【PS3】テイルズ オブ ヴェスペリア レビュー
発売元 | バンダイナムコゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2009-09-17 |
価格 | 7800円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) / Xbox360版レビュー |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:「正義」を貫き通すRPG ■ プレイ人数:1人 【廉価版】 ■ 発売日:2012/08/02 ■ 価格:3,800円 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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3pt | 4pt | 2pt | 5pt | 4pt | 3pt | 2pt |
76pt
GOOD!
※先にXBOX版をプレイ済み。
グラフィックは決して超美麗というワケではないものの、人物もモンスターも可愛らしいデザインであるほのぼのした絵柄は個人的に好きだった。美しいとは違うが、温かさがある。
キャラクターが良かった。(一部除く。これはBADにて後述)
賛否両論ある主人公のユーリだが、自分は全く気にならなかった。確かに粗暴な振る舞いや発言が見受けられるが、あの程度なら「個性」として割り切れるレベル。特にカロルに対する接し方は優しさがあって好感が持てた。(ギルドの名前を決める時や、料理関係のスキットなど)基本的にクールな所や「法で裁けない悪人には血の制裁を加えるしかない」という思想がいい意味で主人公らしくなくて良かったと思う。
カロルはとても好きになれた。全キャラクターの中で最もよく成長が描けていたと思う。個人的にはナンとの掛け合いがカロルらしくて良かった。
レイヴンとジュディスは、見た目通りのキャラだったが嫌いじゃなかった。ジュディスに関しては少し納得いかない箇所もあるが(後述)全体的に見ればこの二人は上手く機能していたと思う。
フレンが使用出来るようになったのは嬉しい。というか、むしろ何故XBOXでは使えなかったのかが謎だが。ユーリと正反対の性格が、互いの特徴を上手く出せていた。
こういった魅力的なキャラ達の、戦闘終了時やスキットでの掛け合いがこのゲームの一番のウリではないだろうか。また、どのキャラクターも声優が非常に合っていて良かった。
戦闘が非常に面白い。自分は基本的にユーリしか使わなかったのだが、操作が簡単なのが何よりも良い。
ユーリがやはり一番使いやすいが、他のキャラも皆総じて使いやすくて感動した。この手のゲームには往々にして「非常に使いづらいキャラ」がいるものだが、このゲームにはそれがない。皆それなりに使えるのが嬉しい。
術や秘奥義の演出は結構好きだった。
付けているスキルによって術技が変化するシステムが面白いと思った。攻略本などを見なければどのスキルがどの術技に対応しているのかわからないが、これによって使える術技が増えるので戦闘の幅も広がる。
ボリュームの多さが圧巻。メインシナリオ自体がかなり長いと感じたが、サブイベントを初めとするやり込み要素が非常に多い。時限イベントが多いのが玉に傷だが、一周しただけでは到底やり尽くせないボリュームは素晴らしい。特にPS3版は隠しダンジョンが2,3あるので良い。
メインシナリオもサブイベントもボリュームがあるし上述の様にキャラクターと戦闘が良いので、作品に惹かれ時間を忘れてプレイしてしまう。全ての要素をクリアしようと思うと100時間はプレイしてしまうと思われる。この為、熱中度には5をつけた。
