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【PS3】テイルズ オブ ゼスティリア レビュー

発売元 バンダイナムコゲームスオフィシャルサイト
発売日 2015-01-22
価格 8716円(税込)
レーティング 【B】12才以上対象 セクシャル 暴力 言葉・その他 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:情熱が世界を照らすRPG
■ プレイ人数:1人(戦闘時のみ最大4人)

総合ポイント
39
(難易度)
2.32
レビュー数
44
スコアチャート テイルズ オブ ゼスティリアレビューチャート

2.3%
0-9
20.5%
10-19
13.6%
20-29
15.9%
30-39
6.8%
40-49
13.6%
50-59
15.9%
60-69
0%
70-79
9.1%
80-89
2.3%
90-100
【60点以上】
27.3%
【標準偏差】
23.64


デフォルト:新着順

586人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 2pt 4pt 4pt 3pt 2pt 2pt
総合点
61pt

GOOD!

オリジナリティー 3点
 過去作のアイディアを取り入れつつ上手く組み合わせている。しかし一方で中途半端になっている部分もある。
 ストーリー終盤の展開は良くも悪くも斬新だった。斬新すぎて唖然とする程。

グラフィックス 2点
 テイルズシリーズとしては悪くなく、キャラのモデリングは良かった。

サウンド 4点
 全体的に個性があり、気分の盛り上がるような曲、壮大な曲、ゆったりとした曲など種類も豊富だった。ダンジョンにも合っていて、探索の楽しさが上がっていた。

熱中度 4点
 戦闘のテンポの良さ、BGMの良さ、ダンジョン探索や武器を選別するハクスラ的なやりこみ要素が相まって時間を忘れてプレイできる。
 ストーリーやサブイベントも良くできているものが多く、RPGとして格を上げたと思う。

満足感 3点
 全体としては非常に満足の行く出来だった。ただし細かい粗が目立つ印象。

快適さ 2点
 ロードの少なさ、ファストトラベルが簡単にできる、ドロップアイテムに付加されるスキルをある程度絞れたりと、親切な面は多かった。
 また難易度の低い順から「シンプル」「ノーマル」「セカンド」「ハード」とあり、セカンド程度ならば武器に付くスキル等は気にしなくともクリアまで行きつける等バランスも良かった。

BAD/REQUEST

グラフィックス 2点
 テイルズシリーズとしては悪くは無いが最近のゲームと比べれば目に見えて劣っている。特にフィールド等の粗さが気になった。広大なマップで絶景ポイントや発見物をせっかく用意しているのだから、力を入れても良かったのでは?と感じた。

快適さ 2点
 とにかく狭い場所で戦闘中のカメラが酷い。折角テンポのいい戦闘に仕上がっているのにカメラはグラグラ、壁際では自分の姿が映らず何が何だか分からない。上手く壁を避けるのも難しく、非常に不快だった。
 また、パーティ4人の内が2人固定であり、好きなパーティで遊ぶと言ったことが出来ない。仕様と受け入れられれば気にならない要素とも言えるが、これまでのテイルズには無かった仕様だけに疑問符がついてしまう。
 他に特に気になった点としては、コンボを繋ぐ際○連打で4段まで技を出せるのだがステップを使うと技が飛んでしまい、出の早い一段目が回避した直後に出ないなど快適さを阻害する要素が多い。

COMMENT

コンボの爽快感や変身して強力な技を使うなど、過去作を意識しつつ昇華させようとした意図は汲み取れたが、とても胸を張って「最高傑作」と勧めることは出来ない出来だったと感じた。
ただし内容そのものは面白く、巷で話題の詐欺さえ気にならなければ値段相応に楽しめるものとなっている、と個人的には思う。詐欺抜きに考えても扱いがひどすぎる気はするが。

   
プレイ時間:30時間以上60時間未満(クリア済)
pagさん  [2015-01-28 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

910人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 2pt 4pt 3pt 3pt 3pt 2pt
総合点
62pt

GOOD!

