【PS3】マックス・ペイン3 レビュー
発売元 | ロックスター・ゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012-09-06 |
価格 | 7770円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:シネマティック・アクション ■ プレイ人数:1人(オンライン:2〜16人) |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 5pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt | 4pt |
62pt
GOOD!
シリーズ初プレイ、ロックスターからの作品ということとTPSで面白い作品を探していたのでプレイ。シングルモードのイージーとノーマルをクリアした感想。
ストーリー
ハードボイルドという言葉がこれほどよく似合うゲームも珍しい。主人公の独り言でゲームは進んで行くが、悲惨な人生のため皮肉やとなってしまった主人公が中盤からギャングにとらわれた女性を助ける、権力の不正に立ち向かうという目的を持っていく過程はこちらも興奮させてくれる。
またムービー中に重要なワードやキャラの感情を文字にして視覚化する演出や「24」のような二画面での説明などが小刻みに展開されて、ムービーが多いゲームだが初回は飽きがこないと思う。
演出
まず、技術が進歩して「人を殺すゲームはZ指定」という風潮の中でこのゲームの表現はまさにZ指定といえるもの。ゲーム内に売買されるものの中にはR指定映画でよく見られる描写が存在する。また敵を打った弾痕もしっかり貫通し、頭にショットガンをあてると表情がよくわからないぐらいに顔が貫通する。このグロテスクな描写を日本語版でも行った決意は称賛したい。
敵集団の最後の一人を倒すとファイナルキルカメラと呼ばれる敵がうなだれながらスローがかかる演出が存在する。最後の敵を倒したという達成感が得られるとともに、スローを自分で自由にかけながら射撃ボタンをおせば発砲して追い打ちをかけることができる。前述の細かい弾痕表現と共に演出として、とても気持ちがいい。
BAD/REQUEST
映画の手法をゲームに取り込んで成功した部分も多いが、ゲームとして微妙なポイントも多々ある。
難易度の高さ
不意に近くの敵のショットガンを食らうだけで瀕死に追い込まれる。おそらく敵と体力はあまり変わらない。体力は自然回復ではなくペインキラーと呼ばれる回復薬を使うが、ペインキラーが小さく取り漏らしが多くなると思う。
プレイヤーの成長を促すゲームデザイン上、簡単すぎるにも問題だがノーマルはもう少し簡単にしてもよかったと思う。
カバーアクション
突然敵が出てきて、敵の配置を覚えてバレットタイム発動というプレイもできるが、後半は防弾チョッキをまとった敵がカバーして、こちらもカバーをして膠着した銃撃戦が行われる。地道にカバーで攻撃してゲージをためてバレットタイムでヘッドショットを狙うというややこじんまりしたプレイを要求される点にストレスを感じる。
ロードの長さ
本ゲームにおけるロードは実質ムービーで、ムービー中にロードの処理を行っている。そのために週目以降はムービーのカットがなかなかできない。テンポよく進んで行くTPSというジャンルとはやや逆行している。
バレットタイムの挿入
ゲーム中に自動的にバレットタイムがかかって、敵を打つというイベントが多々挿入される。(人質を取られた女性を助ける、RPGを撃たれるなど)一回目は演出として楽しめるが、二週目以降はムービーに集中しているわけではないので、対応できなかったり同じようなシュチュエーションを何回もこなすと飽きてきてしまう。ファイナルキルカメラとは対照的に演出とゲームが噛み合っていない。
COMMENT
少なくともmk2でEになるほどひどいゲームだとは思わない。チェックポイントも丁寧に作られているし、リスタートも速い。難易度は高いがプライドを捨ててイージーをプレイすれば、バレットタイムもたくさん使えて敵も柔らかい。演出に集中できるので、中古価格が下落している本作をプレイする人はまずイージーでプレイしてもらいたい。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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3pt | 4pt | 4pt | 3pt | 3pt | 2pt | 4pt |
60pt
GOOD!