まあPS3版でのボリューム増量は、XBOX版を買った自分としては若干複雑な面もあるが。
ゲーム中いつでも難易度を変えられるのは非常に良いシステムだと思う。これに関しては反対意見もあるようだが、敵と戦うのが面倒な時にイージーにしてサクサク進めたりしてとても便利。難易度を下げても経験値が変わらないのもGOOD。ライトユーザーにもちゃんと配慮してあって良い。
各キャラクターに与えられているコスチュームの種類が非常に多くて良かった。ゲーム中だけであれだけ出しているのなら、なにもDLCなどに手を出さなくても良かったのに、と思う。
BAD/REQUEST
長くなってしまうが、全て読んでくれれば幸いです。
まず、新キャラのパティ。キャラ自体は嫌いじゃないのだが、このキャラに関わる話がどうしても後付け臭く、なおかつ説明しきれていないので最後まで何が何だか判然としない。後付け感が出るのは仕方ないとしても、もっとわかりやすく話を作る事は出来なかったのだろうか。
また後付けキャラである為ストーリーの本筋と関係ない部分が多く、新たに付け加える必要があったのか疑問。これなら無理に加えない方が良かったのでは。
ヒロインのエステル。序盤は「天然なお嬢様」を前面に押し出していて、ユーリとの掛け合いが微笑ましかったのだが・・・・・中盤から目先の問題に振り回される様になって歯痒い行動が目立つようになってしまった。それでもリタに比べれば遥かにマシだが。
序盤の「エフミドの丘」のボスの異様な強さ。ゲームをクリアするまで、ここ以外でゲームオーバーになった事がないのだが、ちょっとこのボスだけが頭一つ抜けて強い。XBOXでもPS3でもゲームオーバーになった。このバランスの悪さは一体・・・・・
音楽は良くなかった。耳障りではないが、あまりに薄過ぎる。耳に残ったのはダングレストの曲と戦闘曲くらいでほとんどの曲は思い出せない。同じナムコの「トラスティベル」の作曲を手掛けた人と同じ人が作曲したとは思えない程クオリティに差があってガッカリした。よってサウンドは2。
メインシナリオにしかボイスが入っていないのが残念。サブイベントには声はまず入っていない。容量とか声優の負担とか色々あるのだろうが、せっかくリメイクしてボイスも増やしたのだから、もっと徹底して欲しかった。メインシナリオやスキットでガンガン喋るキャラ達がサブイベントになった瞬間声を出さなくなるのには違和感を感じる。
このゲームはキャラのレベルを200まで上げる事が出来るが、HPとTPの上限が低い。その他のステータスがカンストする事はないが、HPとTPに関してはレベルが100になったぐらいから限界に達してしまい、それ以降伸びなくなる。まあHPは防御力が高くなればダメージ自体が減るのであまり問題はないが、TPはいくらレベルを上げても消費量が一定なので、途中でカンストしてしまうと困る。このせいで消費TPの多い術技を使うのをためらってしまう。TPの限界値も9999にして欲しかった。
DLCの存在及び価格。ゲーム中で手に入らないコスチュームを有料で販売する商法は汚いし、加えてその料金が一着300円と有り得ないくらいに高い。操作可能な全キャラクターにつき2,3着のコスチュームがあるので、全部買おうとするとゲーム本体の価格を優に超える。こんな馬鹿な話はない。
なんらかの形で、ゲーム内で全て入手出来る様にするべき。金を払ってゲームを買った消費者に対して不誠実なシステムだと思う。
そして、このゲーム最大の問題点。それは操作キャラの一人、リタ。自分はこのリタが、本当にどうしても受け付けられなかった。今までゲームをやってきた中で、一番性格が悪くて嫌なキャラだ。
