【PS4】いけにえと雪のセツナ
発売元 | スクウェア・エニックス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2016-02-18 |
価格 | 5184円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 犯罪 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:RPG ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 65
- (難易度)
- 1.86
- レビュー数
- 14
スコアチャート
GOOD!
BGM:基本的に全てピアノ曲、且つ静かめの曲が多いので単調と言えば単調ですが、綺麗な曲が多く世界観と合っているという意味では○
戦闘の音楽やフィールドの『平原?』に入った時の音楽などは盛り上がるのでそういう曲がもう少しあってもよかったかも。
戦闘:刹那効果自体はATBの正統進化という感じで面白いと思った。昇華や法石も説明不足感は若干あるが、やり込み要素としては○
PS4版なのでvita版で叩かれているような遅延は一切無し、ロードも早くとても快適。
BAD/REQUEST
ネタバレがあるので未クリアの人は読まない方がいいかも。
ストーリー:正直、個人的にかなりヒドイと思った。『薄い』『唐突』『投げっぱなし』とクリアした瞬間あまりの適当さに唖然となった。
キャラそれぞれがそれなりに重そうな理由があってPTに加わるが、『全然進展・回収されない話』や回収されても『唐突に進展していきなり終了となる話』がほとんど。おまけにキャラ自体も全然感情表現をしない。PTメンバー以外も唐突に現れては唐突に消える。
キャラの設定自体は面白いキャラが多いのに、脚本でそれを全く掘り下げようとせず投げっぱなし。完全に手抜き。
エンディング:……(ネタバレにより削除しました)……
戦闘バランス:あまり良くない。具体的に言うと攻撃力と防御力のバランスが悪い。
味方の攻撃も敵の攻撃もインフレしすぎてて防御力が全然ついていってないので、レベル上げを全くしていなくてもザコ戦は先攻をとれれば連携技+刹那で1ターンキル。
先攻をとられれば状態異常だの連続攻撃だので一気にピンチになる。(と言っても後ろから当たるだけで必ず先攻なので基本的には1ターンキルで終わる。)
ボス戦もボスの火力がかなり高いので味方がすぐ死ぬ。でもこちらの攻撃力もかなり高いので敵もすぐ死ぬ。いろいろな補助魔法を駆使して戦況を有利にもっていくような頭を使う戦い方もできるが、わざわざそんな事をしなくても死んだら蘇生して連携技をやっていればすぐ終わる。
とは言えこちらは上記のストーリーに比べれば全然許容範囲。
一部の敵の配置:このゲームは普通にやっていたら1ターンで全滅してしまうような雑魚敵がいるが、それをあえて意地悪く配置している感じがする。
具体的には、その雑魚敵のグラフィックがただの色違い且つ少し違うくらいでエフェクトも何もないので気付かず当たって全滅してしまいやすいにも関わらず、セーブポイントがボス前にしかないダンジョンのセーブポイント前に配置している等。(普通のザコ敵と勘違いして当たってしまいダンジョンの外からやり直した人は多いはず・・・。)
まぁでもこれも昔の理不尽なJRPGの要素を意図的に演出しているんだろうしアリといえばアリなのかな?(笑
COMMENT
こういったゲームレビューというものはこれまでしたことはなかったし、今後もする事はないと思うが、ここまで期待を裏切られたゲームは初めてなので我慢できずにレビューしてしまった。
個人的な感想を一言で言うと『ストーリーとキャラクターの設定がガバガバすぎて全てを台無しにしているゲーム』
GOODの所にも書いたが、いろいろな粗はあれど、新しいシステムや雰囲気、音楽など光るところはあると思う。
でもそれら全てを帳消しにしても余りあるほどのストーリーやキャラの薄さ、設定の適当さが本当にヒドイ。
個別に評価しているので上の点数となっていますが、正直ストーリーとキャラの作り込みが0点どころか大幅なマイナスなので合計点も0にしたいくらいです。
僕個人は『昔ながらのゲーム』『最近のゲーム』『洋ゲーのオープンワールド』などよくRPGの話をするときに引き合いに出されるジャンルをどれも抵抗なく楽しめるタイプなので、『戦闘の楽しさ』『難易度』『自由度』『新しいシステム』等を求めるなら最近のRPGや洋ゲーのオープンワールドをやります。
では何を求めてこのゲームを買ったのか?昔ながらのJRPGに何を期待していたのか?と言えばそれは『練りこまれたストーリー』と『個性あふれるキャラクター』そして『その両方が揃った世界を冒険するワクワク感』です。
その一番求めていた大事な部分が飛びぬけてヒドイ。よくこんなんで『あの頃のRPGを取り戻す』とか恥ずかしげもなく言えるなと思った。完全に事前広告詐欺。
もし『クロノトリガー』『FF6』『幻想水滸伝2』『スターオーシャン・セカンドストーリー』『グランディア』などの『往年のJRPGの名作』を期待して購入を検討している人がいるとしたら絶対にやめた方がいいと思う。思い出補正とかでどうにかなるレベルではないです。必ずがっかりして後悔します。
そして昔のJRPGをやったことがなくて、このゲームで昔のJRPGに触れてみたいと思う若い人も確実に勘違いして幻滅するだけなのでやめた方がいいと思う。
もしそういうゲームをやりたいなら『BDFF』『二の国』の方が全然『往年のJRPG』ぽいしよくできていると思う。