オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 2pt | 4pt | 4pt | 3pt | 1pt |
69pt
GOOD!
・グラフィックの進化
主にキャラクターに関してですが、前作アーシャより格段に良くなってると思います。
モーションに関してはまだまだ人形劇っぽいのですが、表情の造形は素晴らしいです。
特にコロコロ表情を変える女主人公のエスカを見ると、その進化の形が見えてくると思います。
イベントでは基本棒立ちが多いですが、戦闘でのモーションはとてもいいです。みんな良く動きます。特に男主人公のロジー君はこれでもかというくらいカッコ良いモーションがとてもいいです。
・調合システム
前作アーシャと、トトリ・メルルにあったアイテムの特性を継承するシステムを合わせた新しい調合システムが、とっつきやすい割に熱中度が高くてとても楽しいです。継承システムのおかげで何気ないアイテムでも使う素材を吟味して少しでも良いアイテムを作りたいという気持ちになります。
アトリエ初心者でも慣れてくれば割と簡単に高威力のアイテムや装備を作れると思います。
・キャラクターイベント
今作のキャラクターはアクの強過ぎる人はほとんどおらずマイルドな感じですが、全員どこかしらズレているので、掛け合いのイベントなどは面白くて吹き出すところもあったり。
前作アーシャでは、だらだら続く会話に辟易して音声スキップする事もざらだったのですが、今作はスキップする事はあまりないですね。
・戦闘・採取
使用アイテムを事前に登録して持っていく形式に変わっています。大量に持ち歩くことはできないですが、アトリエに戻ると自動的に使った分は補充されるので、個数を気にする事もなく雑魚戦でもガンガンアイテムを使っていけるのがすごく楽でした。
錬金術師2人もスキルが使え、さらにアイテムを2人で使って強化するダブルドローというシステムのおかげで、かなり攻撃的な錬金術師ができたんじゃないでしょうか。最初は非力な錬金術師2人で大丈夫かと思いましたが、ロジーはそれなりに物理攻撃も上がるので問題なかったです。
味方の使用スキルは全員共通で3種類に減りましたが、前作はむしろ多すぎて何がどうなってるのかよくわからなかったのでこれくらいでちょうどいいと思いました。
その代わりと言ってはなんですが、採取において基本1回1個しか素材が取れなくなってます。が、使用アイテムを自分で補充しなくて良くなったので問題ないと思います。
フィールドで何かしら時間が経つ行動をすると起こせるようになるフィールドイベントもうまく使えば、このマップを最初にクリアして次はここ、って感じで計画を練って進むのも自分的には結構楽しかったですね。
BAD/REQUEST
・戦闘がぬるい
GOODに書かせてもらったように、初心者でも割と序盤から強力なアイテムをポンポンつくれるのと、アイテムを気にせずバンバン使えるので、全体的に難易度は低いです。さらに6人パーティーで前列と後列をターン消費せずに入れ替えられるので攻撃を受けても後ろに下がれば倒れる事もない、というのもあってよっぽど無謀な戦いをしない限り戦闘不能になる事もないかと思います。
これまでのアトリエは、新しい武器をそれなりに作れば互角に戦えるくらいの難易度で、装備が整えばぬるゲーになるのが常だったので、今作で武具を整えたらどれだけぬるくなるのか…。
仕方がないとはいえ、アトリエシリーズは毎度戦闘バランスが結構ちぐはぐですね。
・キャラクター描写が薄い
