【PS3】ゴミ箱 -GOMIBAKO- レビュー
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2009-03-19 |
価格 | 1500円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | ニュース |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ オンライン配信専用 ■ ジャンル:ゴミ処理アクションパズル ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 69
- (難易度)
- 4.00
- レビュー数
- 13
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 2pt | 1pt | 1pt | 5pt |
38pt
GOOD!
ゴミをぶつけて壊す、火をつけて燃やす、爆弾などで吹き飛ばす、腐敗玉で腐らせる、6軸を振ってゴミ箱を揺すってゴミをならす。などのアイディアは独創的ですし、新鮮でした。
小気味よいBGMが良いですね。
BAD/REQUEST
とにかく難易度が高すぎる上に理不尽なミスが多く、ストレスが溜まります。
DLCゲームとしては高目の価格設定なのにボリュームが薄いので、それを誤魔化す為にこんなとんでもない難易度にしたのでしょうか?
あまりにも納得出来ないミスがあります、ゴミ同士をぶつけて壊すのですが、ぶつける先のゴミがまだ形を残してても壊れてると判定されてる状態だと失敗しますし、ゴミの上に少しでも破片が乗っていると壊せないというのも納得出来ません。
またまだ壊れてないゴミにぶつけても壊れないで外に落ちてミスと言うケースもやたらあります。またスポンジなどの柔らかいゴミは妙に跳ねてそれでミスなんて変なケースもあります。
6軸を振ってゴミをならす事も出来るのですが、折角のアイディアもほとんど効果が出ない為あまりありがたみがありません。
ゴミを腐らせるにしろ火をつけて燃やすにしろ思いのほか時間が掛かります。
良い所で上げた、アイディアは評価出来るのですが、ゲームとしての料理を失敗してる為、魅力を殺してしまってる感じでした。
以上のことから落ものパズルゲーの魅力の一つでもある窮地からの逆転はありません。
序盤にゴミとゴミの間に空間を作ってしまうとまずクリアは出来ません。リトライするほかはありません。
中断も無く、必ずステージ1からのやり直しになるのも面倒です。
COMMENT
まさか1500円で買ったソフトで後悔するハメになるとは夢にも思いませんでした。
PVだと凄く斬新なアイディアでBGMや雰囲気も良く爽快感も高そうで面白そうに見えるのですが、見るとやるとでは大違いなゲームです。
爽快感のほとんどない理不尽さを感じるだけのストレスゲーです。
まあ爽快感は0とは言いませんが、爆弾でちょっとはありますので。
とにかく難度の高いゲームがやりたい人にはオススメかもしれません。
20型SDTV、S端子
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 3pt | 3pt | 2pt | 1pt | 1pt | 4pt |
38pt
GOOD!
なんといってもオリジナリティ。
パズルゲーは好きだが、ここまでオリジナル要素を詰め込んだ物も珍しい。
中でも落下で破壊というのが面白い。
(落下で破壊できるのはごく一部だが)
BGMや効果音がなかなか気持ち良い。
淡々と繰り返し遊ぶパズルゲーには重要な要素だと思う。
BAD/REQUEST
説明が不十分でまずストレス、わかったとしても生かす事自体が難しく、高難易度も相まって快適にプレイすることは難しい。
火や爆弾を使うと評価が下がってイライラ。
オリジナリティを支える要素の『物理演算エンジン』とやらがデタラメでイライラする。
(異常な跳ね方、異常な衝撃吸収、異常な硬さ、などなど)
見た目だけなら気にならないのだが、残念なことにこれが難易度に直結してしまっている。
ゴミのパターンが決まっているのも自由度が低くつまらない。
MOTTAINAIやBOSSを処理するのにある程度戦略性が必要な上ペナルティが辛く、うまく処理できなければその時点でリトライ→これまたイライラ。
パズルゲーでこれは歓迎されないと思う。
COMMENT
パズルゲーであることとオリジナリティに期待して購入。
上達すれば面白さがわかるのかもしれないが、数時間のプレイでは正直ストレスしか感じなかった。
息抜きにもならないし、楽しくないパズルをプレイする意味はないなあ。
パズル好きよりアクション好きな人向けと思う。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 3pt | 1pt | 2pt | 4pt |
47pt
GOOD!
