【PS4】METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES レビュー
発売元 | コナミデジタルエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2014-03-20 |
価格 | 2980円(税込) |
レーティング | 【D】17才以上対象 暴力 犯罪 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | ■ ジャンル:タクティカル エスピオナージ オペレーション |
- 総合ポイント
- 78
- (難易度)
- 2.64
- レビュー数
- 14
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 5pt | 5pt | 4pt | 5pt | 4pt | 3pt |
92pt
GOOD!
◆グラフィック:PS4だけあって素晴らしい出来。サブミッションなどで随時顔を見分ける必要に迫らせるが、それも良くわかる。あとスネークのケツが常に光っている。本編のクワイエットの登場が楽しみでしょうがない。
◆オリジナリティー:メタルギアの後にも先にもメタルギアなし。
◆サウンド:プレイ中は効果音のみで非常に臨場感があり、ムービーなどの随所で流れる音楽はかっこよく、伝説の英雄らしいと思う。
◆熱中度:メタルギアシリーズ、ステルスゲーム好きなら間違いなくハマる。ほぼ体験版のくせにやり込み要素があるのはうれしい。
◆快適さ:マップはそこそこ広いはずなのに、往復や探索が苦にならない。いざとなれば戦車でヒャッホウもできる。新システムのidroidとマーキングが非常に役立つ。
◆難易度:初めは何をやっていいかわからない程のリアル。しかし慣れるにつれ、ゲームの線引きがわかり、麻酔銃の弾さえ切れなければ苦にならない、従来の難易度と同じくらいだと気付く。
リフレックスが良い緩和剤になっている。
◆その他:やっぱりというか、小島監督が出てくるのは嫌いじゃない。
これまでのパスの日記なども聞けて、彼女の心理状態が少しわかるのは、古参・新参共に助かると思う。
BAD/REQUEST
◆ボリューム:わかっていて買ったのだから特に文句はないが、強いて言えばミッションをもう2つくらい入れてほしかった。
◆デジャブじゃなくてメジャブミッションもやりたくてしょうがない。
◆TPPが待ち遠しくてしょうがない。もうトレーラーとかいいから、せめて今年中には…。
◆逆にムービーがもっと多くてもよかった。笑
COMMENT
待ちに待ったメタルギア最新作。操作性、雰囲気など、これこそ自分がメタルギアシリーズに求めていたものであると思う。メタルギアファンなら必買、ファンでない方は、ちょっとお高い体験版と思って買えば、間違いなく楽しめる秀逸な出来である。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 5pt | 5pt | 4pt | 5pt | 4pt | 3pt |
92pt
GOOD!
【オリジナリティー】
オープンワールド(と呼ぶには限定的なマップではあるが)化とゲームデザインをほぼ排除することにより、新たな段階のMGSとなっている。かといってMGSらしさを損なうことのない絶妙なバランス。
カットシーンもワンカメラに拘ることによって、場の存在感が増すと共に過去作や他の作品とは異なる、独自の印象を与えるようになっている。
【グラフィックス】
細かい部分まで作り込まれたフォトリアルなグラフィックスは素晴らしい。
安価なのでPS3版も購入して比較したが、PS4版での1080pの解像度、60FPSの滑らかさは没入感をさらに高めることに寄与している。但しPS3版も解像度不足については、上手くごまかしができていてPS4版とはまた違った味わいのあるグラフィックスとなっている。
【サウンド】