基本対象キャラ+主人公2人のイベントが多いため、仲間同士の掛け合いは少ないです。まあこれは前作のアーシャもそうだったんですけど…。むしろアーシャよりも多いですけど、メルルと比べると少ない…。まあ立場も出身もバラバラの仲間達なんで仕方がないとは思いますが、もうちょっと仲間同士の掛け合いを見たかったです。
そして一番残念なのが、アーシャの登場人物がほとんどストーリーに絡んでこなかった事です。主人公のアーシャが名前だけしか出てこないのはちょっと寂しかったですね。旧作キャラ出し過ぎて新キャラを食いつぶすのもどうかと思いますが、キースとか物語の根幹に関わるようなキャラはもっと出して欲しかったです。次回作に期待ですね。
・BGMがいまひとつ
音楽の評価が高いのもアトリエの魅力の一つだと思ってますが、今作はこの曲いい!!って直感的に思えた曲はなかったです。いい曲もあるんですけどね…。
またシリーズ恒例の差し替えBGMのDLCですが、曲数・自由度共に前作から大いに衰退してます。選べる曲はアーランドシリーズと前作アーシャからのみです。自分はザールブルグからアトリエを遊んでいるのでちょっと寂しかったです…。
そして前作はゲーム中に使われている曲一つ一つを違うものに変える事ができるくらい自由度があったのに、今作はアトリエ・街・フィールド・通常戦闘の4曲しか変えるところがありません。最大10曲まで選んでランダムで流す仕様ですが、それをすると本作のBGMは流せません。通常戦闘曲割と好きだったのでちょっと残念です。
・仲間の友好度の表記がない
おそらくシステム的には友好度というのは設定されてると思いますが、それをゲーム画面で確認する事ができません。仲間が増えると、どうしても控えに回さないといけないキャラもいて、そうすると友好度が上がらないという情報もあるため非常に難儀します。今後DLC追加キャラとか出てくるとさらに控えメンバーが増えて、余計に友好度表記は必須になってくると思うのですが…。
・やることやった後…
シリーズをプレイ済の人は、大抵の課題は期限の余裕を持ってクリアできるレベルなので、調合も順調にやっていった人ほど、後半延長戦突入した段階でほとんどやる事なくなります。1周目は2周目への装備づくりとかで潰せるでしょうが、2周目ともなると本当に最後は時間をつぶすだけとなります。
しかしアトリエで寝て時間過ごそうにも一度に10日までしか最長寝られないのでそれを何度もするのは非常に面倒で、結局フィールドをうろうろして時間を潰すことになります。
初期のシリーズでは初日から最終日まで寝て過ごすことができたはずなんですが、なぜなくしてしまったんでしょうか
COMMENT
過去のアトリエシリーズはほとんどプレイ済です。
前作アーシャがあまり面白いと感じられなかったのですが、順調に進化しているみたいで安心しました。色々細かい不満点とかありますが、少なくとも買って満足しています。
さんざんキャラクターが薄いと書いてますが、強烈なのがない分アトリエをやったことのない人にも安心しておススメできます。ですので、アーランドシリーズのようなハイテンションなキャラクターの絡みが好きな人は物足りないかもしれません。逆にアーシャのようなちょっと落ち着いた感じが好きだけどちょっと物足りないんだよねっていう人にはぴったりなんじゃないでしょうか。
これなら次回作も安心して買えるような気がします。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 4pt | 3pt | 4pt | 3pt | 2pt |
68pt
GOOD!
