PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

過去作はマルチレイド以外は一通りプレイ済み。


【歴史（厳密には三国志演義）に忠実なストーリー】
歴代の中でもっとも歴史に忠実なストーリー内容になってます。
ちゃんと死ぬべきところで死ぬべき人物が死に、それを受けて新しい世代が国を引っ張っていくという、歴史物ならではの重厚なストーリーに仕上がってます。
晋伝が終わるころには「ああ、三国時代も終わってしまうのか〜」という感慨に浸ることができました。
あと晋伝ＥＤで流れるkinkikidsの曲も、なかなか雰囲気があってよかったですね。
ゲームシステム云々よりストーリー重視派の私としては大いに満足です！


【ＢＧＭ】
魏・呉・蜀・晋、それぞれの国に専用のＢＧＭがあるのは、なかなか面白い発想だなと思いました。これまでは色分けだけでしたからね〜。
あとステージＢＧＭも「あれ、この曲、シリーズのどれかで聴いたことあるような」という感じのものが多く、新しい中にも懐かしさを感じることができました。
個人的には晋伝の最後、「成都の戦い」で流れるＢＧＭが好きです。


【敵兵の数と爽快感】
画面に表示される敵兵の数も、これまでで最多なんじゃないでしょうか？
雑魚に囲まれて、自分を見失うなんてことも多々あります（笑
そしてその中で通常攻撃や無双乱舞を炸裂させる爽快感はなかなかのものがありますね！


【馬をどこでも呼べる】
ボタンひとつで馬をどこへでも呼び出せるので、これまでのように戦いに区切りをつけて馬のところへ戻るという手間が省けました。
もっとも、「移動力強化」の印のおかげで、馬の出番はほとんどないのですが……（笑


【無双乱舞の演出】
最初のうちは戦闘がいちいち中断されるので面倒だと思いましたが、途中からはあの演出を見るために無双乱舞を乱発してました（笑


【三国志クイズ】
事典の豊富さと相まって、三国志に関する見識を深められるいい素材だと思いました。
それなりに三国志通を自負している私ですが、「へ〜、そうなんや！」とか「こんなの知らんぞ！」っていう問題が多数出てきて、かなり楽しめましたね〜！


【惇兄の両目がある（笑）】
細かいとこなんですが、歴代で初めて両目がある夏侯惇が出てきます。
これまでは黄巾の頃から眼帯の惇兄でしたが、今回は下邳まではちゃんと両目です。
リアリティ重視で大変結構なんですが、最初はちょっと戸惑いましたね（笑

BAD/REQUEST

【クロニクルモード】
コイツははっきり言って要らなかったですね〜。
本編に力を入れ過ぎたせいなのでしょうが、これと言って見るべきイベントもなく、ホントに単なる作業でしたね。
終わりのほうは、ステージが始まったら脇目も振らずに敵大将に突っ込んで倒すを繰り返してました。


【武器の当たり判定】
登場武将の多さと相まって、かなりたくさんの武器が出てくるのですが、中にいくつか当たり判定が判りづらいものがあります。
敵の目の前で振ってるのに当たってなかったりとかがあって、少しストレスが溜まりましたね。


【ナレーションの文章が稚拙】
ナレーターの方には文句ないのですが、ナレーションの文章がいかにも稚拙だったですね。
もったいぶったような文章が多く、三流小説あるいは小学生の作文の朗読を聞かされているみたいでした。


【武将のデザイン】
ここ最近の無双シリーズ全般に言えることなのですが、デザインがホンットに時代を感じさせません。
ＤＬＣでファンタジー風衣裳なるものが販売されているのですが、それとデフォルトの衣裳にほとんど違いがありません。
いちおう紀元２世紀ごろのお話なんですけどねぇ……。


【無双乱舞の名前】
これもまた細かい部分なのですが、２つある無双乱舞の片方を発動すると、武将がヒーローよろしく技の名前を叫びます。
少し安っぽい感じがして、ちょっと気にいらんかったですね。
どうせなら両方とも武将っぽいセリフを言って欲しかったです。


【戦い前の緊張感を壊滅的に削ぐダジャレ】
今作イチバンの不満点です。
歴史に残るような大戦を前にやる気を高めてるところに、笑える笑えない以前のダジャレを繰り出されては……。
しかも人物名や地名をネタにするならまだしも、「矢だ。やだなぁ」とか「隊長の体調は万全である！」とか……。
「“手討ちにする”ってコマンドないの！」って本気で思いましたね。
どうあってもどこかでふざけたいのは、ＫＴの悪癖ですかねぇ。

COMMENT

これまでは個人的に『４』が最高傑作と考えており、『５』を売っても『４』は手元に残していたのですが、今作の完成度を知るに及び、ようやく『４』を手放す気になりました。

現在はもう３周目のプレイに突入しています。

ところどころにＫＴ特有の悪癖が見受けられますが、今回はそれを補って余りある傑作なのではないでしょうか。