このゲームの最大の長所は圧倒的な映像美と、シネマティックな演出だろう。
ゲームを始めたというよりも、まるで映画を見始めた様な感覚だった。
ストーリーの説明や補足は主人公の独白によって語られ、各場面での目的は全て画面上にテロップとして流れる。肝心のシナリオは個人的にはそこまで気に入らなかったが、それでもその重厚な世界観やハードボイルドな展開は十分に楽しめた。
ゲームシステムについてはバレットタイムという特殊能力を除けば至って普通のカバーシューターだ。バレットタイムはゲージを消費している間、自分の反応速度は通常のまま周囲の時間を遅らせる事が出来る能力で、今では有り触れているが元祖だけあって完成度は高い。発動方法は二通りあり、通常の状態で発動させる方法だとゲージの消費は遅いが自身の行動も遅くなるので遮蔽物等で上手く敵の攻撃をかわす必要がある。もう一つはシュートダッジと呼ばれる前後左右に跳びながら射撃する方法で、これはゲージが無い状態でも発動する上に、被弾面積を減らせるので有用だが、ゲージが残っている場合大きく消費する(通常のバレットタイムが使えなくなる)。この能力を如何に使用していくかを考えるのが戦闘面で非常に重要である。また、戦闘中は様々なイベントが起きるので、同じような展開でも飽きないような工夫がなされている。
マルチプレイは残念ながら現在(13/02/16)すでに過疎っているので分からない。
BAD/REQUEST
良い点でシネマ的な演出を書いたが、逆にそれに拘り過ぎたが故にゲームとしての「遊び」の部分が薄くなってしまったと思う。最近のゲームは様々な要素を絡ませる事で単純な銃撃戦に幅を持たせているが、このゲームは基本的にはひたすら敵を撃って進んでいくのみである。その色付けをバレットタイムとシネマ的演出のみに頼っているので、どうにも単調になってくるのだ。
それと没入感を高めるために意図的に画面上での情報を白く、小さくしているのだと思うが正直言って見辛い。特に照準が非常に小さい白い点なので敵が白系の服装をしていると何処に照準が合っているのか分からないときがある。おまけにバレットタイム中は画面にエフェクトがかかるのでより困難となる。
他のレビュアーにも指摘されているが、ゲーム全般の難易度はかなり難しい方である。
その理由として、主人公の体力が低く、自動的には回復しないというのがある。
難易度MEDIUM以上だと体力が最大の状態でも、それほど多くの銃弾には耐えられない。
よってチェックポイントに入った時点で十分な回復薬と体力がなければ非常に厳しい。
一応何度も死んだ場面では体力が全快したり、回復薬を所持した状態でスタートさせると言った調整が入るが、それでも厳しい場面があった。
上記の様な調整によってチェックポイントで詰むことは無かったが、そもそも根本的な状況は変わらないので強引に進むしかなく、なんだか無理やりやらされてる感があった。
COMMENT
このゲームを一言で言うなら、ハードボイルドな雰囲気と映画のようなシナリオを楽しむ物だと言えるだろう。ゲームの部分だけを見たら、特に悪くは無いのだが、面白みもないシューターだった。
色々な工夫はされているのだが、近年の派手なゲームに慣れている私にとっては味気ない内容に思えた。最近出たシナリオ重視のシューターとしてはSpecOps:the Lineが挙げられるが、あちらもシナリオに関しては高い評価を受けていたが、ゲームプレイに関しては同様の批判が挙がっていた。
やはりシナリオを重視すると、あまりプレイヤーに好き勝手されては困るのは分かるが、ゲームである以上もう少し遊びを増やしても良かったのではないかと思う。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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3pt | 5pt | 3pt | 2pt | 2pt | 2pt | 2pt |
49pt
GOOD!
5pt:グラフィック
丹念の一言。ブラジルのスラム街などで特に、「ユーザーに見せたい景色があるんだな」そう思える。
たとえば二階から見下ろす背景にしても、ちゃんとした町を形成していて、そのまま飛び出せるんじゃないかというクオリティ。
臨場感のあるゲーム。
BAD/REQUEST
バレットタイムという時間をスローペースにさせるオリジナルなシステムがこのゲーム全体をどうしようもなくつまらなくさせている。その弊害を述べると、
・主人公優位なため敵がどの場面でもわんさと押し寄せる
・このゲージが尽きると全周囲から押し寄せる敵に対処のしようがない
・飛んできた砲弾をこれで撃ち落とすという、ストーリーのリアルさとは掛け離れた馬鹿さがしばしば展開される
・走る、グレネードといったFPS標準のアクションがないので、突き詰めると遮蔽物に隠れ、バレットタイムを発動し、ヘッドショットで無限に湧く敵をなぎ払い、次へ行く、ということの繰り返し
ストーリーといえばロックスターらしいリアルさを醸しているのですが、他国に乗り込んで「うじうじとした理由」をつけて殺しに勤しむ誰か以上のものではない
理不尽な世界に落とされた無敵のヒーローに共感なんてできやしない
COMMENT
リッチなクソゲー
ロックスターというラベルが付いている以上に優れたものをこのゲームで見出すことはないでしょう
扉をくぐると10名を越える悪党が次々と襲いかかってくるという悪夢を植えつけてくれる銃でバンバン撃つだけのゲームです
Amazonレビュー
レビュー日: 2014-09-26
代名詞のバレットタイムはくせになるし爽快感は半端なく感じる。敵の種類、行動パターンもいろいろあり飽きが来なくて楽しめる。
ムービーはできるならスキップさせてほしかった。続編があるよう期待してます。
GOOD!