リアリティのある環境音、邪魔をせずに控え目ながら必要な箇所で緊張感を高めたり盛り上げるBGMは相変わらず素晴らしい。カットシーンでのサウンドを使った演出もよい。
【熱中度】
遠方から双眼鏡を利用したり、肩越し視点で索敵する。その情報が手元のタブレットのマップに表示されるのでそれを元に経路や攻略方法を考え、潜入を開始する。
十分に索敵していても、遠方からライトで照らされたり、思いがけない場所に移動している敵にみつかるのではないかという緊張感はかなりのもの。時間を忘れてプレイしてしまう。
【満足感】
当然フルプライスの作品と比べればボリュームは少ないが、価格と本編を待たずに今時点で遊べることを考えれば非常に満足感はある。
メインミッションは短いが、自由度が高いため飽きずに何度も様々な遊び方ができる。サブミッションもそれぞれ毛色の違うものが複数あり楽しめる。それぞれ各難易度でノーキル・ノーアラートを狙ったり、最短クリア時間を狙ったりはもちろん、単純に自分の取った行動に対する反応を楽しむだけでも面白い。
プレイの度に新発見や別な反応があり、リニアな作りだった前作までを野球ゲームだとすると、本作はサッカーゲームのような自由度がある。
野球は静と動がはっきりしたスポーツであり、守備ポジションはほぼ決まっているし、ここにボールが来たら打って、打ち方はいろいろあっても打ったら必ず1累に向かうことになる。サッカーの場合はゴールは決まっていても、そこに至るまでの方法や経路は千差万別、試合中の動きは敵味方双方流動的になる。
もちろん、野球もサッカーもどちらも素晴らしいスポーツであり、甲乙つけられるものではない。物語を語る上では野球的なほうが相性が良いのかもしれない。現に野球を題材とした漫画作品などの数はサッカーのそれを上回る。が、MGSの特にプレイ部分にとっては今回のこのサッカー的な自由度は相性が良いと思える。
こうしたサッカー的、スポーツ的な要素が強いため、非常にリプレイ性が高い。クリアするだけで止めてしまうのはサッカーゲームを数試合だけで止めてしまうようなものかもしれない。
【快適さ】
プレイ中は待たされるロード時間は皆無。操作方法も非常に良く練り込まれており快適。スマホやタブレットで利用できるiDroidも、いちいちゲーム内でマップを呼び出す必要がなく便利。1点だけ、特定の状況下での尋問の操作性に難がある。
BAD/REQUEST
本編がより待ち遠しくなってしまう。
ホールドアップ後の尋問などに用いるボタンと無線ボタンが同じため、ちょっとした敵との位置関係の違いで訊問したいのに無線になってしまう場合がある。
マニュアルがWEBになっていて少し醜い。PS3版のほうがよい。
COMMENT
長期化する開発工程対策、年度末で売上が必要、PS4の発売直後に合わせるため、などの理由で分割して販売したという側面も当然あると思うが、シリーズ好きにはプロローグ部分だけであっても、単純に早くプレイできることは喜ばしいことに思う。
PVか何かでリアル潜入シミュレーターというコピーがあったが、正に本編はその通りのものとなるであろう手応えを感じた。リアルと言ってももちろん、ただ現実に則しているというわけではなく、ゲーム的な都合と上手くバランスが取れたものとなっている。
MGS4は主な舞台が戦場ということや物語上、戦う場面が多くあり、潜入している感が希薄だった。今後こういう方向性に行ってしまうのか、ステルスゲームでなくなってしまうのかと残念だったが、PWである程度ステルスゲームらしさを取り戻し、本作はステルスゲームを再定義する程に潜入することをメインに据えているように感じた。
スプリンターセルシリーズを始め、素晴らしいステルスゲームはいくつか生まれているが、それらとはまた別な方向性となっており、本編が非常に楽しみである。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 5pt | 4pt | 5pt | 5pt | 4pt | 2pt |
93pt
GOOD!
