【PS3】テイルズ オブ ゼスティリア レビュー
発売元 | バンダイナムコゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2015-01-22 |
価格 | 8716円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 セクシャル 暴力 言葉・その他 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:情熱が世界を照らすRPG ■ プレイ人数:1人(戦闘時のみ最大4人) |
- 総合ポイント
- 39
- (難易度)
- 2.32
- レビュー数
- 44
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
0pt | 3pt | 4pt | 0pt | 0pt | 1pt | 2pt |
16pt
GOOD!
BGMだけは素晴らしいです。
サントラを買う価値があります。
しかし、そのBGMもシナリオとロゼのせいでとても聞き入ることができません。
アリーシャ役の茅野愛衣さんと、ルナール役の子安武人さんの演技は目を見張るものがあります。
それだけに、シナリオの悪さが残念でなりません。
BAD/REQUEST
0点表記をした、オリジナリティ、熱中度、満足感についてです。
まずオリジナリティが0点なのは、テイルズの中でも最低クラスのシナリオのためです。
正しいものが苦しみ抜いた挙句憑魔というモンスターになり、悪人は人として生き続け得をする世界。
子供が殺されかけたトラウマにより何度も憑魔化、女の子がいじめによって憑魔化、悪人に騙された女性が飛び降り自殺を図ろうとする、聖女として祀り上げられた女性が批判を受け苦悩の末に憑魔化。
そんな話ばかりが続きます。
DLC追加シナリオではロゼによるアリーシャいじめがひどいです。
お前は仲間ではないと言った言葉を浴びせられ、本編の結末をなかなか教えてもらえません。
ライラやエドナも見てみぬフリです。
スレイとの従士契約では笑顔のアリーシャと付けられたのに対し、ロゼとの従士契約ではそぞろ涙目のアリーシャという悪意のある名前がつけられます。
結局、アリーシャがロゼを持ち上げることで、ロゼによる仲間認定がされるという内容。
よくアリーシャが憑魔化しなかったなと思えるほど胸糞悪いシナリオです。
熱中度や満足度も0点なのはシナリオがひどいだけでなく、過去作に比べて出来が悪いため。
名作として評価の高いテイルズオブグレイセスFと比較して、ゼスティリアの悪い点を挙げていきます。
■主人公
×ゼスティリア
スレイは常に天族のいいなり、ライラの操り人形。
泣いているアリーシャを助けることも無く、エドナの兄も殺すことでしか救うことができません。
主人公としては失格です。
○グレイセスF
アスベルは常に仲間を気遣い、敵となった仲間の心配までするお人よしです。
ソフィが犠牲になろうとした時は、身体を張ってでも止めようとし絶対にあきらめません。
最後はアスベルらしい答えを出します。
■ヒロイン
×ゼスティリア
真ヒロインロゼは悪と判断した相手を誰であろうが殺すという考えを持ち、殺しに対しても罪悪感というものを持ち合わせていません。
とてもヒロインとは呼べないキャラクターです。
○グレイセスF
ヒロインのソフィは純心無垢で、ストーリーが進むにつれて感情豊かになります。
アスベルを、そしてみんなを守るという信念を持っていきます。
■仲間
×ゼスティリア
仲間側で良心があるのは、セルゲイやアリーシャといったサブキャラクターのみ。
スレイや天族がよかったのはロゼが加入する前まで。
ライラがアリーシャを外させることを促してロゼを招き入れ、人質になっているアリーシャについては様子も見に行かずに大丈夫だろうで済ませます。
天族がスレイを戦争に参加させた理由も、アリーシャが死ぬとスレイが責任を感じ穢れるのを恐れたから。
天族が器としているスレイが穢れると、天族達も穢れて憑魔になってしまうから避けたいという至極自分勝手な理由。
ロゼや天族は仲間にふさわしくない連中です。
○グレイセスF
青年編序盤は多少の衝突がありますが、中盤からは家族のように仲がよくキャラクターも非常に魅力的です。
誰かがパーティから抜けた時は全員で心配し、戻ってきたら快く迎え入れます。
■世界観
×ゼスティリア
暑さ寒さなどの気候の変化はなく、首都が2つと街が4つで、船も港もなし。