・神依の豪快さ
後述のBADの論点にも入ってしまうが、なんだかんだで豪快に戦闘ができるので楽しくはある。まさに力押しゲー。

・リアルマップバトルの革新性
これも後述のカメラワークにてBADの要素にはなるが、単純に高低があるフィールドを歩き回り、かつその場で戦闘を始めるやり方はとても革新的で最新作という感じがする。
まあもう少しフィールド上にトラップなどがあれば良かったが、実験的なものと捉えれば十分満足できる。カメラワーク以外は。

・安定の戦闘周りのシステムの面白さ
武器融合やスキルシートなど、有働氏が関わっているからかシステム面では手を抜かれていない。デスティニー2やグレイセスほどやり込みの効くものではないものの、及第点は間違いない。
記念作で及第点ではダメだが。

・フィールドの広さ・起伏の丁寧さ
エクシリア辺りまでどうしても「ゲームのために作られたフィールド」といった感覚が抜けていなかったが、今作はあまりエリアに分かれておらず、かつ土地に起伏があるため、本当に冒険しているように感じられるのが良かった。ダンジョンはアレだが。

BAD/REQUEST

あえてシナリオには触れない。
・エクシリアからのグラフィックの進化してなさ
これは真っ先に気になった点。自然風景はまだしも、建物やキャラの3Dモデルがエクシリアから大して変わっていない。
恐らく擬似シームレス戦闘を実現するためにグラフィックの質が落とされたのだろうが、せめてグレイセスレベルは欲しかった。

・マルチプレイ時の戦闘の不親切さ
神依のせいで基本2人までマルチプレイ出来なかったり、カメラワークが完全にマルチを考慮していなかったり。せめて、神依時は画面二分割ぐらいの対応はしてほしかった。
この件はエクシリアの時から全く改善されていない部分なので、いい加減どうにかしてほしい。それか最悪マルチを廃止。

・結局神依が強いという三すくみシステム
天響術は特技で止めろ?鋼体で防がれるから、どうせなら体力が増える神依でこっちも天響術で応戦した方が早い。

・キャラの挙動の不自然さ
エクシリア1の頃の自然さはどこいったんじゃってぐらいキャラの挙動が不自然。話す時にお互いの顔見てないのが分かる。
これもエクシリア2からこじれた部分なので、対策がいる。

・サブイベントが少ない
実際の量的には決して少なくはない、が最近のテイルズオブの中では圧倒的に少ない。いちいち他作品と比べてしまって申し訳ないが、記念作なら水準以上はあるべきだった。

・ダンジョンのコピペ感
特に遺跡。恐らくゼスティリアのメインの一つであろう遺跡型のダンジョンがコピペとか酷すぎる。同じ遺跡関連のレジェンディアぐらいは頑張ってほしかったと思う。

・NPCの台詞のありきたり感
エクシリア1,2では町の人々に喋ると各地方の伝統や風習・特徴などを教えてくれるため、世界設定が非常に魅力的になっていた。
しかし今作では、人々のほとんどがストーリー関連のことしか話さない。話しかける楽しみが皆無。

・マルトラン要らない
シナリオ面には触れないといったが、アレは嘘だ。てわけでもないが、マルトランの存在の不必要性だけはあげておきたい。彼女のやること悉くがシナリオに必要性を持って絡んでいない。元々アリーシャの為のキャラなら、もっとサブキャラ的に扱えば良かった。

まあ上記以外の不満点はまだ許容できると思う。シナリオ除く。

COMMENT

シナリオに関する批判が多いが、それ以外でも製作陣の見落としが多過ぎる作品だと思う。マルチプレイ時のカメラワークとかイベントシーンの3Dモデルの粗雑さとかは、前々から言われていることなのに改善してないってのはどうにもこうにも。
次回作があるなら、リアルマップバトルなど実験的なシステムも取り入れながらでも個人的には全然構わないので、まずは現在までの不満点をどうにかしてほしい。

プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
ナソさん(Webサイト)  [2015-05-26 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

621人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
0pt 3pt 4pt 0pt 0pt 1pt 2pt
総合点
16pt

GOOD!

