【PS3】みんなでスぺランカー
発売元 | アイレムソフトウェアエンジニアリング (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2009-03-26 |
価格 | 2400円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | ニュース |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ オンライン配信専用 ■ ジャンル:アクション ■ プレイ人数:1〜4人(オンラインプレイ時:6人) |
- 総合ポイント
- 80
- (難易度)
- 3.43
- レビュー数
- 14
スコアチャート
GOOD!
ひ弱な冒険家が、様々なアイテムを駆使して洞窟の踏破に挑むゲームです。
○オリジナリティ
主人公自身が弱いというのは、昨今に溢れる自分最強ゲームに相反する設定で、
ある種の新鮮さがあります。
○グラフィックス
ほぼファミコン仕様のクラシック版と、最近の2D技術を駆使したリニューアル版を、
冒険の都度に選択できます。
初代スペランカーをプレイしたことのある人は、クラシック版の再現度に、
そしてリニューアル版の進化具合に、二度驚くことだと思います。
あくまでグラフィックだけで、ステージ構成が変わったりはしないので、
気分で選んでも問題ありません。
クラシック版とリニューアル版とでは、
落とし穴、破壊可能な壁、落盤する天井の見分けやすさなどに違いがあり、
グラフィックの変更による若干の有利不利はあります。
ですが、何より操作性がまったく変わらないというのが好印象です。
○サウンド
クラシック版のサウンドもほぼ再現されていると思います。
リニューアル版ではちょっとデジタルな感じにアレンジされていますが、
基本的には、雰囲気を損なわない程度に変わっていると思います。
とくに幽霊登場時などの曲は、よりドロドロした感じになっています。
○熱中度
一人でじっくりやるのも面白いですが、タイトル通りで一番面白いのは協力プレイ。
一人用と比べてちょっと難しくなっているステージを、2〜6人で手分けして探索していきます。このゲームでは、オンライン対応にもかかわらずテキストチャットが実装されていないため、
要所要所ではアイコンによるチャットで自分の意思を伝えつつ進んでいきますが、これが絶妙。
自分が先陣を切って爆弾を置こうとしたら、全員が無駄に爆弾を置いてしまったり、
三人以上が掴まると切れてしまうロープを前にして、譲り合うしぐさをしたと思えば、
次の瞬間に全員が同時にロープに捕まって、一気にミスしてしまったりなど、
何だか、こういった死に様には笑いを誘うものがあり、実に面白いです。
みんなでプレイするだけでこんなに変わるとは。
また、残機が0の状態でミスして倒れてしまっても、30秒以内に仲間が駆けつけてくれれば、
その場で復活し、継続できるというシステムも、協力プレイならではだと思います。
また、「みんなで競争」モードもなかなか熱中できます。
アイテムを駆使して周囲のプレイヤーを邪魔しつつ、自分は一位を目指すというルールです。
「ダウンタウン熱血行進曲のクロスカントリー」的な面白さがある、と言えば、
分かる人には分かっていただけると思います。周囲のプレイヤーとの駆け引きが面白いです。
○満足感
ステージ数が多く、なかなかやり応えがあります。
10つの洞窟があり、1つの洞窟につき10ステージあります。
さらに一人用と複数人用で分かれているので、実質200ステージあります。
最初のうちは途方もない作業に感じるかもしれませんが、
慣れていくうちにどんどん進めるようになります。
奥に進むほど仕掛けも増えてくるので、飽きることはないでしょう。
100ステージを踏破したときや、6人全員無事に洞窟を踏破したときの満足感は素晴らしいです。
○快適さ
ロードがあるのは、ゲームがスタートする前の5,6秒間のみです。
これはコレクションアイテムの収集具合を見る画面を兼ねているので、気にはなりません。
基本的にシームレスですので、さくさく遊べます。
プレイヤーの操作も制御も割と簡単で、非常にとっつきやすいです。
操作方法が難しくて思ったように動かせずイライラする、ということはないでしょう。
○難易度
操作を誤るとすぐに死にますし、
特に「みんなで」モードでは突破するのが難しい仕掛けも多いです。
ですが、その代わり残機アップの機会も多いので、かなり緩和されているのではないかと。
操作は簡単だが仕掛けをかいくぐるのが難しい、というようなマリオタイプの難しさです。
BAD/REQUEST
「みんなで」モードのオンラインプレイのときに、少々の問題や不満があります。
●快適さ
現在何人がロビーにいるかなどが表示されません。
また、回線の相性か設定ミスか、他の人の部屋に入れないことがあります。
プレイ中も、同期ズレによって乗り物にうまく乗れなかったりすることが稀にあります。
回線が他の人とうまく通じているかどうかなどの情報が欲しい。
●難易度
普通に考えると、人数が多いほど踏破が楽になるはずなのですが、
実際のところは少人数の方が踏破しやすいようです。
これは、残機を全員で共有しているというシステムのせいです。
死にまくる人がいると、あっという間に残機が0になってしまうのです。
このためか、2〜3人部屋はクリア狙い、6人部屋はお祭りプレイ的な風潮になっています。
「みんなでスペランカー」なのに、みんなでプレイするとクリアが難しいという、
変な矛盾を抱えてしまっています。この辺はどうにかならなかったのか。
COMMENT
スペランカーは「主人公が簡単に死ぬゲーム」として非常に有名なゲームですが、
そのインパクトが強すぎて、実際にプレイせずに、
クソゲー扱いしてしまっている人もいるのではないでしょうか。
(かく言う自分もその一人でした)
実際にプレイしてみると、なかなかどうして。
簡単に死ぬからこそ、適度な緊張感が生まれます。
たまに起こる、思わずつっこみを入れたくなるような死に方も、
プレイに彩りを添え、なかなか飽きさせません。
一方で、うまく危険な仕掛けをかいくぐったときは、自身の上達を実感することも出来ます。
これをクソゲーだと思っていた自分の考えが浅はかでした。見事に偏見をくつがえされました。
ヘタなパッケージソフトよりよっぽどやりがいがあり、値段も安いです。
最初は「ネタとして買ってみてもいいけどちょっと高いなー」と思っていましたが、
今では2,400円分の価値は十分にあると思っています。
PS3を持っていて、アクションゲームがやりたいと思っている方には是非プレイして欲しいです。
※32インチ液晶テレビ使用 HDMI接続