発想が新しい。
ごみを壊す、燃やす等今までになかったゲーム性は新鮮です。
全体的に馬鹿っぽい。いい意味ですよ。とてもゴミとは言えないものや、奇妙な世界観など、力が抜けた作品です。
BAD/REQUEST
もっと自由で爽快感があるゲームかと思いきや、割と難しかったり、ストレスが溜まったり覚えゲーだったりと、長所を生かせてない気がします。
COMMENT
型にはまらずどんどん壊して爽快感を得るゲームだと買うまでは思ってましたし、皆さんそういうゲームを期待したと思いますが、考えもなしに遊んでいるとすぐゲームオーバーになります。
何故コンセプトに反してこんなに頭を使うゲームにしたのか謎です。
パズルゲームは頭を使うものだという先入観でもあったんでしょうか?
コンセンプトと実際のゲームがかみ合ってない惜しい作品だと思います。
GOOD!
このゲームでオリジナリティを5点付けなければ何に5点付けるの?といっても過言じゃないぐらい目新しさ。
「落ち物パズル」というジャンル自体は定番物ですが、消し方からルールからどれもが新鮮です。
BGMはタイトルなど結構気に入りました。サントラ化は不可能でしょうがリンガー・オブ・シャドウでしたっけ?あれみたいにPSStoreで配信してくれたらなぁ…と思います。
BAD/REQUEST
まずは難易度から。
少なくとも公式サイトを見て「このソフトの売り方は詐欺同然だ」と心底思いました。(当然理由はちゃんと書きます)
公式サイトの「ゴミ箱とは?」を読んでみて下さい。ここの最後に
「壊して爽快!つめこむ快感!誰でも遊べる超簡単操作!」
とありますが、そのどれもが大嘘です。
まず、「壊して爽快!」は最初の10個程度ですぐ嘘だと解ります。
とにもかくにもまず壊れない。確かにどのステージでも(といってもsweetの4面以降進めなかったのだが)確かに最初の数個はただスマッシュ(テトリスでいうハードドロップ。最下層に瞬時に落とす行為)するだけで壊れます。が、大型ゴミがでて以降、いくつかのゴミを叩きつけないと壊れず、叩きつけたゴミがその大型ゴミの上にでも散乱したら先に書かれたレビューにもありますが、「この壊れたゴミはアルファゲルか?」と突っ込みたくなるぐらい衝撃を吸収し、下にある大型ゴミが壊れません。
「つめこむ快感!」
上記の理由からゴミ箱のカサが増え、最初の内はスマッシュだけでも壊れてたゴミが当然壊れずそのままの形で残り…を繰返し、すぐにゲームオーバーになります。
つめこむ…なんて「叩きつけないと壊れない」物を隙間につめこむとか何それ?と思うでしょう。(慣れてる人は「燃やせよ、腐らせろよ」と思うでしょうがこれについてもちゃんと後に書きます)
「誰でも遊べる超簡単操作」
少なくとも昨今の落ち物パズルに比べたらルールから違う上に操作ボタンも多い。なくせに全く壊れないからすぐに詰まってゲームオーバー…
これのどこが「超簡単操作」なんでしょうか?
少なくともこの文言からして「初心者向け」としか思えず、誰が完全思考型ヘビーユーザー向けパズルゲームだと予想できましょうか?(さらにファミ通waveとの連動企画で配信された動画など見てもこれが超高難度ゲームだとは思えないでしょう)
このゲームには3つの難易度があります。
「どうせノーマルとかの話だろ?下手なら下手なりにEASYで頑張ってから…」と思われるかもしれませんが、「全てEASYでの話」です。
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「つめこむ快感」の項で書いた「燃やす・腐らせる」ですが、このゲームは2面以降で「火のついた物で燃やす」と3面以降で「腐敗玉で物を腐らせる」という消し方があります。
それまでは「物を叩きつけて壊す」しかないため、残骸はゴミ箱の底に残ります。これらを完全に消し去る為の、一般的落ち物パズルなら救済アイテムをこのゲームでは「このシステムありき」な位置づけで出てくるのでこれの仕組みも解ってないと当然クリアは不可能です。
で、物を燃やす場合。
麻袋やトイレットペーパー、木製ゴミなどに煙草の火などを置く事で各ゴミに熱が伝わり、一定の熱量を超えると燃えて消えてしまいます。
当然いくら可燃ゴミがあっても熱を逃がせば燃えにくいわけで、このゲームには「蓋を閉める」という操作があります。
こうする事で熱を逃がさず、効率よく熱を伝え、物を燃やしやすく出来ます。