グレイセスで例えれば、フェンデルの大陸が削られウィンドルとストラタのみの規模です。
街のマップを作るのが面倒だったのでしょうか。
○グレイセスF
大きく分けて、自然豊かなウィンドル、熱砂のストラタ、極寒のフェンデルの3大陸。
首都が3つ、街が6つ、街とは別に船の連絡港が複数あり、空を飛ぶ乗り物があり、別世界も用意されています。
■フィールド
×ゼスティリア
世界規模が小さいのに、フィールドだけは無駄に広くして広大に見せかけています。
移動が面倒です。
○グレイセスF
見やすさを意識したフィールドで場所を把握しやすいです。
■街
×ゼスティリア
広くて移動が面倒なくせに、ほとんどがハリボテで探索できる場所が少ない。
○グレイセスF
適度な広さで、民家や屋敷などの様々な場所を探索できます。
■ダンジョン
×ゼスティリア
似たような遺跡系ダンジョンが多い。
宝箱には鍵がないと開けられないものまであります。
○グレイセスF
海岸近くの綺麗な洞窟、城内、氷山、遺跡、近未来的な施設など様々です。
宝箱に鍵は必要ありません。
■闘技場
×ゼスティリア
ザビーダでしか挑戦できません。
出てくる敵も少ないです。
○グレイセス
誰でも挑戦可能。
敵が多くノーマルクラス30階まで到達すると、過去作のキャラと戦えます。
その後、マスターズクラスを選択可能になります。
■称号
×ゼスティリア
称号が少ない。
各キャラ5~6程度で、ランクアップの3段階を含めても18前後です。
○グレイセスF
キャラごとに称号が140以上用意されていて、やり込みがいがあります。
■固有ジャンル名
×ゼスティリア
情熱が世界を照らすRPGとの表記、いじめに殺しと、看板に偽りあり。
○グレイセスF
守る強さを知るRPGとの表記、まさにその通りの熱いシナリオでした。
■水着
×ゼスティリア
DLCで買わないと入手できません。
○グレイセスF
本編で全員分手に入ります。
■国の民度
×ゼスティリア
戦争を懸念して避難を呼びかける騎士セルゲイに対して、国民が「敵国の兵士は殺せ」「売国奴」と言い放ちます。
元教皇が仕事を放棄して逃げ出し、偽のエリクシールを売りさばいています。
子供でもスリをして荒稼ぎするのが日常茶飯事で民度が低いです。
○グレイセスF
国同士が対立していても国民は温厚。
野心があるのは一部だけで、他はまともな人が多いです。
■移動手段
×ゼスティリア
セーブ間移動でぼったくりな額です。
ラスボス手前だと5万ガルド近く取られたりします。
○グレイセスF
各地にいるかめにんが亀車で運んでくれます。
値段も1回100ガルドと良心的な値段です。
■ラスボスを止める意味
×ゼスティリア
殺人をするのは、ロゼ、私欲に駆られた人間、戦争で殺し合いをする兵士、と自身の抑制もできない連中が集まる救うに値しない世界。
ラスボスを倒せば世界が救われるというわけでもなく、過去の惨劇を止められなかったライラの自己満足でしかないです。
また穢れがあると困るのは天族くらいです。
ラスボスが生まれた原因も先代導師のせいであり、導師の存在自体いらないように思えてきます。
こんな世界は1度壊してしまったほうがいい、という敵側の言い分が納得できるほどです。
○グレイセスF
詳しくは書きませんが、世界と仲間を守るために止める必要があります。
■装備強化
×ゼスティリア
同じ武器でも入手するごとに異なるスキルがついています。
強化するには同じ武器同士で融合をする必要があり手間がかかります。
配列によってボーナスが発生し非常に面倒。
○グレイセスF
強化できるスキルピースを敵が落とします。
エクシードやゲインなどの便利なスキルをつけつつ、お手軽に武器強化が可能。
熟練度が上がればスキルを抽出した宝石が作成でき、アクセサリとして装備できます。
■戦闘回数
×ゼスティリア
戦闘回数が多いと疲労します。
疲労するといろいろなデメリットがあるため、宿屋に戻ることを強いられます。
○グレイセスF
疲労しないので何回でも戦えます。
■戦闘
×ゼスティリア
神衣前提で作られており、神衣ゲーとなっています。
AIが馬鹿ですぐにつっこんで戦闘不能になります。
3すくみによるデメリットや戦闘AIが馬鹿なのも、プレイヤーに神衣を使わせるためなのかもしれません。
○グレイセスF
派生可能のA技、強力なB技を使いつつ、4人での連携で100ヒット以上繋げられ爽快。
未来編ではアクセルモードが追加され、さらに戦略の幅が広がります。