BGMだけは素晴らしいです。
サントラを買う価値があります。
しかし、そのBGMもシナリオとロゼのせいでとても聞き入ることができません。

アリーシャ役の茅野愛衣さんと、ルナール役の子安武人さんの演技は目を見張るものがあります。
それだけに、シナリオの悪さが残念でなりません。

BAD/REQUEST

0点表記をした、オリジナリティ、熱中度、満足感についてです。
まずオリジナリティが0点なのは、テイルズの中でも最低クラスのシナリオのためです。
正しいものが苦しみ抜いた挙句憑魔というモンスターになり、悪人は人として生き続け得をする世界。
子供が殺されかけたトラウマにより何度も憑魔化、女の子がいじめによって憑魔化、悪人に騙された女性が飛び降り自殺を図ろうとする、聖女として祀り上げられた女性が批判を受け苦悩の末に憑魔化。
そんな話ばかりが続きます。

DLC追加シナリオではロゼによるアリーシャいじめがひどいです。
お前は仲間ではないと言った言葉を浴びせられ、本編の結末をなかなか教えてもらえません。
ライラやエドナも見てみぬフリです。
スレイとの従士契約では笑顔のアリーシャと付けられたのに対し、ロゼとの従士契約ではそぞろ涙目のアリーシャという悪意のある名前がつけられます。
結局、アリーシャがロゼを持ち上げることで、ロゼによる仲間認定がされるという内容。
よくアリーシャが憑魔化しなかったなと思えるほど胸糞悪いシナリオです。

熱中度や満足度も0点なのはシナリオがひどいだけでなく、過去作に比べて出来が悪いため。
名作として評価の高いテイルズオブグレイセスFと比較して、ゼスティリアの悪い点を挙げていきます。

■主人公
×ゼスティリア
スレイは常に天族のいいなり、ライラの操り人形。
泣いているアリーシャを助けることも無く、エドナの兄も殺すことでしか救うことができません。
主人公としては失格です。

○グレイセスF
アスベルは常に仲間を気遣い、敵となった仲間の心配までするお人よしです。
ソフィが犠牲になろうとした時は、身体を張ってでも止めようとし絶対にあきらめません。
最後はアスベルらしい答えを出します。

■ヒロイン
×ゼスティリア
真ヒロインロゼは悪と判断した相手を誰であろうが殺すという考えを持ち、殺しに対しても罪悪感というものを持ち合わせていません。
とてもヒロインとは呼べないキャラクターです。

○グレイセスF
ヒロインのソフィは純心無垢で、ストーリーが進むにつれて感情豊かになります。
アスベルを、そしてみんなを守るという信念を持っていきます。

■仲間
×ゼスティリア
仲間側で良心があるのは、セルゲイやアリーシャといったサブキャラクターのみ。
スレイや天族がよかったのはロゼが加入する前まで。
ライラがアリーシャを外させることを促してロゼを招き入れ、人質になっているアリーシャについては様子も見に行かずに大丈夫だろうで済ませます。
天族がスレイを戦争に参加させた理由も、アリーシャが死ぬとスレイが責任を感じ穢れるのを恐れたから。
天族が器としているスレイが穢れると、天族達も穢れて憑魔になってしまうから避けたいという至極自分勝手な理由。
ロゼや天族は仲間にふさわしくない連中です。

○グレイセスF
青年編序盤は多少の衝突がありますが、中盤からは家族のように仲がよくキャラクターも非常に魅力的です。
誰かがパーティから抜けた時は全員で心配し、戻ってきたら快く迎え入れます。

■世界観
×ゼスティリア
暑さ寒さなどの気候の変化はなく、首都が2つと街が4つで、船も港もなし。
グレイセスで例えれば、フェンデルの大陸が削られウィンドルとストラタのみの規模です。
街のマップを作るのが面倒だったのでしょうか。

○グレイセスF
大きく分けて、自然豊かなウィンドル、熱砂のストラタ、極寒のフェンデルの3大陸。
首都が3つ、街が6つ、街とは別に船の連絡港が複数あり、空を飛ぶ乗り物があり、別世界も用意されています。