しかし、物が燃えると言う事は酸素を使う訳で、ゴミ箱を締めっぱなしにしてるとゴミ箱内の酸素を急速に使い、酸素がなくなると火は消える…という実に上手い仕組みになっており、当然画面左部に「ゴミ箱内温度」と「残酸素メーター」があります。
このメーターを参考にしつつ、ゴミ箱の蓋を上手く操作する事でゴミを一気に加熱し燃やして…という事を本来させたかったのですが、このメーターが全く当てにならない。
正確には「例え蓋が閉まりきらないので酸素の消費は抑えれる、さらに木製ゴミや可燃物があるので熱が伝わりやすい、でも一定時間すると問答無用で火は消える。だからメーターの意味はない」という感じです。
しかもゴミが燃え広がるまで相当な時間が掛かるため、不完全燃焼で熱がさめる…なんて事も多々あります。
もしこの状態で燃え続けて一旦ある程度クリアな状態になればそれだけでも初心者救済になったはずなのに…
そんな燃やすと同じ位置づけに置いてる腐らす。
これは腐敗玉を水や生ゴミにつける事で菌を伸ばし、その菌に触れたゴミを腐らして消してしまう…という実に良いアイテムなのですが…
この菌はある程度大きなボール状のゴミです。
で、水は当然液体なのでゴミ箱最下層から溜まっていく…
でも腐敗玉はある程度の大きさの球状だから、ゴミが壊れずに残っていたらそこで引っかかり、水のない腐敗玉はそのまま消えて…
という事でこれも救済アイテムではないため、初心者は置いてけぼりです。
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最後に。
こればっかりはしょうがないのかもしれないが、「意外とゴミ箱内のゴミの処理がおかしい」事が。
例えば巾着状の麻袋。これは「燃やすためのアイテム」として用意されてるのですが、これをスマッシュすると極稀にそのまま思いっきりバウンドし、場外へ。(当然1outつきます)
麻袋内にはスーパーボールでも仕込んでたのか?と(特に2out状態でそういう挙動になりゲームオーバーになったりする事が結構あるので)本気でむかつく。
さらに、燃焼で燃えた下部のゴミに乗ってた燃え残りのゴミがそのまま落ちずに残る…なんて事もしばしば。
一応コントローラーを揺する事で落下するのだが、正直「何だかなぁ…」という思いは残る。
さらに「このゲームは横長テレビを縦にして操作するゲームなの?」と聞きたくなるぐらいフィールド上空から落下させてるので、ゴミの向きが解らず、結局視認出来る位置まで表示させてからスマッシュするので勢いが足りず壊れない…とかも多々あり。
せめて吹き出し状で向きや位置を表示するとかあってもよかったのでは?
ここに書かれた理由により、
即ゲームオーバー連発で熱が冷めやすいので、熱中度0点。
糞難しいだけで楽しさが見出せないので快適さ0点。
上記2点により満足度0点にしました。
ただあくまで「低難易度モードは低難易度で。高難易度モードは高難易度にすべき」と思う自分だから0点連発に付けてますが、ドM系マゾプレイが好きな人なら喜んで遊べるのかもしれません…
COMMENT
自分ははるかに難しいと思うアーケード版テトリス「テトリス ザ・グランドマスター(TGM)」でさえ、序盤は簡単で終盤はノーマルモードでも難しい…という感じに思えますが、このゲームはEASYがDEATHモード(TGMにおける最高難度モード。ブロック即最下段、膠着時間短の超上級者モード)レベルに感じました。
面数が少ないから無理矢理難易度を上げて無駄にプレイ回数を稼がせたいのは昨今のゲームの売り方からしょうがない事とは思いますが、それでも導入口からここまで狭めてどうするんだ?と思います。
落ち物パズルはライトユーザーでも遊べる簡単操作と簡単ルールが基本中の基本。その基本は守りつつ難易度を高める部分は高める…など、ちゃんとリサーチすれば出来る事をこのゲームは一切やってない、と自分には感じました。
確かにこのゲームは新人発掘オーディションみたいなシステムの中から生まれた作品だから荒削りなんだよ、いう点もある程度理解できます。
しかし、「実際に販売し、お金を出させて買わせてる」以上、その言い訳は通じません。
嘘も方便。
「実は初回配信時に後日やりこんだプレーヤーに向けて配信するつもりだった超高難易度モードを間違って先に配信してしまった。本当はこっちのVerが本来の難易度で…」と今からでも遅くないので低難度Verを出すべき。(今の難易度もちゃんと残した上で)
まぁそんな配信する訳ないが、でない以上はもう遊ぶ事はないでしょう…
イライラ・ムカムカしてまでの遊びはするもんじゃないので。