まず「15歳にして、その道で右に出る者はいない天才魔道士」という設定から自分にはキツかった。リタは10歳から研究を始めたという設定だが、そんな子供がたったの五年で極致に達する事が出来てしまう学問というのはどれだけ低級なのか。とてもこのゲーム内の世界の根幹を握る学問とは思えない。この時点でリアリティが著しく欠如しているので、プレイしていた自分はちょっと冷めてしまった。
さらに設定の破綻だけならいざ知らず、最大の問題はその性格。
自分が天才である事への絶対的自信だか何だか知らないが、全て「自分は正しい」という考えで動いている上に何故か誰に対しても不必要なまでに攻撃的。まだ15歳の子供の分際で21歳のフレンを「あの青臭いの」などと言ったり、大して歳が変わらないカロルをいつまでも「ガキ」呼ばわりする上に、カロルやレイヴンを事あるごとに殴るし「殺す」といった発言も平気でする。
何かにつけて「うざい」「うっさい」「バカっぽい」と言うのも不愉快。
中盤からエステルに対してだけ過剰なまでの保護意識を見せるが、エステル以外の仲間の事を「大切」と思っている描写がほとんどない。(特にユーリやカロル)
ここのレビューではユーリの事を「不遜」「自分勝手」と批判している意見を数多く見かける割にリタに関する批判がない。しかし「国立の施設で働き、国の予算で好きに研究させてもらっているのに義務である国からの任務を断る」など、正直個人的にはリタの方が余程自分勝手な性格をしていると感じられた。勿論上述の通り、誰に対しても上から目線で非常に不遜。
リタの問題に拍車をかけているのが、周囲の反応及び制作側の偏愛。
ゲーム内でユーリやエステルを批判するキャラはいるが、リタの事を批判するキャラは皆無。リタを知る者は例え大の大人であろうとリタを見ただけで震え上がり「すいませんでしたー!」と尻尾を巻いて逃げ出す始末。現実で考えてみれば、あんな子供が偉そうに物を言っても大人は適当に受け流すハズ。それなのに「全ての人物がリタに畏敬の念を抱いていて反論の一つもロクに出来ない」という状況が非常に非現実的。
加えてストーリーを進める上で「リタの存在は欠かせない」というヒロイン級の扱いを受けているのも不可解。何か問題が起こると、その解決策はほぼ全てリタが考え付く上にその策は確実に成功する。仲間達は口々に「さすがリタ!」「リタならきっと何か考え付いてくれる」などと言い完全にリタマンセー状態なので嫌になる。
極端な話をしてしまうと、「リタ以外の仲間達の内の誰かが途中でいなくなったりしても世界には何の影響も及ぼさないが、リタがいなくなった瞬間世界の滅亡が決定する」レベルに他キャラと扱いが違う。正直ユーリやエステルがいなくても、リタさえいれば世界を救う事が出来る。それはRPGとしてどうなのだろうか。終盤になればなるほど、この色が強くなっていく。
更に、主人公であるユーリ以外の仲間はストーリーを進める上で必ず一度は長期離脱をするのに、リタだけはそれがない。この特別扱いも不愉快だった。
上述の通り、ストーリーを進める上では主人公のユーリと比べ物にならない程重要なポジションについている事に、制作側の偏愛を感じずにはいられない。
いかにも一部の人が喜びそうな性格付けや、突然「にゃーん!」などと猫語を喋るところなどは、あからさまに一部の層のユーザーのみを狙っている。「こういうキャラ、好きでしょう?」といった制作陣の考えが透けて見える。確かにそういうキャラが好きな人はいるだろうが、それを超重要ポジションに置いて前面に出されてもその手のキャラに興味がないユーザーにとっては苦痛でしかない。
誰が主人公で、誰がヒロインなのかをちゃんと考えてキャラクターを作ってほしい。
仲間になるキャラの多くが何か過去に傷がある、みたいな雰囲気を出しているのに、それを掘り下げる事なくゲームが終わってしまう。前述のリタの性格崩壊も、過去に何か大きなトラウマがある、みたいな設定ならまだ理解出来ただろうが、そういったキャラ一人一人に関する掘り下げがほとんどないので宙吊り。掘り下げないのは別に構わないが、だったら思わせぶりな発言をさせないで欲しい。