<調合>
アトリエシリーズにしては初心者向けの調合となっている。
調合完成時、発現する効果が一覧となって表示され、その中から好きな効果を付けることができるというもの。
前作アーシャのアトリエよりやりやすくなっている。
<戦闘>
DLCを抜かせば7人で行動(前衛3人、後衛3人、控え1人)。
サポートや連携があってターン制ながらもいろいろアレンジがきくようになっている。
主人公ペアは役所勤めのため、調合して装備した爆弾などの消費物資がアトリエに帰還すると自動補充される。
他の仲間に比べ戦闘力に劣るため、序盤からアイテムをつかってゴリゴリいけるのはよいかと。
<イベント>
好きな場所にボタン一つで一瞬で移動できる(街中)のは簡単でいい。
ED回収にはフラグ回収が必須。そのイベントが表示されるため、基本取りこぼすことはない。
<調合時間、移動時間>
他のアトリエに比べるとやや短めに設定され、基本的には時間が余る感じになる。
<雰囲気>
前作アーシャと同様、『黄昏』の世界観。
穏やかながらも、確実に少しずつ終末に向かっていくもの寂しい、悲哀な雰囲気がある。
BAD/REQUEST
<調合効果>
アトリエシリーズの調合は、いかに強い武器屋防具を調合できるか、いかに強い効果をつけられるかがミソ。
だけど、似たような効果を持つものが多くてどちらの効果が高いのか、どちらを選ぶべきなのか判断ができない。
効果の説明はちょっと詳しくしてほしかった。
<強敵>
一部の敵はヘタをすると4連続攻撃など、複数回の攻撃を『当たり前』に行ってくる。
中にはガード不能の全体攻撃を複数回いきなり行われ、前衛がそろってやられたことも。
ターン制なのだから、そのあたりはもう少し丁寧にしてほしかった。
また、5万与えても3万回復とか、下手をするとダメージ以上に回復されてしまい、尋常でない時がある。
<ストーリー>
主人公ペアは役人で、基本は課題を出されてそれをこなしていく感じで話が進む。
物語途中で重要な話が出てくるのだが、その話がメインに置かれないため、放っておいても話が進んでしまう。
『悲願』とまで謳っている重要な話なのにもかかわらず、いうなら『ついで』として扱われる。設定をあまり考慮していない、課題最優先での進行はどうなのかなと思った。
<雰囲気>
GOODでも書いた雰囲気なのだが、それがストーリーに現れることはあまりない。
ヘタすると前作よりも触れられていないかも。
終末に向けて止まらない歩みを街の人々は感じているのだろうか?食べ物が少ない・・・くらいの話はあるが。
<友好度>
今回のパーティは7人編成(前衛3人、後衛3人、控え1人)。
控えのメンバーは友好度が上がらない?ので、定期的にメンバーを変えていかないとフラグが回収できない。
というか表示されないので、控えの有効度が上がらないかどうかもわからないが・・・
<マップ>
各エリアには小マップがあるのだが、総じて少なく感じる。
もうちょっとあってもよかったかな。
COMMENT
前作アーシャからの変化も感じられ、黄昏シリーズも順調に進化している印象。
自分はアーランドシリーズのキャラというか、いわゆる一枚絵が泣いたり笑ったりするのがどうにも苦手なので、このくらいの薄さというか、あっさりさがちょうどよく感じる。
アーランドシリーズをがっつりプレイされた人にとっては黄昏シリーズは生ぬるい印象だと思うが、自分のようなアトリエシリーズ初心者はいろいろちょうど良く感じる。買っても損はしないと思う。
主人公などのキャラは見た目よりライトな感じなので受け入れやすく、とっつきやすいかと。
この『黄昏』シリーズも多分三部作だと思うので、今まで説明されていない部分も明かされていくのではないか。
前作とのつながりもあるので、これらの伏線が次回作で回収して欲しい。
次作が出るなら、もちろん買う予定。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 4pt | 2pt |
66pt
GOOD!
・アトリエシリーズ伝統の錬金システムが秀逸。フィールドで採取した様々な素材から、攻撃アイテム、回復アイテム、武器防具などを調合可能。調合では、錬金釜に材料を投入していくと材料が持つ4属性のパラメータ値が合算されていき、それによって様々な調合スキルが使えたり、完成品に付与される特性、効果、潜力が強化される。材料の投入順序や発動するスキルに何を使うかなど、良質なアイテムを生成するための思考錯誤が非常に楽しい。