■フィールド
×ゼスティリア
世界規模が小さいのに、フィールドだけは無駄に広くして広大に見せかけています。
移動が面倒です。

○グレイセスF
見やすさを意識したフィールドで場所を把握しやすいです。

■街
×ゼスティリア
広くて移動が面倒なくせに、ほとんどがハリボテで探索できる場所が少ない。

○グレイセスF
適度な広さで、民家や屋敷などの様々な場所を探索できます。

■ダンジョン
×ゼスティリア
似たような遺跡系ダンジョンが多い。
宝箱には鍵がないと開けられないものまであります。

○グレイセスF
海岸近くの綺麗な洞窟、城内、氷山、遺跡、近未来的な施設など様々です。
宝箱に鍵は必要ありません。

■闘技場
×ゼスティリア
ザビーダでしか挑戦できません。
出てくる敵も少ないです。

○グレイセス
誰でも挑戦可能。
敵が多くノーマルクラス30階まで到達すると、過去作のキャラと戦えます。
その後、マスターズクラスを選択可能になります。


■称号
×ゼスティリア
称号が少ない。
各キャラ5~6程度で、ランクアップの3段階を含めても18前後です。

○グレイセスF
キャラごとに称号が140以上用意されていて、やり込みがいがあります。

■固有ジャンル名
×ゼスティリア
情熱が世界を照らすRPGとの表記、いじめに殺しと、看板に偽りあり。

○グレイセスF
守る強さを知るRPGとの表記、まさにその通りの熱いシナリオでした。

■水着
×ゼスティリア
DLCで買わないと入手できません。

○グレイセスF
本編で全員分手に入ります。

■国の民度
×ゼスティリア
戦争を懸念して避難を呼びかける騎士セルゲイに対して、国民が「敵国の兵士は殺せ」「売国奴」と言い放ちます。
元教皇が仕事を放棄して逃げ出し、偽のエリクシールを売りさばいています。
子供でもスリをして荒稼ぎするのが日常茶飯事で民度が低いです。

○グレイセスF
国同士が対立していても国民は温厚。
野心があるのは一部だけで、他はまともな人が多いです。

■移動手段
×ゼスティリア
セーブ間移動でぼったくりな額です。
ラスボス手前だと5万ガルド近く取られたりします。

○グレイセスF
各地にいるかめにんが亀車で運んでくれます。
値段も1回100ガルドと良心的な値段です。

■ラスボスを止める意味
×ゼスティリア
殺人をするのは、ロゼ、私欲に駆られた人間、戦争で殺し合いをする兵士、と自身の抑制もできない連中が集まる救うに値しない世界。
ラスボスを倒せば世界が救われるというわけでもなく、過去の惨劇を止められなかったライラの自己満足でしかないです。
また穢れがあると困るのは天族くらいです。
ラスボスが生まれた原因も先代導師のせいであり、導師の存在自体いらないように思えてきます。
こんな世界は1度壊してしまったほうがいい、という敵側の言い分が納得できるほどです。

○グレイセスF
詳しくは書きませんが、世界と仲間を守るために止める必要があります。

■装備強化
×ゼスティリア
同じ武器でも入手するごとに異なるスキルがついています。
強化するには同じ武器同士で融合をする必要があり手間がかかります。
配列によってボーナスが発生し非常に面倒。

○グレイセスF
強化できるスキルピースを敵が落とします。
エクシードやゲインなどの便利なスキルをつけつつ、お手軽に武器強化が可能。
熟練度が上がればスキルを抽出した宝石が作成でき、アクセサリとして装備できます。

■戦闘回数
×ゼスティリア
戦闘回数が多いと疲労します。
疲労するといろいろなデメリットがあるため、宿屋に戻ることを強いられます。

○グレイセスF
疲労しないので何回でも戦えます。

■戦闘
×ゼスティリア
神衣前提で作られており、神衣ゲーとなっています。
AIが馬鹿ですぐにつっこんで戦闘不能になります。
3すくみによるデメリットや戦闘AIが馬鹿なのも、プレイヤーに神衣を使わせるためなのかもしれません。

○グレイセスF
派生可能のA技、強力なB技を使いつつ、4人での連携で100ヒット以上繋げられ爽快。
未来編ではアクセルモードが追加され、さらに戦略の幅が広がります。
仲間のAIが非常に優秀で、防御と回避がプレイヤー以上に上手く、回復もすぐに行ってくれます。

■技の種類
×ゼスティリア
スレイの技(グレイセスでいうB技)が、たったの5つしかないです。
特技の派生技(グレイセスでのA技)は3連携目が2つ、4連携目は1つだけなので○ボタンを連打するだけです。

○グレイセスF
アスベルはB技だけでも17種類あり、様々な戦闘スタイルを組むことが可能。
派生技も3連携目が4つ、4連携目も4つ揃っています。

■秘奥義
×ゼスティリア
秘奥義が各キャラ2つだけと少なく、あとは神衣専用の秘奥義。
カメラの見せ方が下手で分かりにくい上に、早送りのような演出で微妙です。
敵が硬いため秘奥義が弱く感じます。
アリーシャ、ミクリオ、ライラの秘奥義は予約特典でしか手に入らないものがあります。
また、アリーシャの第2秘奥義はDLC追加シナリオでしか使えません。