キャラに関してもう一つ気になったのが、男女の年齢バランス。女性は十代ばかり出てくるのに男性にはほとんどいない。
二十歳を越えてる女性キャラは恐らくカウフマン程度しかいないのに対し、逆に男性キャラで二十歳を下回っているのがカロル、ヨーデル、ウィチル程度しかいない。騎士団とギルドに関係するほぼ全てのキャラが男性である事を考えると、この年齢層の差は不自然と言わざるを得ない。
しかもジュディスが19歳というのは一体どういう事なのだろう。発言を見る限りどう見ても二十代後半から三十代だろう。制作者としては何としてもジュディスを十代におさえたかったのだろうが、この不自然な年齢設定が逆に悪く働いている。
ジュディスは割と誰にでも説教をするが、正直二十歳にもなっていない様な「子供」に説教される覚えはないだろう。ジュディスの年齢が二十代後半だったら説教の言葉にも説得力が出るが・・・・・19歳に説教される21歳のユーリ、というのはあまりに滑稽な構図ではないだろうか。この妙な年齢設定のせいでジュディスの言葉は全く胸に響かなかった。
あと、騎士団の俊英という設定であるフレンの直属の部下が「十代の女性」と「十代の子供」というのは一体なんなのか。何故成人男性が一人も要職に就いていない?制作陣は実際の軍隊などをもっと知るべきだと思う。あんなふざけた編成の部隊などあるハズがない。些細な事だが、こういった細かいところに全くリアリティが感じられないと現実に引き戻されてしまう。
サブイベントが多いのは非常に良かったのだが、なんだか特定の嗜好をもった人に媚びるような物が妙に多かった。リタに関するイベントはそれが顕著でちょっと引いてしまう。猫耳とか、猫と「にゃー」だけで会話しようとするとか、ちょっと勘弁して欲しい。このゲームをやる全ての人がそういう嗜好を持っているワケではない、という事がわかっていないのだろうか・・・・・
同じテイルズシリーズのグレイセスが結構シリアスな空気だったのに対し、こっちは全体的におちゃらけた雰囲気が漂っている。シリアスが好きというワケではないし明るい雰囲気の方が好きだが、ヴェスぺリアはどのキャラもふざけすぎていて一人一人の悩みが薄い気がする。
COMMENT
「なにかほのぼのしたゲームがしたいな」と思って始めた今作。
ついついBADを多く書いてしまったが、ゲームとしての完成度はかなり高い。やり込み要素も多いし、一度好きになれば暫くはやり続けられる。自分は二週したし、とても面白くて大満足だった。ストーリーには捻りがないが、まあ王道という事で良しとしたい。
ただ、前述の通りとにかくストーリーは「主人公とヒロイン」と言うより「リタ」が中心になって回るので、リタが全く受け付けられない人には厳しいかも知れない。自分は色々言いつつ何とかスルー出来たので良かったが、あのキャラは嫌いな人は本当に嫌いだろうから注意が必要かも知れない。逆に言えば、リタを好きになる事が出来れば素晴らしいゲームになると思う。
メインストーリーを進めるだけなら割と普通のRPGだが、サブイベントには妙な嗜好の物がいくつかある為、そういうのが苦手な人はあまり深くやり込まない方がいいかも知れない。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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3pt | 4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 3pt | 2pt |
68pt
GOOD!
