【PS3】ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城
発売元 | スクウェア・エニックス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2015-02-26 |
価格 | 7344円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 セクシャル (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクションRPG ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 65
- (難易度)
- 2.15
- レビュー数
- 13
スコアチャート
GOOD!
開発に無双シリーズでお馴染みのコーエーが携わっていることもあり、ゲーム画面をみただけではドラクエ版無双かと思われる方もいるかもしれません。
大量の敵をなぎ倒していく部分は似通っていますが、システムとしてはタワーディフェンスに近いかと思います。
大雑把に言ってしまうと、ステージ内には防衛対象が決められておりいかに敵を近づかせないようにするか、というのがゲームの流れになります。(一部ステージは敵を全滅させる事が目的の場合もある)
それをこのゲームの売りの一つであるモンスターコインを使い、敵の侵攻を阻みながら敵の拠点を潰していく。無双シリーズに比べると雑魚敵がかなり積極的に攻撃してくるので、ジャストガードや回避をうまく使い立ち回らないと痛い目を見ます。
また、そういった戦略を考えるのが苦手な人の為か、敵拠点を潰さなくても一定時間防衛しきればクリアになるようになっているのは良いですね。
ただ、防衛だけしていると手持ち無沙汰になりがちになるので、コイン縛りプレイなどをしない限りは敵拠点を潰しに行ったほうがゲームを楽しめるでしょう。
移動手段
ドラクエおなじみの移動手段ルーラをうまくシステムに落とし込み、マップのポイントごとにすぐ移動できるのも快適。
ルーラできるポイントの付近には大抵敵の拠点があるので、敵拠点を殲滅してすぐに防衛拠点に戻るといったことも可能。その為敵拠点が遠すぎてマップを走っているうちに防衛拠点が落とされる、といった心配が少ない。
キャラクターの差別化
キャラクターごとの性能がはっきりとわかれており、各々を使い分ける楽しさがある。
その為クリアに頓挫してもキャラクターを入れ替えて試行錯誤する楽しみ方ができる。
音楽は過去ドラクエシリーズの曲をアレンジしたものが新規に使われており、シリーズのプレイヤーは盛り上がること請け合い。どれも有名な曲なので未プレイの方でも一度は耳にしたことがある曲があるでしょう。
シナリオがさっくりとクリアできる分、クリア後に高難易度のミッションがあり報酬に最強武器があるのもやりこみで熱中度があがる。
BAD/REQUEST
声
私は声優に明るくありませんが、違和感を覚えました。
決して演技は下手ではない。単体で聞いただけならば問題なく聞けたでしょうが、声のプロである声優と一緒に聞いていると、演技力はともかく声量が明らかに小さい。
キャラクターに声をあてる、というのが同じ演技でも違うのだろうなと感じさせられた。
終盤は主人公が多量に喋るシーンがあるので違和感を増すばかりだった。
まさに餅は餅屋。
主人公がパーティー固定
このゲームは四人でパーティーを組んでいつでも入れ替えることができる仕様になっていますが、主人公だけは外すことが出来ない。
ルーラを使えるのが主人公だけなので、防衛ミッションでは外せない役割がありますが……
シリーズプレイヤーとしては歴代キャラクター達でパーティーを組んでみたかった。
スキルの少なさ
レベルで取得できるポイントを消費してスキルを習得していくシステムになっていますが、取得できるスキルの大半は基礎ステータスの上乗せです(スキルを習得するとちから+5など)
序盤でこそ多少はブーストになりますが、中盤以降はレベルも上がり元々のステータスが高くなるので取得するメリットは少なくなります。
基礎ステータスが3桁いっているのにたかが5増えても……。
ポイントのリセットもできるので気軽に振って問題はないのですが、取得できるスキルの少なさもあって、せっかくの割り振りシステムなのにキャラクターごとに覚えられるスキルは完全に固定で、スキルの取捨選択といった楽しみはほぼありません。
一部の魔法はドラクエらしさを出す程度のフレーバーにしかなっておらず、実用性が皆無というのも不満に拍車をかける。
キャラクターの没個性化にもなりかねませんが、原作には多くのスキルがありますし、振り分けることもできたかと。
ロードの微妙な長さ
大体一度のロードに10~15秒程度の読み込みが入ります。
ロード時間に関しては仕方ないと思うのですが、いちいち余計な手間がかかります。
ストーリーを連続で進めていると、出撃でロード→クリアで拠点に。ロード→出撃でロードと微妙に煩わしい。
拠点をはさまずそのまま進むかどうかの選択肢があってもいいかな、とは思います。
フリーマップは無限に湧いてくる敵を好きなだけ倒すことができる(いつでも離脱可能)ので、ロードの手間が無いのが救い。
上記でフリーマップの事を少し触れましたが、ストーリーの多くは防衛ミッションなのにフリーにはそれが無い。しかも敵が一定の場所に固定で湧くだけで、それを延々潰して回るだけというこれほどの作業プレイも無いでしょう。せっかくうまく差別化できていた部分だけに非常に残念。モンスターコインが空気。せめて防衛するかエンドレスにするかを選べるようにして欲しかった。
クエストで○○を☓☓体倒せ、などの討伐が多いのもフリーマップを加速させる要因。そして受注と報告の度に長いファンファーレを聞かされる(流れている間は一切操作できない)のは苦痛。
無双程の爽快感はなく、タワーディフェンスとしてはシナリオでしかプレイできず中途半端。これが一番残念だった。
COMMENT
クリア後ミッションまで攻略済み。
総評としては佳作でしょうか。
悪い部分が長くなってしまいましたが、全体が良く出来ているだけに粗が余計目立つ印象。
他にも満足・不満点はありましたが、おおよそ他の方が書いてらっしゃるので割愛。
これは攻撃や防御回避、コインのモンスターの種類や配置、どこの敵拠点を優先的に潰せばいいかを考える戦略アクションゲームです。
ゴリ押しも可能ですがいわゆる「何も考えずにボタンを押すだけで敵をバッタバッタとなぎ倒していくゲーム」を期待して買うとがっかりさせられると思いますのでそこはお気をつけて。(一部キャラクターは特定条件下で似たようなことは可能ですが)
慣れれば一騎当千の立ち回りもできますので、プレイヤースキルの向上が目に見えて実感できるのは達成感を得られると思います。
2015/3/22時点でまだDLCの配信が続いていますので、買って損は無いでしょう。
次回作に期待。