○グレイセスF
各キャラの秘奥義は4つずつあります。
カメラワークとテンポがよく、スピード感があります。
どのキャラも強力な秘奥義が揃っています。

■戦闘終了後の掛け合い
×ゼスティリア
グレイセスを真似たような掛け合いがいくつかありますが。
常識が欠落しているゼスティリアのメンバーでされても寒いだけです。

○グレイセスF
ギャグが多く、パスカルとマリク教官が入ってからはさらに面白くなります。

■スキット
×ゼスティリア
少ない。
メインで語るような話をわざわざスキット形式にして水増ししているだけです。

○グレイセスF
とても豊富。
日常的なものからギャグ系も多く、見ていて楽しいです。


ゼスティリアの新品購入を考えているのなら、best版のグレイセスFをお勧めします。
グレイセスFを100点とすれば、ゼスティリアは50点もいかない駄作です。
よく劣化グレイセスと言われていますが、その呼び方はテイルズオブグレイセスFに失礼なくらいです。

COMMENT

ゼスティリアを一言で言えば、『殺しと暗殺者を美化したRPG』です。

ロゼというキャラクターは暗殺者で、そのキャラを最大限目立たせるために作られたのがこのゼスティリアの世界観です。
天族は多くの穢れによって憑魔化する恐れがあり、穢れを持つ人間を嫌っています。

ストーリーが進むにつれて、開き直って殺しを続ける狂人などが出てきます。
しかし、迷いや憎悪などの感情を持っていなければ穢れが出ることはありません。
天族にとっては穢れこそが一番の敵であり、殺人は全く問題がないのです。
証拠もないため、法によって裁くこともできません。

そこで出てくるのが暗殺者ロゼで、裁けない相手をサクッと殺して解決します。
導師でもないのに神衣が使え、本編終了後のアフターではアリーシャと従士契約までできる有様。
しかもスレイには起こった目の障害も起こりません。

本編では一緒に旅を続けていた天族の1人が、ロゼを救うために命を投げ出すというシーンもあります。
天国らしき場所でそのキャラがロゼに語りかけてくるという非常に寒い演出まで用意されています。
いろいろと省略しますが異常なまでのロゼ推しゲームで、本編の最後ではロゼがアップに写り俺たちの戦いはこれからだENDでシメです。

テイルズの名を語った、中国製または韓国製のゲームにしか思えませんでした。


電撃ホビーWEBでのアリーシャフィギュア紹介記事、アスタリアのキャラ紹介ではアリーシャにヒロイン表記がしてありました。
それをバンナム側が、誤表示という理由でわざわざ消して回っている騒ぎになっています。
異常なロゼ推しでシナリオが破綻した背景には、馬場プロデューサーがロゼ役の声優のファンだったということが挙げられています。
ここまでアリーシャが下げられているのも、ロゼ役の声優好みに脚本が全て作り変えられた可能性が高いですね。

バンナムさん、ここまで破綻したシナリオでは続編を作ることも難しいですよ。
まずはDLC追加シナリオでロゼを殺すなりして、2ではロゼを登場させないようにしないとどうにもなりません。
ロゼを入れるより、サイモンを仲間にした方が常識的なパーティとなるでしょう。
また、ロゼ役の声優も今後使わない方がテイルズのためと思われます。

2を出すのならスレイとアリーシャで旅をさせ、アリーシャが神衣も使える様にしないとユーザーは納得しないでしょう。
歴代最低クラスの作品だけに、続編を買う人がいるのか定かではありませんが。

 
プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
ライオン丸さん  [2015-02-20 掲載]

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592人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 2pt 4pt 3pt 3pt 3pt 3pt
総合点
62pt

GOOD!

