PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

　当方、鉄拳タッグトーナメント以来の鉄拳シリーズです。
せっかくのＰＳ３という事で、久々の鉄拳となります。
ここでは良いと思った点をいくつか。

・さすが次世代！美麗なグラフィック(グラフィックス→４点)
　「グラフィックが汚い」と批判されている方もいらっしゃいますが、
個人的にはとても素晴らしいグラフィックだと思っております。
当方アーケード版をプレイしておりませんので、比較した上で「グラフィックが凄い」と
言っているのではなく、あくまで初見での感想です。
背景は勿論、背景を動き回る動植物もとても良く出来ているのではないでしょうか。
当然、キャラクターグラフィックも美しいです。

・個性溢れるキャラクターと、そのボリューム(オリジナリティ→４点)
　３Ｄ格闘というジャンル、およびシリーズものの宿命でオリジナリティは皆無です。
ですが、作品そのもののオリジナリティを採点するのに「出尽くしたから低い点」では
あまりにも可哀想であるため、決して少なくはない登場人物の個性を評価して４点。
鉄拳タッグからイメージがかけ離れていて驚かされたキャラ(リーとか)もおりましたが、
ドラグノフ、ボブ、ミゲルといった初見のキャラクターも大変魅力的で、
初プレイ時は誰を使おうか迷ってしまいました。
三島家のキャラクター達も人物像は二転三転しているかもしれませんが、
相変わらずのカッコ良さでした。

・戦いを盛り上げる多様なＢＧＭ(サウンド→４点)
　３や鉄拳タッグのＢＧＭもかなりの格好良さで大好物なのですが、
いかんせん似たり寄ったりなものも多く残念でした。
今作はステージに合わせて作っているのか、バリエーションが豊富です。
牧場のステージではヨーデルがかかるなど、精神的に不意打ちを食らいます。良い意味で。
また必ずしも奇をてらった曲だけではありません。
ステージ・雰囲気に合わせた実に\"格闘らしい\"ＢＧＭだらけです。

BAD/REQUEST

こちらでは悪い点を挙げていきます。結構あります。

・視力検査も真っ青(快適さ→２点)
　字が凄く見辛いです。当方いまだにブラウン管ですが、
液晶やＨＤでも見辛いのではないでしょうか。視力には自信がある方なのですが、
スクロールする説明文や、対戦相手のハンドルネーム的なものも読めません。
モードセレクト時の字も然りで、タイトル画面でスタートボタンを押してから数秒間は
目をこらして説明を読んでいました。

・あえて触れるならオンライン対戦(快適さ→２点)
　だいたいのレビュアーの方が仰られている通り、ラグが結構な感じです。
１フレームを争うギリギリの読み合いなんてものは望めません。
ただ良く比較に挙げられるスト４のオンライン対戦ですが、
スト４が快適すぎたと言うか奇跡なのではないかとも思うのですが・・・。
(各メーカー様がどのようにサーバを調達するかは知る由もないのでなんともですが)
ただオンラインに興味の無い方には意味が無いので２点といたしました。

・これがフツー？のロード時間(快適さ→２点)
　これも快適さに引っかかる部分です。結構気になりました。
ネオジオＣＤやプレステでのＳＮＫ系格闘ゲームのような一食終わるレベルの時間では
流石にありませんが、ＰＳ２のようにサクサク読み込んでくれるわけでもありません。
特にボーナスステージや最終ステージは巨大キャラのためか通常より長めで、
元々気になっていた「若干長いかな…」という感覚が「うわ、長っ！」に変わります。
コンティニューして同じキャラを選んでも同様の読み込み時間なのもいただけませんでした。

・ガッカリコスチューム(熱中度→３点　満足度→２点)
　色々なモードをプレイしてお金をためて、自分だけのキャラクターをカスタマイズ…
のはずなのですが、いかんせん各コスチュームのお値段が高すぎます。
アーケード一回クリアして一個買うくらいの感覚で考えていた自分がバカでした。
アーケードだけで稼ごうものなら何十週して初めて一つ買えるレベルです。
メーカー様は「カスタマイズしたい」という意欲と「作業感」の天秤のかけ方が
大変にヘタクソだったと言わざるを得ません。
ただ対戦するだけなら着替え程度はどうでもいい要素なので熱中度３点ですが、
少しは気に入ったキャラをおめかしさせてやりたかったので満足度２点。

・ウソは良くない協力プレイ(満足度→２点)
　キャンペーンモードが今作のウリだったとの話。
メーカー様イチオシなのは、モードセレクトの一番上に来ている時点でわかります。
ですが３の鉄拳フォースの方が面白かったと言わざるを得ません。
操作感が微妙な上に最初に選べるのはラースと博士の娘＋任意のキャラ１名のみ。
「ラースも娘もいらねー」という方々には最初の面すら面倒なのではないでしょうか。
当初予定されていた協力プレイもオンラインでのパッチ適用後でないと出来ない始末で、
色々とお粗末であると言う外ありません。

COMMENT

プレイ環境
２０インチ程度・ブラウン管

総評：
　評価の分かれ目は各プレイヤー様の「オンライン対戦の重要度」と
「アーケード版・鉄拳６のプレイ経験の有無」ではないかと考えてます。

　友人その他と軽く遊ぶための対戦ツールとしてならば十分機能します。
キャラクターの数も３Ｄ格闘ゲームの中ではかなり多い部類に入ると思いますので、
息抜き程度でプレイする分には十分なボリュームなのではないでしょうか。

　裏を返せば、オンライン対戦を目当てに購入された方には厳しい作品でしょう。
コンマ数秒を競う世界で目に見えるレベルのラグは致命傷です。

　恐らく今後掲載されるレビューは両極端なものになっていくと思います。
(低評価される方のほうが多いとは思いますが)
好きなキャラクターがいて、適当にやり込んで、覚えた技を友人らとの対戦で披露する。
特にオンラインに拘らない。そんな方が一番このゲームを楽しめるのではないでしょうか。