仲間のAIが非常に優秀で、防御と回避がプレイヤー以上に上手く、回復もすぐに行ってくれます。
■技の種類
×ゼスティリア
スレイの技(グレイセスでいうB技)が、たったの5つしかないです。
特技の派生技(グレイセスでのA技)は3連携目が2つ、4連携目は1つだけなので○ボタンを連打するだけです。
○グレイセスF
アスベルはB技だけでも17種類あり、様々な戦闘スタイルを組むことが可能。
派生技も3連携目が4つ、4連携目も4つ揃っています。
■秘奥義
×ゼスティリア
秘奥義が各キャラ2つだけと少なく、あとは神衣専用の秘奥義。
カメラの見せ方が下手で分かりにくい上に、早送りのような演出で微妙です。
敵が硬いため秘奥義が弱く感じます。
アリーシャ、ミクリオ、ライラの秘奥義は予約特典でしか手に入らないものがあります。
また、アリーシャの第2秘奥義はDLC追加シナリオでしか使えません。
○グレイセスF
各キャラの秘奥義は4つずつあります。
カメラワークとテンポがよく、スピード感があります。
どのキャラも強力な秘奥義が揃っています。
■戦闘終了後の掛け合い
×ゼスティリア
グレイセスを真似たような掛け合いがいくつかありますが。
常識が欠落しているゼスティリアのメンバーでされても寒いだけです。
○グレイセスF
ギャグが多く、パスカルとマリク教官が入ってからはさらに面白くなります。
■スキット
×ゼスティリア
少ない。
メインで語るような話をわざわざスキット形式にして水増ししているだけです。
○グレイセスF
とても豊富。
日常的なものからギャグ系も多く、見ていて楽しいです。
ゼスティリアの新品購入を考えているのなら、best版のグレイセスFをお勧めします。
グレイセスFを100点とすれば、ゼスティリアは50点もいかない駄作です。
よく劣化グレイセスと言われていますが、その呼び方はテイルズオブグレイセスFに失礼なくらいです。
COMMENT
ゼスティリアを一言で言えば、『殺しと暗殺者を美化したRPG』です。
ロゼというキャラクターは暗殺者で、そのキャラを最大限目立たせるために作られたのがこのゼスティリアの世界観です。
天族は多くの穢れによって憑魔化する恐れがあり、穢れを持つ人間を嫌っています。
ストーリーが進むにつれて、開き直って殺しを続ける狂人などが出てきます。
しかし、迷いや憎悪などの感情を持っていなければ穢れが出ることはありません。
天族にとっては穢れこそが一番の敵であり、殺人は全く問題がないのです。
証拠もないため、法によって裁くこともできません。
そこで出てくるのが暗殺者ロゼで、裁けない相手をサクッと殺して解決します。
導師でもないのに神衣が使え、本編終了後のアフターではアリーシャと従士契約までできる有様。
しかもスレイには起こった目の障害も起こりません。
本編では一緒に旅を続けていた天族の1人が、ロゼを救うために命を投げ出すというシーンもあります。
天国らしき場所でそのキャラがロゼに語りかけてくるという非常に寒い演出まで用意されています。
いろいろと省略しますが異常なまでのロゼ推しゲームで、本編の最後ではロゼがアップに写り俺たちの戦いはこれからだENDでシメです。
テイルズの名を語った、中国製または韓国製のゲームにしか思えませんでした。
電撃ホビーWEBでのアリーシャフィギュア紹介記事、アスタリアのキャラ紹介ではアリーシャにヒロイン表記がしてありました。
それをバンナム側が、誤表示という理由でわざわざ消して回っている騒ぎになっています。
異常なロゼ推しでシナリオが破綻した背景には、馬場プロデューサーがロゼ役の声優のファンだったということが挙げられています。
ここまでアリーシャが下げられているのも、ロゼ役の声優好みに脚本が全て作り変えられた可能性が高いですね。
バンナムさん、ここまで破綻したシナリオでは続編を作ることも難しいですよ。
まずはDLC追加シナリオでロゼを殺すなりして、2ではロゼを登場させないようにしないとどうにもなりません。
ロゼを入れるより、サイモンを仲間にした方が常識的なパーティとなるでしょう。
また、ロゼ役の声優も今後使わない方がテイルズのためと思われます。
2を出すのならスレイとアリーシャで旅をさせ、アリーシャが神衣も使える様にしないとユーザーは納得しないでしょう。
歴代最低クラスの作品だけに、続編を買う人がいるのか定かではありませんが。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt | 2pt |
56pt
GOOD!