・戦略が深く奥深いバトルシステム
TOGがベースと聞いていたので、最初は面くらいましたが、TOGが突然変異的だっただけで、制限されたリソースの中から頭を使っていかに戦っていくかがD2チームの戦闘の特徴なのでこれはこれで楽しいです。3すくみや属性の弱点、連携の派生など何かとできることが多いので、やればやるほどいろいろなことを考えながら戦えるようになります。
ただ後述の不満点でも述べていますがフレームレートの低さ・カメラワークの悪さなどシームレス戦闘はメリットよりのデメリットが大きくこのシステムを普段通りのものでやっていればな……と思います。

・サウンド
とても良いです。特に4つの試練の神殿のBGMが印象深いですね。ところどころにレジェンディアっぽい雰囲気が出ているのはおそらく椎名担当の楽曲なのでしょうね。主題歌は好みが分かれると思いますが、BGMのクオリティは歴代の中でもトップクラスかと思います。

・キャラクター
真の仲間発言が取り沙汰されていろいろと賛否を産んでいますが、個人的にはキャラクターは凄く気に入っています。スレイは一見ただのお人好しな王道熱血型に見せかけて、実は結構頭がよく驚くほどドライな部分もあったりして、ちょっと紋切り型のよくいる主人公ではなくなかなか面白いキャラクターに仕上がっています。他のパーティキャラもいい感じで個性付けされていて(エドナとライラが特にお気に入りです)、戦闘終了後の掛け合いやチャットも面白いものが多かったです。

・イベントシーンからフィールドに移る時のシームレス演出、ショートチャットが途切れないなど

細かい部分ですが、今回1番明確な進化を感じられたのはこの点かもしれません。フィールドからダイレクトに移行するので、ショートチャット中に敵とエンカウントしてしまっても音声が途切れたりせずそのまま戦闘に突入できたり、イベントシーンからシームレスで操作できるのは没入感を損なわずいいかなと。次世代機に移ってからもこの辺りの仕様は生かしてもらいたいですね。

・ほどほどに苦戦する難易度

Xの時にもあったネームドエネミーは健在で、加えて今回ストーリー上のボスもやや強めで、ちょっとレベル上げなどを怠るとかなりの苦戦を強いられるバランスになっています。ただ少しレベルを上げたりスキルを見直したり、ガードで耐えるのかアラウンドステップで耐えるのかなど戦い方を見直せば対処できたりするので、結構いい具合のバランスかなと。ノーマルでもGFやXのセカンドくらいの難易度はあるので、サクサク進めたい人にはイージーがオススメです。まぁ、この少し難しめの難易度も経験値2倍のDLCを売りたいがためと邪推すると萎えますが……十分にクリアできる範囲です。

BAD/REQUEST

・戦闘のフレームレートの低さ、カメラワークの荒さ

Zの戦闘をやったあとに、V・G・Xといった今世代の戦闘をやってみると一目瞭然。その滑らかさに愕然とします。ZはPS2時代みたいなフレームレートと処理落ちの酷さで、あまり動かしていて楽しくないです。原因は間違いなく本作から導入されたフィールドにリンクしたシームレス戦闘でしょうが、結局暗転を挟んでしまっているのでシームレスとしても半端ですし、たまに不利な地形が出てストレスが溜まるだけだったので正直これは失敗だったかなと。これがメモリに余裕のあるPS4だったらなぁ……と思ってしまいますが。

・神依は楽しいが、バランスは疑問。爽快感を与えたいならX2同様の時限強化の方が良かった。3すくみが足を引っ張る局面も

本作の戦闘の最大の特徴ともいえる神依ですが、変身に結構貴重なBGを1消費してしまうので3すくみとの相性が悪いです。折角神依になっても敵が詠唱を始めると解除する必要があるのがもったいない。奥義が特技に強いというのはなかなか生かす場面が少ないですし、細かい戦闘システムがいろいろあるのに結局は上級天響術を連発するのが1番いいということに。消費BGがなしなら合体したり元に戻ったり何度も切り替えれてよかったんじゃないかと思います。その場合は天依自体の性能を下げないといけないでしょうけど

・フィールドが無駄に広いだけで楽しくない
最近のオープンワールド風、もっといえば○ノブレイドを意識したのでしょうが……うーん、結局はいつものマップを広げただけですからね。個人的にはオープンワールド風に大した魅力を感じないのでそれよりも昔のワールドマップを復活させて欲しいです。

