PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

【単純なのに奥深く面白い】
このゲームの流れはこうだ。

「天井、壁、床」の３つのカテゴリーから
トラップをいくつか選択してステージを開始。
迫りくる敵に罠をヒットさせる…。　最初から最後までこれに尽きる。

３行で書けるほど単純なゲームなのにもかかわらず、これが面白い。

ゲーム開始当初は、単純なトラップの配置しか出来ず
人によっては淡白に感じられるかもしれない。
しかし、より多くのトラップが使えるようになり、
操作にも慣れ始めると淡白な世界が一変する。
今まで使い物にならないと思っていたトラップの使い道を見いだせたり、
トラップのコンボが上手に決めれるようになると、楽しさに拍車がかかる。

【ミッションモード】
ストーリーとは別に、全１００からなるクリア条件が厳しい難問が
詰まったミッションモードがあり、やりごたえがある。

【救済処置の存在】
トラップ以外に、アビリティを最大２つまで装備できるのだが、
敵の攻撃を自動で回避してくれる「オートディフェンス」というアビリティを
最初から所持しており、これが実質イージーモードとして機能しているため
ゲームに詰まった場合の救済処置があるのは親切だと思う。
（今作は本当に難易度が高いため、このアビリティの存在は大きい）

【主要な登場キャラクターが魅力的で個性的】
いわゆるキャラかぶりが無く、主要キャラが皆、
個性的でキャラが立っているため、ストーリーも良い出来だと感じられた。

BAD/REQUEST

【セーブポイントの少なさ】
ストーリーはチャプター形式で区切られており、チャプター間には
インターミッションが設けられているのだが、ストーリー中は
このインターミッションでしかセーブができない。

「１チャプターごとにセーブできるんでしょ？少なくないじゃん」

と思われる方もいるかもしれないが、
このゲーム、１チャプターがとにかく長い。

イベントシーンをスキップせずに見て、手堅く攻略していくと
１チャプターに１時間以上かかることもあり、
さらに、コンテニュー回数がかさめば、
チャプタークリアまでの所要時間は時間は２倍以上に膨れ上がってしまう。
中断セーブがどうして実装されてないのか疑問でならない。

【敵の移動速度が皆同じ】
主人公を倒すために登場する敵の移動速度が一緒なのが残念。

俊敏で訓練されているように見える忍者も、
巨漢で斧を担いで追いかけてくる大男も、
哀れにも主人公のテリトリーに迷い込んでしまった一般人も、
威圧感を感じさせる風格あるボスでさえも、

…皆、移動速度は一緒である。
ゲームバランスを考慮してのことかもしれないが
手抜きに感じられてならない。

【作れるようで何も作れないクロスクエストモード】
今作には、自分でミッションを作れるエディットモードが存在する。
その名もクロスクエストモード。
自分で作ったミッションをネットで配信して
さらに他のプレイヤーの作ったミッションも楽しめる。
夢のようなモードと感じるが、
いざフタを開けてみると、コレジャナイ感がハンパではない。
作り方の流れはこうだ。

１．既存のステージから１つを選ぶ
２．敵キャラを最大３人選ぶ。（敵の行動ルーチンなどはいじれない）
３．クリア条件を、決して多くないリストから最大で４つ選ぶ。
４．自分でチャレンジしてクリアできれば投稿。

以上である。
これでは個性を出すのは難しいし発展性も創造性も乏しい。
今はインターネットを経由して不特定多数の人々と
気軽に遊べる時代である。
天誅シリーズのような自由にエディットできるモードとして
完成していれば、もっと楽しさが広がったのではないかと
思うだけに残念でならない。
こんな出来そこないのモードなら無いほうがマシである。

COMMENT

悪い部分のテキスト量のほうが明らかに多いが、
結論から言うと、私的には良作だと思う。

私はＰＳ３の限定プレミアムＢＯＸ版を購入したが
値段相応の価値は感じられた。

ストーリーやキャラの出来は良いし、グラフィックも及第点。
ＢＧＭも悪くはないし、致命的なバグやラグも無い。

フルプライスで発売してから、パッチ修正を繰り返して
やっと遊べる出来になっていくようなゲームが溢れている中、
がんばったほうだとは思う。

しかし、だからこそ、嫌な部分がより見えてしまうのかもしれない。
次回作が作られるなら、セーブポイントの増加と
ちゃんとしたエディットモードを搭載してくれることを願う。