・裏ダンジョン,サブイベント,世界観が充実している。
ミニゲーム、ナム孤島、水着イベント、イベントボス、世界の街を駆け回るなどなど。
総じてボリュームがあります。
・コスチュームが豊富なほう。
・フェイタルストライク
雑魚戦に爽快感。
私は面倒なのであまり狙わなかったが、敵ごとに狙うポイントにより強弱や付随するボーナスがある。
一撃死にはならないがボス戦でも狙えるので便利。
ただボタンをタイミング良く押すだけなのに狙ってしまう。
・意外と考える連携
技をあまり考えず繰り返すだけでも勝てますが、きちんと連携が存在します。
連携を考え出すと意外と頭を使いました。
・戦闘キャラの充実
それぞれ戦闘スタイルがある程度キャラ分けされているので楽しめます。
特にジュディス、パティは扱うのが難しかったので良かったです。
・アニメーション、フィールド
アニメ調のフィールドで、今やってもさほど気になりません。
・カロルくん
第一印象に反してとても良いキャラでした。
着せ替えしてほぼメインに入ってました。
BAD/REQUEST
・ユーリがダメだった
他の方と同様ですが、中盤からのユーリの言動が目にあまり最後まで嫌でした。
結局自分に都合の良いようにやりたかっただけなのかなって。
それだけならどこの主人公もそうなんだけど、他人をあんまりにも害するのはちょっと・・・。
・エステルAIの行動
調べると改善されているようですがそれでも、指示を出さないとお門違いのキャラに補助魔法をかけて面倒でした。
とりあえずエステルが目につきました。
・ストーリーの所々
ギルドのメンバーでもないのにダラダラ離脱したり合流したりを繰り返したり、行きがかり上ついてくるようなメンバー達が微妙でした。
あるキャラは最後までギルドに入ったんだかそうじゃないんだかわかんなかったり。
中盤あたりからか。妙に「けじめ」って言葉を連発するのも嫌でした。
全然けじめつけてないのに。
・追加裏ダンジョン
敵が似たようなものばかり、フィールドに少し制約がありだんだん面倒になってしまいやめました。
・スキルポイントの不足感
便利なスキルが充実していて、沢山つけるとそれだけ楽になるので人によると思いますが。
私は沢山つけたい方だったので不便に感じてしまった。
COMMENT
先にGf、Xをプレイ済みです。
点数と評価はそれらと比較せずにつけてるつもりです。
テイルズの優等生、ファンにとって安心して遊べるソフトだと思います。
Xよりも全然楽しく長く遊べます。
唯一、先に新しいソフトをしてしまったので、戦闘で序盤はもっさり感を感じましたがスキルが増えてきてからはそうでもなくなりました。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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2pt | 3pt | 3pt | 2pt | 2pt | 3pt | 2pt |
47pt
GOOD!
○フェイタルストライク
ズバッと攻撃してザコを一撃死させるのは気持ちいいです。
単にゲージを削るのではなく3種類のゲージを用意することで、決められた1種のコンボを繰り返すのではなく、状況ごとに術技やコンボを試行錯誤していくのが面白いです。
また、このシステムが登場して「術技4つじゃ全然足りない…」と思い始めたころに術技のセット数を8個にするアイテムが合成でき、ゲーム全体のテンポがよく考えられていると思いました。
鋼体でイライラしがちなボス戦でも有効なダメージソースになって助かりました。
○シリーズ恒例の要素
個性豊かなキャラクターやサブイベント、クリア後のやりこみ要素などシリーズで評判の要素は健在です。特にやりこみ要素はストーリーに失望してからの支えでした。これがなかったら私は多分この作品をクリアせずに終わったと思います。
BAD/REQUEST
○ストーリー
FF13、グレイセスfと一般にストーリーの評価が芳しくない作品でも「悪くはない」と感じるほどストーリーには甘いと自負しているのですが、この作品は残念でした。厳密に言うと、ストーリーを引っ張る主人公を受け入れられませんでした。確かにパーティーを引っ張る姿は頼りになり、人気があるのも分からないこともないのですが…。
