オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 2pt | 2pt |
67pt
GOOD!
◎全体の空気(グラフィック、声優の演技等)
クリエイターの本心は勿論分かりませんが、私個人の意見として、
本作は「絵本」や「舞台演劇」を意識して作られていると思います。
その上でその空気を壊さないグラフィックは好感が持てます。
例えば背景グラ。敢えてカキワリのような絵柄になっています。
キャラに関しても絵本的な柔らかいタッチで描かれています。
またストーリーデモやローディング画面に幕(割緞帳)を用いている点も
舞台演劇らしい演出で良い味が出ていると思います。
また、声優さんも舞台演劇を意識したようなセリフ回しや喋り方です。
※少し大げさな言い回しや抑揚のある喋り方はミュージカル的であると言えます。
嫌味な感じに聞こえなくもないけど、この辺りは個人的に高評価。
○フルボイス
ストーリーデモはもちろん、戦闘中も結構喋ります。
台詞のON OFF機能も付いているので、ウルサイって人にも安心?です。
○アクション性
序盤は出来る事が少ない上に、体力の低さも相まってキツイですが、
操作の慣れや、LVUPでスキル習得する事で結構自由に動けるようになります。
本作は穴落ち針山でワンミス、のような要素はなく、基本的に敵を殲滅すれば
良いだけの作りなので凡ミス操作による一発死みたいなのも無く、
基本的には敵をボコスカにぶっ飛ばすだけなので爽快感は中々のものです。
キャラクターも個性があって、同じ武器タイプでも全く異なる使い勝手だったり
メインが強いが支援は微妙、支援が強いがメインがキツイ、そこそこの器用貧乏、
メインでも支援でも微妙だが範囲攻撃や奥義が強力・・・みたいな感じで
キャラのバランスも悪く無いと思います。
キャラ間には好感度設定があり、これは戦闘に同行するだけで
勝手に上がっていきます。最大値(ピンク3つ)まで上げれば
支援攻撃による補助でコンボを伸ばすことが出来たりもします。
上手く支援攻撃が絡んでコンボが繋がった時は気持ちいいです。
・・・ただし、アクションは「ある程度進めれば」の話ですがね・・・
BAD/REQUEST
×モッサリ感
とにかく、このゲームを一言で表すなら「モッサリ」です。
全てにおいてモッサリしています。
その最たる例がローディング。
データのインストールを行えばある程度ロード時間は短くなると思うのですが、
「ロード時間」が問題なんじゃなくて、「ロード回数」が問題なんですよね。
本作は基本的に
「城でデモ→各ステージでデモ→戦闘→デモ→城でデモ→以下ループ」
の構成でゲームが成り立っています。
要はこの「→」部分全てにロードが入ると思ってください。
短いものでは2秒ほど、長いものだと7秒ほどです。
デモが入るたびにロードです。そこから戦闘になるとまたロード・・・
初期のPSでももっとローディング少ないような・・・
また、序盤は戦闘も非常にモッサリ感漂う仕様で、プレイしていて
ゲンナリしました。特に攻撃のフィニッシュモーションが隙だらけで
使い物になりにくく、結局ジャンプキャンセルの出来る打ち上げ攻撃締めが
殆どになります。つか全範囲攻撃とか間違って出ちゃったらすげーメンドイです。
さらに中盤以降では敵も当たり前のようにガードをしてくるので、意味もなく固く、
正直に言って面倒なだけです。ガードブレイクも中々起こらないしテンポ悪いです。
戦闘に関してはある程度プレイし続けることでキャラも増え、レベルが上がることで
覚える特殊単発攻撃が通常攻撃をキャンセルして出すことが出来るため
それなりには改善されるんですが・・・キャラの動きもなんとなく硬く(ただし
動きの硬さはそういう演出の可能性が高い)序盤で投げ出すこともあるでしょう。
それとストーリーデモ、これも本当にストーリーに関係のないどうでもいい話を
ダラ・ダラ・ダラ・ダラ・・・ストーリーデモを見ていると本当にダレます。