・一度作成した攻撃アイテムや回復アイテムは、消費しても街に帰還すれば同じものを補充してくれるようになった。このため、強力なアイテムを出し惜しみする必要はなく、ガンガン使っていけるようになった。
・イベント発生のフラグが立つと、行先ショートカットメニューにキャラのアイコンマークがつく。このため、定期的に各マップを巡回してイベントを確認する手間が無くなった。
・戦闘システムが大幅進化。前衛と後衛に分かれ6人が参加可能。サポートゲージが上手く溜まれば、6段階まで追撃を決められる。更に本作独自の強力な攻撃システム『Wドロー』が絡むと、錬金術師2人が攻撃アイテムをそれぞれ消費して演出が豪快なものに。
BAD/REQUEST
・前作もそうだったが、ボリュームが少なくて、1周目でほとんどやり尽くせてしまう。皮肉にも、効率良いプレイができるようにシステムを改良し尽くしていることも、中だるみに拍車をかけてしまった。
・本作は周回プレイがつまらない。従来のアトリエシリーズだと、攻略が進むたびに探索可能エリアがどんどん広がって次から次へとやるべき課題が尽きなかったが、本作は探索可能エリア拡大のタイミングが4か月ごとにフィックスしている。そのため、周回プレイで攻略スピードが上がると、4か月の節目を迎える前にやることが無くなる。二週目以降は時間を潰すのが苦痛。
・各仲間との友好度が隠しパラメータになってしまった。キャライベントの管理に欠かせないので、従来作のようにステータス画面から分かるようにして欲しい。実際、有効度が足りないキャラが1人出てしまい、1周余分に多くプレイする羽目に...orz。
・前作「アーシャのアトリエ」はプレイしてなくても楽しめる...というか、前作との絡みが無さ過ぎで、もうちょっと前作のキャラを絡めても良かったのでは。前作から出演しているニオは、ストーリー上重要な役割の割に背景があまり語られない。黄昏シリーズのストーリーは、謎を謎のまま引っ張りながら、アイディアを小出しにし過ぎているような感じがする。
・ストーリーが淡泊過ぎる。本格的な物語の展開は、最終章に入ってから。
COMMENT
・トロフィーはコンプ済。コンプは簡単な部類。
・前作「アーシャのアトリエ」は、戦闘システムと調合システムの出来が中途半端に感じましたが、本作をもって完成に至ったと感じました。
・今作は難易度がかなり低いです。ライトユーザーを意識してのことらしいですが、もっと歯応えがあってもいいかと。簡単過ぎると、「こんなものか」で終わってしまう。『1周目は達成が難しいが、2周目3周目と周回を重ねると難易度が下がっていく』といった課題がもっと欲しい。過去作のトトリやメルルは、そういった課題が目白押しで、2周目以降も、どうやったら前の周回よりも早く進められるか工夫するのが楽しくてたまらなかったのですが、残念なことに本作はそういった要素があまり無いです。無駄を無くしたり分かり易くするのはいいのですが、簡単にし過ぎる必要はないと思います。
・錬金や戦闘などのシステム面は非常に完成度が高くて楽しいので、次回作ではシステムを不必要にいじり回すよりも、もっと世界観の作り込みにも専念して欲しいです。
Amazonレビュー
レビュー日: 2015-06-09
ゲームの性質上作業的になってしまうところは否めません。・・・が安価ですし問題ないかなと。
GOOD!
・調合がアーランドとアーシャを上手く掛け合わせたみたいなものになり凄く良かった
・エンジン変更によりグラフィックがより2D風に、発色が良かった。好みがあるので動画で確かめて見て下さい
・前回みたいに俺たちの戦いはこれからだ!みたいなストーリーでは無かったの良かった
・スキルなどモーションは良くなり必殺技はやりすぎってくらいになって非常に良かった
・強敵から良い潜在を狙うランダム要素が出て楽しみが増え良かった
・アイテムが使用しても町に戻れば補充されるようになりアイテムを調合しまくれるようになった。探索アイテムも引継ぎ出来るので非常に満足
BAD/REQUEST
・BGMが細かく変更出来なくなった。アーシャの目玉とも思えるくらい良い部分だったのに何故?
・アイテム検索が非常に不便になった。折角潜在増えたのに勿体無い
・W主人公だがエスカ編でプレイしてもロジーメインに見えW主人公の意味があったのか分からない
・イベントスキップは相変わらず出来ない。既読スキップはあるが人形劇は飛ばせない
・いくらなんでもWドローはやりすぎかな
COMMENT
前回アーシャレビュー時に不満と書いた部分が軒並み修正されてて自分の中では大変満足する出来でした。さすがアトリエシリーズの2作目、期待を裏切らない!黄昏シリーズ3作目が非常に楽しみです。