・融合など詰め込みすぎなシステムの煩雑さ
武器融合のシステムはなかなか練り込まれていて面白いのですが、熟練度の管理と部位・キャラ数の関係で無茶苦茶時間がかかります。これが装備やスキルを入れ換えるのがメインになる狩りゲーとかなら面白いシステムなんじゃないかと思うんですけどね。ちょっと冒険のテンポを阻害するレベルになっているくらいなので、部位数なんかはちょっと見直してほしかったかなと……逆ならよくありますが、装備部位が多いのがダメと思ったのは初めての経験でした。



しかし本作の最大の欠点は、ゲーム本来の出来には関係ないプロモーション、広報戦略……このゲームの欠点はここに尽きます。
少し想像力があればこんなの炎上するのは誰もが分かったはず。結果的には無料になりましたが、そこにあまつさえ今敏感な有料DLCを絡めてきたのですから、ユーザーが怒るのは当然でしょう。
ただ、ちょっとそのイメージが先行しすぎていろいろなものにとばっちりが行きすぎのような……確かに好みはわかれますが、決してクソゲーとまで言われるような出来ではありません。まぁ、それくらいユーザーの心境を悪くすることをしでかしているのですから、仕方ないですけど

COMMENT

楽しい要素は多いのだけど、分かりやすいマイナスの部分の影響が大きすぎていろいろな部分で損をしている作品だなぁというのが正直な感想です。
アリーシャの扱いに目を瞑りさえすれば、全体的にそこまで悪いゲームではありません(ただ、よくも悪くも戦闘システムもTOGFのような万人向けの仕様ではないので、好みが分かれるものなのは確か)

ストーリーについては触れませんでしたが、EDの説明不足感や未消化のネタがやたらと残っていることを除けば個人的には好きです。ご都合主義が少なめで、かといっていつものテイルズにありがちな敵キャラを無駄に死なせたりということもあまりなく、いいバランスだったかなと。

いろいろな意味でもったいないゲームですね。アリーシャ関連さえなければもう少し正当な評価を受けることもできたでしょうけど……確信犯でやらかしている以上は同情の余地はないでしょう。これを炎上しないと思っていたなら制作陣にしばらく休養を進めたくなるくらいです。

   
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
f91gさん  [2015-02-02 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

Amazonレビュー

レビュー者: LION
レビュー日: 2015-01-28
フルパッケージのゲームっていうのは、例えるなら新築の家なんですよ。
いざ買った家に入って隅々まで見ようと思ったら部屋になぜか鍵かかってて、
「あ、その部屋を使いたかったら別料金払ってください」って言われたら、
誰だって腹が立つと思うんです。
ここは俺が買った家なのになんで後出しでそんなこと言われるんだと。
だとしたら買う前に説明の義務があるだろうと。

バンナムが繰り返しやってる追加コンテンツ商法に対する怒りってそういうものだと思うんです。

家の例なら増改築っていうんならわかります。
もともとその家になかった部屋を増やしたりするわけですしそりゃお金がかかるのはわかりますよ。
でもバンナムがやってるのは毎回毎回出来上がってる部屋に勝手に鍵かけて
本来の持ち主が使えなくしてるだけなんですよ。

いい加減炎上する前に気づいて欲しいです。
ヒロインが課金しないと使えないなんておかしいに決まってるでしょ。

【PS3】テイルズ オブ ゼスティリア
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注意事項
  • 「GOOD!」「BAD/Request」の欄は、何がどう良かったのか(悪かったのか)最低何かひとつでも”ゲーム中身”とその 理由を具体的に記載して下さい。例えば「グラフィックが良い」”のみ”の記載は、他にゲーム内容が書かれていなければ50文字以上でも「ゲーム内容記載漏 れに抵触」と削除依頼されます。この場合「どうグラフィックが良いのか」「どの部分でグラフィックスが良いと思ったのか」”中身”を記載して下さい。
  • 批判ではなく誹謗・中傷。他レビュアーに対する批判。ネタバレ等はしないようよろしくお願いします。(該当部分を削除する事もあります)

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綺麗な画像、ムービー、キャラクターなど

BGM、音楽、効果音など

飽きがなくどれだけ長く遊べるか

一通りプレイして面白かったか。総合的な評価

ゲームバランス、操作性や分かりやすさなど

プレイ時間:通算プレイ時間です。クリア時間ではありません
「クリア済」:原則「エンディングまでたどりついた」が基準です

「テイルズ オブ ゼスティリア」の”特徴”や、”良い”と思ったものにチェックして下さい。

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