フィールド背景が崖だらけから進化
音楽も地味なものが減り冒険している感じになった
戦闘は人によってはまあそこそこ遊べると思う
ストーリー上のやりとりはリアル感あってまあ良い
BAD/REQUEST
神衣遅い、こんなモッサリ戦闘ばっかじゃ飽きる
メンバー半固定だから戦略もワンパターン
シームレスを導入するのはいいがカメラワーク悪すぎ
シンボルエンカウントなのに一部の敵は逃げ切れないのも一因
逃げたら狭い通路で追い付かれ戦闘→超接近カメラ
サブイベをメインと混同するな
『サブイベで味方を強化』じゃなくて
『サブイベしないと話が進まない』
そのせいかボリューム不足感すごい
それで駆け巡ってたらいつの間にかクリア
バラバラなピースを接着剤で無理矢理繋いだようなシナリオ
さらには終盤に同じような敵の使いまわし
その理由が後付け感満載
メンバー離脱はわかるが発売前に宣伝しまくった
誰もがメインヒロインと思うキャラがサブキャラ
おまけに後付けDLCで使える?意味わからん
期間限定無料?なら最初から予約特典にでも入れておけよ
COMMENT
ノーマルクリア
現在二週目しようか迷っているところです
過去作品は据え置き全てクリア済、携帯用はTOD2のみクリア済
ある意味期待を裏切らない出来
神衣のせいで戦闘がシリーズ中つまらない部類
戦闘が命なのにそこがつまらないのは厳しい
Vのフェイタルストライクみたいな爽快感あるものをまた導入してほしかったが…
一部で酷評されるのは過去作品の販売側姿勢にも問題があるからかと
フルプライス購入者を大切にする姿勢崩したら終わり
乱雑な感想ですが思ったことを素直に書いただけですのでご容赦ください
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt | 2pt |
69pt
GOOD!
◯戦闘
基本システムはグレイセスと同じ。移動フィールドと戦闘フィールドを同じにした影響で、荒削りになってしまった部分はありますが、戦闘の派手さや防御・回避の駆け引き等の特長は概ね引き継がれてるので、飽きにくいです。
◯キャラクター
メインメンバーのキャラは結構引き立ってます。ロングチャット等での掛け合いはなかなか楽しいです。
◯マップアクションの復活
たまに面倒臭くなることもありますが、やっぱり探索のアクセントとしてソーサラーリング系のマップアクションはあったほうがいいです。前作・前々作はそういうのが全然無くて、探索が単調だったので余計にそう感じます。
BAD/REQUEST
⚫︎戦闘中のカメラ
壁際や狭い所で戦闘に入ると、カメラがキャラについていけないことがあります。まあ、そこまでは他の3Dアクション等でも良くある話なんですが、今作での問題は、従来シリーズと同じく戦闘中のカメラ操作が一切できないこと。フリーランとアラウンドステップでカメラの攻撃を切り抜けるしかありません。さすがにボスや強敵は広いところにいてくれますが・・・
⚫︎セーブ&ロードの時間
やけに遅いです。どっちも大体10秒くらいはかかってるんじゃないでしょうか?個人的にセーブを多用するので、これは地味に気になりました。
⚫︎ストーリーの描写
大筋はテイルズでは珍しい、いっそ清々しいほどの超王道ストーリーで、毒にも薬にもならない感じですが、その進め方が結構おざなり。テンポは良いんですが、その分説明や描写が不足してる感が。「え、それだけで納得するの?」とか「結局どういうことだったの?」って思うことは多く、中でも最初の3人以外のキャラがパーティに加わる理由はかなり強引に感じました。
COMMENT
△アリーシャの扱い
BADというよりは今作最大の「謎」って感じなのでこちらに書きますが、発売前情報や説明書でアリーシャがヒロインであるかのように扱われている理由がわかりません。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、アリーシャはストーリー上どう考えてもヒロインではなく、本当のヒロインは別にいます。これは完全に開発側のミスリードだと思うのですが、なぜそんなことをしたのか、本当に「謎」です。
◯総評
荒削りな面は多々見られますが、総合的にはかなり熱中できる作品でした。ストーリーに関しても「アリーシャをヒロインとして見なければ」それなりかと。まあ元々D2チームのシナリオには期待してなかった、というのもありますが・・・。広大なフィールドの探索や、やり込まないと真価を発揮できないスキルシステム等、人を選ぶ要素も多いので万人受けはしないと思いますが、ハマれる人にはハマれる作品だと思います。
Amazonレビュー
レビュー日: 2015-01-28
いざ買った家に入って隅々まで見ようと思ったら部屋になぜか鍵かかってて、
「あ、その部屋を使いたかったら別料金払ってください」って言われたら、
誰だって腹が立つと思うんです。
ここは俺が買った家なのになんで後出しでそんなこと言われるんだと。
だとしたら買う前に説明の義務があるだろうと。
バンナムが繰り返しやってる追加コンテンツ商法に対する怒りってそういうものだと思うんです。
家の例なら増改築っていうんならわかります。
もともとその家になかった部屋を増やしたりするわけですしそりゃお金がかかるのはわかりますよ。
でもバンナムがやってるのは毎回毎回出来上がってる部屋に勝手に鍵かけて
本来の持ち主が使えなくしてるだけなんですよ。
いい加減炎上する前に気づいて欲しいです。
ヒロインが課金しないと使えないなんておかしいに決まってるでしょ。
GOOD!