ネタとして色々やってるつもりなのかは知りませんが、もっと本筋メインにしてほしい。
スキップ機能が付いているのが唯一の救い、とはいえさすがに初見で
ストーリーぶっ飛ばしはアレなのでつい見てしまいますが、やっぱりダルいです。
×基本システム
アイテム整理くらい出来るようにしてほしいです・・・
△戦闘システム
姫戦闘(敵殲滅)はそれほど問題はありません。
しかし、いわゆる「ロック○ン」とか「マ○オ」的なアクションに期待した人は
肩透かしを食らったでしょう。実際私がそうでした(^^;
激乱戦(兵団戦)はSRPG的な・・・という謳い文句ですが、これはひどかった。
兵団には相性があり、例えば剣兵団は弓兵団に強く斧兵団に弱い、みたいな感じです。
・・・が、正直相性最悪でもない限り、重要なのは兵団のレベルで、レベルを上げてやれば
多少の不利でも関係なく勝てます。しかも兵団は金で強くするという・・・w
そのため激乱戦に備えて序盤から金はひたすら兵団につぎ込むことになります。
結局金がモノを言うつまらない結果に。
さらに陣形は実質防御陣形一択レベルなほど防御が万能です。
雑魚を蹴散らして士気ゲージをためたら即座に防御陣形実行。
あとは士気MAXで決戦奥義を使って敵兵団を削るだけ。
この程度の内容でSRPG的な要素ってのはちょっと盛り過ぎではないですか・・・?
超乱戦(ボスバトル)は序盤は難易度が高めですが、中盤以降はもはや
イベント戦闘ではないかってくらい簡単です。なせこうもバランスが悪いのか・・・
陣形もよほどのことがない限り基本か防御の2択。あとは敵の体力を一気に奪える
決戦奥義発動までひたすらボスを殴るだけ、という戦略もなにもあったものじゃない
お粗末なバランス。激乱戦もそうですが、明らかな調整不足だと思います。
結局姫戦闘でコンボ探したりSランク目指したりするほうが面白いので
レアアイテムが欲しい場合を除けば激乱戦と超乱戦は2回目以降のプレイ意欲が削がれますね。
×操作性
モン○ンなどをプレイしている人はそうでもないかもしれません(?)が、
なんというか、体感的な操作ではない部分が割とイライラしました。
特に「アイテム選択はR1を押しながら「□か○」で選択し、何も押さず○で使用」
という、この操作が本当に慣れません。また、激乱戦超乱戦の際には兵団指示の際に
「R1を押しながら△で兵団指示に切り替え、R1を押しながら「□か○」で選択し同上」
これも慣れません・・・スタートメニュー呼び出しから指示を出せないのだろうか。
リアルタイムのシミュレーションバトルを実現したかったのかもしれませんが、
操作が直感的ではないので何度やっても間違えて陣形を変えてしまったり
意味もなくアイテムを使ってしまったり・・・正直イライラしました。
△キャラクター
これは個人的な意見になってしまいますが、全体的にキャラメイクが嫌いです。
ちっとも笑いに繋がっていない自称変態や百合娘。厨二病という単語を当たり前のように
使ってしかもオッドアイみたいなあからさまなオタク層狙ってますキャラ。
またこうしたキャラメイクのせい(?)でストーリーもシリアスなのかネタなのか
全然分からないのも問題です。シリアス系のシーンでネタが突然始まります。
正直いうとチャチャを入れるなって思ってしまいます。
なんというか、サムいんですよね・・・まぁこのへんは好き好きだと思うので、
「私は苦手」なのでBAD項目に入れさせて頂きます。
×バグ
オプションで音量を下げすぎる(数値を5以下にすると発生?)と
BGMが一切聴こえなくなるバグ?があります。一旦セーブして電源入れ直しで直りますが。
また、フリーズを伴う重大なバグが有ります。
特定の行動さえ取らなければある程度回避可能ですが、
フリーズで進めたデータがお流れになることもあるので困りますね。
△レベル制
やりこみ要素としての導入だったのかもしれませんが、微妙ですね。