・パーティーキャラ以外には誰が相手でも上から目線かつ皮肉たっぷりな話し方。たとえ皇位継承候補者が相手でも敬語は使わない。
・「人々の苦しみの原因である」という理由で要人2人を半ば衝動的に暗殺する。しかしその後、「世界の乱れの原因である」という理由であるキャラを殺そうとした者に対し、「原因だから殺すなんて短絡的」「お前が守ろうとしている世界の中に、そのキャラは含まれていないのか」と自分のことを棚に上げた批判をする。
・他者には「覚悟」や「けじめ」をことあるごとに求めるのに、自分は「もう覚悟は決めた」「いずれはけじめをつけなきゃな」と口にするだけ。騎士団に追われれば逃げるし、罪と真摯に向き合うような描写も無い。
中盤までこのような調子で、ちゃんとまとめきれるのか不安に思いながら進めていきましたが、結局世界の崩壊が目前に迫って…といういつもの展開。それとほぼ同時に、今まで忠告や不安を口にしていた仲間たちもこぞって主人公はすごい・もっと功績を認められるべきだと言い始める始末。ライターがまとめきれなくて投げたとしか思えません。
○その他
・FF13・グレイセスf・ゼノブレイドと一戦ごとに全力を尽くせるRPGをプレイして、TP制自体がもう古いのではないかと思いました。アクションの要素が強いテイルズでTPに気を使ってコンボを自重するのはつまらないので、このシステムを採用するならもう少し工夫がほしいです。
・豊富なスキルが用意されているのに、SPが全然足りません。全部使わせろとは言いませんが、バックステップや秘奥義などはスキルなしに使用できて当然なのではないかと思います。
・演出とはいえ、ストーリー後半に回復の要となるキャラを2・3ダンジョンに渡って使えなくするのは嫌がらせだと感じました。
COMMENT
グレイセスfが面白かったので、久しぶりにPS3でテイルズをやろうと思い、エクシリアはもう少し様子見したほうが良さそうなのでこちらを買いました。
BADの方が長文になりましたが、評価が高いのもうなずけます。システム面はそれまでの作品の正統進化と呼んで差し支えないものですし、キャラ人気やシリーズの傾向を考えると、キャラクター・シナリオ面でも魅かれた、あるいは気にはならなかったという人が多いのでしょう。
しかし作品の発売順を無視した現在の視点で考えると、多くの人が期待しているであろうシステム面で、予想以上にグレイセスfとの差があると感じました。よって、今あえてこちらをプレイするなら「キャラやシナリオに興味がある」という理由になるのでしょうが、それを求めてこのシリーズを買うリスクはシリーズファンならよく知っていることだと思います。少なくとも私にとっては、期待していたレベルに届く作品ではありませんでした
Amazonレビュー
レビュー日: 2009-12-29
アビスなりきりコスチューム特典の有効期限は2009年12月31日までです。
今から注文してもそのときまでに届かなければ利用できないので
ご注意ください。
GOOD!
過去にXBOX版プレイ済み、直前に最新作のエクシリアプレイ済み
上記2作品とは比較してしまうことが多いですがあくまで参考に。
テイルズらしさがある。
フィールドやマップ上でのキャラの等身、世界観や移動のスタイル 序盤徒歩→船→飛行といったいつものテイルズ感がよかった。 多少だが謎解きもありダンジョンマップなどないのでダンジョンを自分で歩き回り、宝箱や隠しボスなどを見つける楽しさがある。またいつもどおりのサブイベントでの称号によるコスチュームの変更、ミニゲーム、料理システム、イベントでは良サウンド、テーマ曲アレンヂによる場の盛り上げなどもいつもどおりの本来のテイルズらしさがある。
従来のテイルズはこれが普通だったのだが最新作では完璧といっていいほど取り壊されていたので改めて良い点として入れさせていただきます。
戦闘が楽しく新システムによる爽快感がある
戦闘は土台はアビスのものを使用し今回はそこにFSシステムの追加。文章では説明しにくいのだが敵モンスターに3種のFSというものをつけたしHP以外にこのFS3種のうちどれかがなくなったとき技をいれるとフィニッシュマークがでてタイミングというほどでもないのだがボタン入力すれば一撃でおわるというもの、このときのキャラのアクション蹴り上げや突き刺し吹き飛ばしなどの演出がうまくパシッと決まるので爽快感がある。 もちろんすぐにできるというものでもなくバランスをくずすことなく戦闘システムとして導入されている。