シリーズは据え置き機発売はプレイ済
毎回、戦闘システムを楽しみにしているシリーズファンです。
隠しボス撃破後、ある程度のやりこみ済みでのレビューです
【音楽】
主題歌こそ好き嫌いが分かれるものの、試練で訪れる遺跡等のBGMは特にお勧めです。
もちろんフィールドや地域や街のBGMも悪くはないのですが、消化不良というか、諸手を挙げて良いとは言えない点がありますが、この辺りはBADにて触れます。
【グラフィック】
テクスチャの使い回しが目立ち、広大なMAPではあるのですが、『そこそこ綺麗だけれど、似たような景色が広がっているだけ』という感じで、散策しようという気は起きません。ですが、そもそもモデリング等には力を入れていないシリーズですし、ユーザーもそのあたりを期待しているわけではないので、可もなく不可もなくといったところです。
アニメーションも、テイルズシリーズの目玉ではありますが、これも可もなく不可もなく。
そもそもシナリオに致命的な欠陥があるために、アニメーションにしたところで何の感情も沸いてこないといったところでしょうか。
「可もなく不可もなくという評価」をGOODにあげなければならないほど、今回は褒めるところがありません。
BAD/REQUEST
【シナリオ】
王道RPGと謳ってはいるものの、明らかに大幅なシナリオ変更があったと思わせるストーリー展開と演出。風呂敷を広げた後にやっぱり別な風呂敷被せてみましたって程のひどい有様です。シリーズ過去最悪と言ってもいい出来。
ネタバレを含んでしまう為、詳細に語れないのが口惜しいですが、導入から序盤こそ王道な展開で盛り上がりこそすれ、中盤でユーザーを陥れる不穏な気配。そこから嘘のように崩れていくストーリーの根幹。
壮大なスケールで繰り広げられていたはずが、いつのまにか「あれ?なんかスケールが小さくなってない?」と気付いた矢先、ユーザーを極めて悪い意味で裏切る超展開。
キャラクターの相関関係も、いわゆる6次の隔たりを表現したかったのでしょうが、無理矢理繋げたせいで、至る所に酷い綻びが見えてしまっていて、逆にそれがスケールを小さくしてしまっている要因となっているお粗末な出来。
ただ、無理矢理好意的にフォローするならば、テイルズオブエクシリア(以下、TOX)やTOX2では、何でもかんでも詰め込み過ぎだったシナリオを、“異人種間の共存と共栄”というシンプル且つ明確な目的にしたところは、評価できますし、そこから構想自体は進んでいたのかなと思います。
ですが、キャラデザインの都合上「このキャラはこうした方がいい」という案を後から詰め込んでしまい、それに合わせてサブストーリーを構築。その後、キャラの相関図を作り上げて、最終的に辻褄合わせにメインシナリオを捻じ曲げたという感じが、終盤のなりふり構わず慌てて纏めてきた展開や「仲間の殺人は黙認するけれど、名前も知らない孤児の窃盗は見逃さない」というダブルスタンダード等からひしひしと感じました。
また、せっかくの異人種間の共存共栄がテーマにも関わらず、あまり異種な雰囲気が漂ってこないのも問題です。人間と天族(天使や妖精、精霊といった扱い)も見た目は一緒、限られた人にしか見えないという扱いの天族もプレイヤーからは見えていて、人間世界も同人種が二つの国に分かれているだけといった様子。
街も北国や南国などの地域分けがあるわけでもないし街並みも一緒。来ている服もほぼ変わりがないので、スケールの小ささを助長している一つの要因であるため、そもそもの世界観が小さい。
街ごとにBGMの曲調を変えるなどの工夫しようにも、特徴がないから際立たない。
この辺りは世界観の設定にも問題があったといわざるを得ません。
天族は明らかに人間とは容姿が異なるものであったり、人種の違いを明確に肌の色を変えるとか、いっそのこと別な種族を増やすとか文化の違いを明確にするとか街の様相を極端に変えるとか、そういった工夫が必要だったのではないかと思います。