レベルは正直無くても良かった。その分武器や防具の強化進化に力を注いで
基本強力な武器を装備すれば・・・的な感じで良かったのではないか、と思います。
仲間が参入すると必ず低レベルスタートなんで、まずレベル上げ、がすごく面倒です。
しかもレベルを上げないと兵団レベルが上げられないので、必然レベル上げのための
姫戦闘を機械的にこなす必要があります。これも飽きを助長させる要因になりえますね。
△武器関連
強化はもちろんスキル開放も武器進化もほとんど使いません・・・
というか、無理に使わなくても何とかなってしまうレベルなのが問題なのでは・・・
素材集めも結構大変で、どの敵が落とすのか、どこで入手できるのかみたいな
具体的なヒントがあればもう少し頑張ろうとも思えるのですが。
×そもそも・・・
こんな事を書くのもなんですが、ゲーム内容は正直某無料のMMOアクションの方が
よく出来ているのではないか、と思えてしまうほど普通の内容です(・・;)
同人レベルを超えてないっていうか、軽い気持ちで手を出すと
すごく損した気分になるっていうか・・・まぁ特に序盤はやれることも少ないし
自分が期待し過ぎていたための肩透かし、というところなのかもしれませんが。
中盤以降はアクションも豊富になって来るのでまぁそれなりには楽しめますけどね。
COMMENT
大変長文になってしまいました。読みにくく、申し訳ありません。
まだ未クリアですが、とりあえず感想を書いてみました。
本当に悪いことばかり書いてますが、実は結構気に入っています(笑)
戦闘をこなしていく内に操作にも慣れ、結構スピーディに
動けるようになってからが本番、といったところでしょう。
なんというか・・・惜しい作品だと思います。
もうちょっとかゆい所に手が届いた内容ならばなぁ・・・と。
キャラメイクやストーリーは正直微妙ですが、この辺は好みなので・・・
純粋なアクションゲームとしては普通・・・ですが、何度も言うように
動けるようになってからが楽しい、といった感じになります。
コンボループやHIT数稼ぎ、Sランク(マスター)取得を狙うような
プレイが出来るようになってくると楽しさ倍増ですね!
正直、フルプライスで買うのはあまりおすすめしませんが、
中古で3000円くらいならまぁ、楽しめる内容ではないかと思います。
Amazonレビュー
レビュー日: 2013-09-28
説明書、チュートリアルでは理解できない要素が多く、多くのプレイヤーがガードを固め、ターン制の戦闘のように相手の攻撃を防ぎきるのを待って攻撃するような単調な戦闘になってしまっています。
敵から吹き飛ばし攻撃を、飛ばされている間ならジャンプボタンで受け身ができる。
そんな基本的な事さえ説明書にはありません。
また、
・ジャンプからのコンボ>地上コンボ(打ち上げ)>ハイジャンプ>空中コンボ>空中投げ>追い打ち
・相手のコンボをガード>ステップ回避>反撃
・相手のガードを固めて投げハメ
・特定のコンボをジャンプボタンでキャンセル
など、アクションゲームとして出来ることは少なくないのですが、それを全く手探りの状態で見つけないといけないので、非常に不親切です。
しかも、そういったアクションができると最初から想定して調整しているためか、慣れないうちはスムーズな動きができずキャラクターの動きは単調でモッサリ。ストレスがたまります。
慣れてしまえば爽快なアクションゲームになり得るため、説明不足な点が非常に勿体ないです。
試行錯誤しながら各キャラの性能を引き出す事は楽しいのですが、もう少し丁寧にアクションパートの説明を入れるべきではなかったのでしょうか。
ストーリーやキャラクター、世界観について文句はありません。
ロードはインストルーすればあまり気になりません。
:クリア後追記
ストーリーやキャラクターの会話は楽しかったのですが、短く、とにかく消化不良でした。
続編に繋げたいためか、根本の解決や真相の究明が甘く、まるで打ち切り漫画のような最後で辛いです。