*初代マックスペインをやったことのある視点での評価です。
グラフィックはまあ何も問題ないし、瓶や棚の中なども作り込まれていて文句はない。
アクションはハードがPS3になったこともあり前作とは比べ物にならないほどリアルだ。今作からは壁に隠れるのが基本となり戦闘が長くなる傾向にある。さらに敵の行動がかなりリアルな動きをし(お互いにフォローし合ったり、的確なカバー位置転換、チームプレーなど)よりリアルな銃撃戦が可能になり、カットシーン以外の通常戦闘すべてが自分の動き方によっては映画のシーンになるようなリアリティだ。もちろん主人公のマックスも進化している。このゲームの最大の特徴であるシュートドッチはよりシネマティックな演出になっており、マトリックスのごとく、弾のひとつひとつがくっきり見え、音も深く響くような、いわゆるスローモーションが味わえる。さらに特殊演出のシュートドッチシーンもある。このシーンに関しては、エアガンを持っている人なら必ず真似したくなるほどかっこいい。マックスの武器に関しては多種多様とまではいかないが品薄を感じることはないはずだ。しかし好きな銃があったとしても毎回現地調達が基本なのでいろんな武器で戦う、といったことはできない。そしてなにより特筆すべきは銃撃戦のリアリティである。背後から主人公の背中を見ながらのシューティングゲームの中では最高と言っていいリアルさだ。マックスが持てる武器は小銃×2と大型銃×1で、ゲームならではの『何もないところから急に銃が出る』ということがなく、リアルな武器変更ができる(マガジンはやはり四次元ポケットからでるが…)また、照準システムは常に一定の方向へ向けることができ、マックスをどちらへ動かそうと身体をひねり、また寝転がった状態でも的確な射撃ができる。また、他のゲームでは無視されがちな「防弾チョッキ」が猛威を振るう。
とにかくまとめてみるとすれば、映画のようなリアルかつドラマティックな銃撃戦が自分の腕次第では常にできる、と言った感じだ。スローモーションで飛び出してクールに決まったら何とも言えない心地よさがある。
BGMはこの世界感を引き立たせてくれる。そして最後のミッション中には歌詞付きの音楽がかかり、映画のクライマックスシーンのような演出もある。銃の銃声もリアルでこの世界感を崩したりはしない。また妙な足音などもなく「まあ、ゲームだしね」といった所を極限まで省いている。
あとは名言が多い、非常に。かっこいい台詞ばかりなのでなぜか真似したくなる。
こんな感じだ。
BAD/REQUEST
ロードの長さ、難易度の高さ、ストーリーの簡単さだ。(後はポルトガル語の難しさ、か?)
ロードが長いのは頂けないことこの上ない。二週目以降はストーリーをのんびり見る気が無いときには非常にいらいらする。
難易度は食らってなんぼ的なところが多いゲームなのに即死はつらい。さらに回復薬になるペインキラーの数が少なく、ハード以上はかなりつらい。
ストーリーは、『あ、こいつが黒幕だ』がすぐにわかり案外概要はさらっと流せる。しかし、王道ではあるが演出やオチへのたどり着き方は楽しめる。また前作をやっていないとわからないところがある。特に妻と息子の絡みは正直前作をやらないかぎりまったくわからないと思う。これはすごく痛いところである。
銃の種類は甲乙難しい。自分が気に入ったのはDEとソードオブだったが、この二つ、全くでないのである。まあ他のでもいいができれば…的な思いもある。
これはまあGOODでもいいのだが、基本的にみんなポルトガル語を喋る、そして翻訳されない。そのため何言ってるかまったくわからないのだ。しかしこれは制作者の意向だし、マックスの気持ちになれていい演出ともいえる(マックスは英語しかわからないため、何言ってるかわからない)
COMMENT
人を選ぶ、だが好きな人は必ず楽しめる。これにつきる。リアル指向なシューティングゲームファンなら楽しめるが、リアルさより爽快さなどを求めるなら他のゲームがいいと思う。とにかく渋いので華やかさやど派手さは0、ハードボイルに、クールに、だ。