であれば、広大なMAPもより世界観を際立てることになっただろうし、まるで「国の内乱に介入した特殊能力者」みたいなスケールの小ささもここまでひどくなかったかと思います。
【装備強化・スキル周り】
一言でいうならば蛇足。
まず装備強化関連の問題点として
○複雑すぎる
○武器・防具の数が多すぎる
○金策がほぼ戦闘のみで、強化費用がかさむ為、取得金額ブーストのある周回前提となる
○能力は付属スキルに依存しているうえに、スキルシートとも複雑に絡み合うため、一見して比較しにくい
○にも関わらず、何故か融合(特に意図したスキルを消滅させたり付加する方法等)に関しての詳細な説明がゲーム内にはない
○これだけ複雑だが、『レベルを上げて神威で殴れ』といった感じでどうにでもなる
○それでもだめなら難易度下げればどうにでもなる
という、悲惨なことになっています。
更に、付加スキルの組み合わせによるボーナススキルや同スキルの重複付加によるスキルの上昇などまで存在し、このシステムを作った本人でさえ説明するのに1時間はかかるのではないかと思うほどです。
ただシステム的には悪くないし、寧ろ良く考えられていて、やりこみ要素ではあり評価すべき点なのですが、このシステムは某狩ゲーやライトユーザー殺しの某死にゲー、海外産のオープンワールドRPGなどでやるべきで、このシリーズに導入すべきではなかったと思います。
【戦闘システム】
○コンボが楽しかったシステムに縛りを入れてしまった
○“神依化”と呼ばれる合体システムによって、PTメンバーが二人は固定となってしまっている
もはやこの2点が致命的で他の問題点が霞みます。
【その他】
○ DLCはコスプレに300円というシリーズ恒例のぼったくりも健在。
○ カメラワークは、なんちゃってシームレスの影響を受けて障害物や狭いダンジョン内でのエンカウントは避けるようになります
○ もちろんキャラの掛け合いも相変わらずです。
COMMENT
【総 評】
結論から言うと、キャラゲーとしてもRPGとしても“下の中“といったところです。
各所でキャラの扱いについて論争が始まっていますが、そんなことは二の次にして酷い出来。
テイルズにシナリオを求めるのは間違っているというそもそも論は置いておいて。
私は基本的にどんなに青臭い信念やある程度のご都合主義、ぶっ飛んだ”とんでも設定”も、ファンタジーなら許されると思っていますしそういうものがテイルズの特徴であると思っています。(こちらのTOXのレビューでも同じことを言った気がしますが…)
ですが、それは最低限その世界の中で成り立っていることが前提であって、今作は過去作の中でも一番といっていい程、成立していない事柄が多い作品でした。
まだ攻略サイトなどの情報が進んでいない為、2周目や分岐ルート、隠しダンジョンやサブクエストがあるんじゃないかと期待していましたが、おそらく分岐と言える分岐はありませんし、評価を覆す程のものは見つけられませんでした。
なんというか、結局スケールもボリュームも小さく感じるというか、実際に小さかったのだという結論に至る始末。
当然次回作があるでしょうけど、まずは“伝承”の意味を調べてから次回作に臨んでもらいたいと思います。
テイルズは、比較的値崩れしないシリーズですが、グレードショップの仕様が今までと違うため、何度も周回するような物でも出来でもないので、今回は中古市場に流れるのが早いかもしれません。
トロフィー獲得には興味のないシリーズファンの方は低難易度でさっくりクリア、即周回することをお勧めします。
シリーズ未プレイで今作から手を出そうかなとお考えの方は、他のシリーズ作品からプレイすることを強くお勧めします。