【PS3】WipEout HD
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2008-10-29 |
価格 | 1800円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ オンライン配信専用 ■ ジャンル:反重力レーシング ■ プレイ人数:1〜2人(オンラインは1〜8人) |
- 総合ポイント
- 80
- (難易度)
- 4.20
- レビュー数
- 15
スコアチャート
GOOD!
“感謝とおわびのパッケージ”ということで、2011年8月4日まで無料で6つのゲームの中から2つをダウンロードできました。本作はその中の一つです。
ゆえに、積極的に購入したユーザーとは少し熱意に差があることが考えられます。そこを差し引いてレビューを読んでいただけると幸いです。
<簡単な紹介>
ネットワーク対応のレースゲームです。
搭乗する機体は、現実の車ではなく、映画に出てくるようなタイヤのない戦闘機のようなものです。
レースのタイプですが、?8台による競走 ?合計タイム ?ラップタイム ?トーナメント ?ゾーン とあります。
?8台による競走なのですが、攻撃アイテムがあるところが特徴です。
??1台によるタイムアタックです。1周ごとに加速アイテムが使用できるのですが、その使い方がこの2つのモードでは少し違ってきます。
?内容は?と同じなのですが、F1のように、各レースごとの獲得点数の合計で競うものです。
?すべての能力がMAXの仮想マシンを使って、マシンが壊れるまで周回を重ねるモードです。どんどんスピードが上がっていき、最高速では壁にぶつからずに操作するのは至難の業になります。
<良い所>
○スピード感がある
現実の乗り物ではないこともあって、最高クラスではかなりのスピード感が体験できます。
全体のゲームスピード自体を4段階に調節できますので、反射神経に自信のない方も楽しめます。
○CPUとガチで勝負
スーパーファミコン初期の名作F-ZEROは、自分より前の車は遅く、後ろの車は速くなるという仕様で、当時はそういうものかと思っていたのですが、少々違和感を感じていました。
本作は、そういう変な気遣いはなく、CPUとガチの勝負が楽しめます。
BAD/REQUEST
<悪い所>
■インチキなしの、ガチ勝負(全てにおいて)
・(×)コンピューターが強い
ガチなのはいいのですが、彼ら、大きなミスをしません。アイテムの使い方も上手く、イージーですら苦戦します。
・(×)アイテムの出方
攻撃アイテムは前方を攻撃するものと、後方を攻撃するものがランダムで出てきます。そして、CPU戦では8台レースで8位の位置からスタートするのですが、序盤から6位、7位の機体が容赦なく後方攻撃を使ってきます。
せめて、下位の機体の取得アイテムは、後方攻撃の割合を減らすなどの工夫がないと、後ろでごちゃごちゃやっている間に、上位陣が大幅に先行してしまいどうにもならなくなります。
・(△)アシストシステム
壁に接触しにくいように、フォローしてくれます。これをOFFにするとかなり難しいことになります。OFFにしてはじめて機体の耐久度の重要さに気がつきました。逆に言うと、ONの状態ではあまり機体の耐久度は重要ではないのですよね。その分、他の能力の高い車を選んだ方が有利だと思います。
で、結論として、OFFにするとONの時の記録を超えられなかったです。ONにはONならではの難しさもあるのですが、総合的にはやはり速いです。しかし、ONにしていると、自分の実力ではないように感じる…ところが、ちょっと気分が乗りきらなかった原因かもしれません。
■(×)ランキングが見にくい
種類が多すぎて、今一、自分の中で盛り上がりませんでした。
■(×)セーブデータの数
このたび、初期型PS3の調子が悪くなり、買い替えの時期を迎えました。で、セーブデータを移していて気がついたのですが、このゲーム、各コースのデーモン(自分のトップの記録の動き)が別々のセーブデータに保存されているのです。
ゲームスピード(×4)、コース(×16)、各モード(×4かな)、さらに難易度があるモードは(×3)とかになり、ちょっとびっくりするような数のセーブデータが生み出されてしまいます。
■(△)オフライン
いろいろ課題が与えられて、その評価により新しいコースが使えるようになる仕組みで、これをキャンペーンと呼びます。“悪い所”に書いていますが、実は、これは結構面白く熱中しました。
問題はそれが終わった後です。急激に目的がなくなってしまうのです。こうなったらもうオンラインに進むしかないなと。
■(△)オンライン
外国人が多いのですが、ある時には30いくつ部屋があって、今でも盛り上がっているように思います。問題は、実はこの無料パックではほとんど参加できないのです。900円で追加されるモードでの開催がほとんどでした。
しかし、自分で部屋を作ればいいですし、今回おわびパックで日本のユーザーも増えたと思いますので、参加しやすくなったかもしれませんね。ただ、私はオフラインでちょっと飽きがきた身に、追加パック購入はハードルが高く、断念しました。
COMMENT
<感想>
私は、普段レースゲームをあまりせず、また、どちらかというとリアルなスポーツカーのタイヤのこすれる音に魅力を感じるタイプですので、本作とがっちり嗜好が合ったとはいえません。
しかし、それでも結構楽しめ、なかなかに熱中できました。同時にDLした“The Last Guy”よりもはじめは断然こちらをやっていました。瞬間的な面白さはかなりのものがあると思います。レース好きにはお勧めしていい一本だと思います。
問題は、いかに飽きがくるのを防ぐかでしょうね。
例えば、各車に色々なパーツがあり、その選択で独自性を出せるような仕様だとよかったかもしれまん(オン)。さらに、課題をこなすとパーツが手に入るなどの、RPG的な成長要素があるとよかったかもしれませんね(オフ)。