・グラフィックの見事さ。スネークの顔の表面のディテール、雨に濡れた質感や、衣服の素材感もよくでていた。人物の動きも実に自然。
・数発連続で攻撃をくらうと死んでしまうリアリティもあり、敵に見つかってはいけないというステルスの緊張感が十分楽しめる一方で、そのリスクにドキドキしながらこっそり敵の背後から忍び寄り、CQCを決めた時の快感が楽しい。
・狭いマップではあるが行動は完全自由であり、移動経路含めミッションクリアの方法はプレイヤーの選択にゆだねられるところが大きいので(武器使用・不使用、殺・不殺)、いろいろな方法でミッションクリアを繰り返せるのが楽しく、達成感もある。好きな人はCQCオンリー等とことん高い難易度で遊べ、あまり得意でない人は武器をフル活用してクリアと自分に合った難易度でプレイできるのは親切でもある。
・アナザーミッションも「すべての敵をマーキングした最短時間」等ミッションクリア以外の目標も設定されているため、ついつい達成したくなり、楽しくやりこめた(全トロフィーコンプリート)。
・敵に注視された場合、敵のいる方向が表示されるため咄嗟に隠れたり動きを止めたりでアラートを回避でき、いきなり見つかってイラっとくることがない。
・カセットテープによる情報等も気分を盛り上げるいい小道具になっている。
BAD/REQUEST
・眠らせた、あるいはホールドアップ+伏せをさせた敵が時々消える。
・遮蔽物に隠れて攻撃を仕掛ける場合、遮蔽物越しに攻撃できるような補正がないため、ロケットランチャーを発射したら目の前の岩にあたって自爆、即死というのが度々あった。特に照準器を覗いて射撃した場合これが起こりやすい。そんな馬鹿な兵士はいないと思うので弾が出ない、あるいは遮蔽物越しに撃つように姿勢の補正をかける等、改善を期待したい。
・オートセーブのデータ精度に問題あり。リトライした時、開始された状況と最後にオートセーブした時の状況が違ってしまっていることがある。敵をホールドアップ+伏せをさせてオートセーブしたのに、リトライするとその敵が普通に警備していたり。苦労して無力化したのに、と腹が立った。
・もう少し携帯できる武器が多ければよかった。特に拳銃系統が1つしか携帯できないのが残念。
COMMENT
悪い点も書きましたが、総合的には値段以上に楽しめる秀逸な一本。ファントムペインのイントロダクションの位置づけですが、アナザーミッションも含めてクオリティはかなり高いです。
また、この手のゲームが苦手な人でもメインミッションをクリアすることくらいはできる難易度と思います。
ただ、ピースウォーカーをやっていないと、いまいち気持ちが入っていけないかも。ピースウォーカーも良作なのでぜひプレイしてから本作をやることをお勧めします。否が応でもファントムペインへの期待が高まりました。待ち遠しい。
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-07-28
GOOD!
・普通のTPSのような操作性になり、とても快適。ダッシュが可能なのは大きい。
・車や装甲車に乗れるようになった。
・ミッションによっては装甲車でゴリ押しした方が楽だったりと、ステルスは手段の一つと言った感じになり、自由度が大幅に広がった。それでも基本的には戦闘になると点数も下がり敵が有利になるので、バランスがしっかりとれている。
・敵に発見された時に照準ボタンを押すと、敵が声を上げるまでの間スローモーションになり自動で敵の方向を向くという救済システムが追加された。点数は下がるがうっかり敵に見つかった際のストレスは軽減した。
・グラフィックは洋ゲー程ではないが十分綺麗。
・キャラのモーションは、より自然でかっこよくなった。
・離脱地点を自分でマップ上から指定してヘリを呼ぶシステムは斬新だと思った。
・ムービー演出はさらに映画っぽく進化した。
BAD/REQUEST
・一部の状況でのエイミング
イマドキのFPSだと腰ぐらいの高さの障害物にしゃがんで隠れている時に、障害物に向かって照準すると、自動で障害物の上から覗くように高さが調整されるのが普通だが、MGS?ではこれが無い。わざわざ立って上半身を露出しなければ、障害物の上からは狙うことが出来ないのは気になった。
・武器を拾うボタンと寝ている敵を担ぐボタンが一緒
敵を倒すと付近に武器を落とすので、担ぐつもりが武器を拾ってしまったりよくする。
唯一気になった2点だが是非本編では改善してほしい。
COMMENT
MGS4からの改悪は一切無く、真っ当に進化しました。特に操作性が。
また、各ミッションで高得点を取るのは中々難しく、やり込む事ができるので全体のボリュームは値段相応と感じた。
今作は箱庭でのミッション形式なので、本編でもやり込み要素にはかなり期待出来ると思われる。MGS4でのムービーゲーと言うレッテルは既に剥がれたでしょう。本編が楽しみです。