武器は敵からドロップした武器を適当に強化していけばラスボスはおろか、エクストラダンジョンでも問題なく使えます。
属性の追加による効果はあるのですが、雑魚敵は追加効果が出る前に即死、ボスは一部を除き効果が出ないなど有用性に欠けます。
アクションパートは、終始主人公が圧倒的な強さを発揮し、中盤以降は姫戦闘はもちろん激乱戦、超乱戦も交代不要の無双になります。
ラスボスは固く攻撃力があるだけで、アクションを必要とする要素が乏しく「ガードを固めて殴ればいい」という結論に、それまで培ってきたコンビネーションやテクニックを真っ向から否定されました。
エクストラダンジョンは、回復と毒消しなどの状態回復薬を主人公に持たせておけば問題なくクリアできます。
敵の種類の少なさも問題ですが、戦闘エリアのギミックの少なさは致命的で、最初の森で落ちてくる木の実、火山地帯の熱気が出ていくる穴くらいのもの。雪山や砂漠、森林や遺跡、幽霊船などのエリアの違いは背景だけです。
結論
面白い。でも、精々2500円で販売するレベル。
全てにおいて中途半端で説明不足、作り込みが甘くてやり込む意欲が湧かない。
ストーリー、キャラクター、システムの潜在的なポテンシャルは有るので惜しい作品。
続編が出るとしたらぜひ作り込んで出して欲しい。
GOOD!
●オリジナリティー
基本は横スクロールのアクションゲームですが、敵味方双方が部隊を率いて戦う「激乱戦」、部隊を率いて大型モンスターと戦う「超乱戦」という独自ルールの戦闘があります。レベルが上がってしまうとレベル差でどうにでもなってしまうのですが最初の内はうまく状況見て戦う必要があるので単調な作業にならないあたりが良かったです。
プレイアブルキャラは10人、戦闘には3人まで連れていくことが可能です。一緒に戦闘に参加することでキャラ同士の好感度が上がり追い打ちなどのサポート攻撃が発生するなどの要素もあります。自分の扱いやすいキャラで固めるか、あえて1人固定で追い打ち目当てで選ぶかなどプレイヤーのスタイルが表れるようなシステムも好印象です。
●グラフィックス
キャラもよく動くし背景もしっかり作られてる。2Dグラのゲームではかなり出来が良いと思います。
●サウンド
BGMは世界観やそれぞれの場面に合っていて特に違和感は無かったです。超乱戦のBGMがテクノポップ調のボーカル曲なのですが結構イイ感じだったと思います。イベントはフルボイス、早見沙織さんがアホの子を演じるのが新鮮な感じがしました。
●熱中度
ミッション一つ一つの長さはそれほどでもなく、キャラのレベルも上がりやすいのでレベル上げなどの作業をしなくてもサクサク進みます。全キャラ平均的にレベルを上げようとか考えだした場合はその限りではありませんが。
BAD/REQUEST
●快適さ
終盤になってくると戦闘中にフリーズが起きやすくなります。特に激乱戦と超乱戦が頻度が高いです。どちらも画面内で多くのキャラが動くので処理が追いつかないんだと思います。
○素材集め
素材を集めて武器を進化させるなどの狩りゲー的な要素もあるのですが、仕様がそれを前提とした作りになっていません。同じ敵キャラでも戦闘の難易度によって別の素材をドロップするのですが、戦闘には難易度の表記はありませんし戦闘で得られる固定報酬などの表記もありません。
COMMENT
◆トロフィー関連◆
全キャラLV99と全キャラ好感度MAXがかなり作業になります。全ての戦闘でSランククリアするのは1種目よりも2週目を推奨。オントロは無し、プラチナ獲得に要した時間は25~30時間程度でした。
◆総評・感想など◆
PSnowでプレイ。
日本一ソフトウェアのゲームは好きなのですが自社開発ではないという理由でスルーしてた作品です。過去の外注作品は大概クソゲー扱いなのでこのゲームも同じ道を辿るかと思っていたのですが予想に反して割と出来の良いゲームでした。フリーズの問題こそあるもののもっと評価されてもいいゲームだと思います。