オーバリミッツと特定の技の組み合わせで大量にコンボとグレードを稼ぐことが出来る
これはバランスの点で言えば悪いのだがグレードに関してはXBOXにて周回していた分を集めなおすのが面倒なので2週目からかなりのグレードでできたのでXBOXユーザーとしては助かった。またあまり時間が無い人にしてもこのグレード稼ぎは役に立つとおもったので良い点とさせてもらいます。
演出の変化やカメラワーク、追加キャラ等
PS3新規プレイヤーにはあまり関係ないがXBOXプレイヤーとしては過去のTOSの移植のように全てが同じでただ秘奥義が追加だけではプレイする気にもならないので、今回はキャラ追加によるストーリの微妙な変化に加え、XBOXにはなかったキャラのスポット参戦と併用しテキスト、スキット、カメラワーク、アニメーションの変化とストーリ部にも関わるような大幅な変更がされており、従来の移植同様スキル、技、秘奥義の追加と元々が良作であったためにXプレイユーザーもまたやろうかなという気分になる点(自分がそうであった)
一番良い点としては新規プレイヤーはもちろんだが、移植前のハードでプレイしたユーザーにも飽きないようにできておりまた興味を引くような大幅な変更がなされている点である。
BAD/REQUEST
テイルズの悪い点として一番よくあるのがストーリ、キャラについてですがこの2点についてはひとにより評価の違いが大幅に出ますしプレイヤーの見方にもよるので深く記載しません。 キャラについてもセリフや行動に一部矛盾があるものもいますがそこも人により評価がかなり分かれる上嫌いなキャラが何を言おうが何を使用がきらいであれば評価は下がるので同じく記載しません。
システム面として支障が出るような悪い点はあまり目立つものが無かったのですが多少気になるものとして
スキルポイントを使用して一部能力や行動が出来るようになるのだがこのポイントシステム まずレベル20までは1UPで1増加 20から30までは1UPで2増加 30から40までは1UPで3増加。以降のポイントの増加については理解できたと思うのではぶかせていただくが 使用ポイントに例を挙げさせていただくと基本的なもので バックステップで2 リカバリングでも2 他キャラへのアイテム使用で7 秘奥義で5 コンボプラスで10と基本的なアクションでこれだけ消費する点に加えスキルが物凄い数が導入されており折角たくさんあるのにポイントがたかく存分に使用できない感がある。
引継ぎにて全ての消費ポイントを1にすることでの救済処置のようなものがある上グレードは一気に大量に稼げるためそこまで気になる点ではなかったが一応
あと恒例AIキャラ(特に回復、魔法キャラ)
まずX版では敵に効果が無い(耐性を持つ敵にはグレード降下の原因)とわかっていながらその技の連発があったがそれは改善され。というか当然なのだが、回復キャラ主にヒロインについてはHP回復場価値で状態異常は無視、補助も関係ないキャラ(魔法メインなのに物理UP)をかけたりと正直無駄な行動とTP消費が目立つ。
ここも救済処置?であるかは不明だが回復キャラはヒロイン含め3人と多数を一気に回復させることはできないが新キャラとスポット参戦キャラで半数近くいるのでいやなら使わければ済む話ですので。
COMMENT
X版3週 テイルズシリーズはTOから始まる従来のRPG作品についてはレジェンディアとハーツ、イノセンス、グレイセス以外プレイ済み。
テイルズについては個人的にストーリは大体いつもどおりなので話は二の次で戦闘をいかに楽しくできるようにするかが重要であると考えていますので私の評価にはかなり偏りがあると思います。 それはキャラについても同様で人間が人間を好きになる理由嫌いになる理由が数えられないほどあるのと同じでたとえゲームであろうとも相手は人ですから好き嫌いは大きく出ますので、操作していて爽快感があるキャラやテクニカルなキャラがいれば満足です今回はキャラが多数おり新キャラはとくにテクニカルで戦闘も奥は深くなり面白かったです。
エクシリアで個人的にかなり失望 とくにテイルズらしさの崩壊、悪徳有料DLC等。
久々に店頭で並んでいたものを見て購入しプレイしましたがやはりこれがテイルズという感じでした。次作がどんなものかはわかりませんが従来のようなテイルズを作り続けてほしいですね。