・グラフィックの進化 主にキャラクターに関してですが、前作アーシャより格段に良くなってると思います。 モーションに関してはまだまだ人形劇っぽいのですが、表情の造形は素晴らしいです。 特にコロコロ表情を変える女主人公のエスカを見ると、その進化の形が見えてくると思います。 イベントでは基本棒立ちが多いですが、戦闘でのモーションはとてもいいです。みんな良く動きます。特に男主人公のロジー君はこれでもかというくらいカッコ良いモーションがとてもいいです。 ・調合システム 前作アーシャと、トトリ・メルルにあったアイテムの特性を継承するシステムを合わせた新しい調合システムが、とっつきやすい割に熱中度が高くてとても楽しいです。継承システムのおかげで何気ないアイテムでも使う素材を吟味して少しでも良いアイテムを作りたいという気持ちになります。 アトリエ初心者でも慣れてくれば割と簡単に高威力のアイテムや装備を作れると思います。 ・キャラクターイベント 今作のキャラクターはアクの強過ぎる人はほとんどおらずマイルドな感じですが、全員どこかしらズレているので、掛け合いのイベントなどは面白くて吹き出すところもあったり。 前作アーシャでは、だらだら続く会話に辟易して音声スキップする事もざらだったのですが、今作はスキップする事はあまりないですね。 ・戦闘・採取 使用アイテムを事前に登録して持っていく形式に変わっています。大量に持ち歩くことはできないですが、アトリエに戻ると自動的に使った分は補充されるので、個数を気にする事もなく雑魚戦でもガンガンアイテムを使っていけるのがすごく楽でした。 錬金術師2人もスキルが使え、さらにアイテムを2人で使って強化するダブルドローというシステムのおかげで、かなり攻撃的な錬金術師ができたんじゃないでしょうか。最初は非力な錬金術師2人で大丈夫かと思いましたが、ロジーはそれなりに物理攻撃も上がるので問題なかったです。 味方の使用スキルは全員共通で3種類に減りましたが、前作はむしろ多すぎて何がどうなってるのかよくわからなかったのでこれくらいでちょうどいいと思いました。 その代わりと言ってはなんですが、採取において基本1回1個しか素材が取れなくなってます。が、使用アイテムを自分で補充しなくて良くなったので問題ないと思います。 フィールドで何かしら時間が経つ行動をすると起こせるようになるフィールドイベントもうまく使えば、このマップを最初にクリアして次はここ、って感じで計画を練って進むのも自分的には結構楽しかったですね。
・戦闘がぬるい GOODに書かせてもらったように、初心者でも割と序盤から強力なアイテムをポンポンつくれるのと、アイテムを気にせずバンバン使えるので、全体的に難易度は低いです。さらに6人パーティーで前列と後列をターン消費せずに入れ替えられるので攻撃を受けても後ろに下がれば倒れる事もない、というのもあってよっぽど無謀な戦いをしない限り戦闘不能になる事もないかと思います。 これまでのアトリエは、新しい武器をそれなりに作れば互角に戦えるくらいの難易度で、装備が整えばぬるゲーになるのが常だったので、今作で武具を整えたらどれだけぬるくなるのか…。 仕方がないとはいえ、アトリエシリーズは毎度戦闘バランスが結構ちぐはぐですね。 ・キャラクター描写が薄い 基本対象キャラ+主人公2人のイベントが多いため、仲間同士の掛け合いは少ないです。まあこれは前作のアーシャもそうだったんですけど…。むしろアーシャよりも多いですけど、メルルと比べると少ない…。まあ立場も出身もバラバラの仲間達なんで仕方がないとは思いますが、もうちょっと仲間同士の掛け合いを見たかったです。 そして一番残念なのが、アーシャの登場人物がほとんどストーリーに絡んでこなかった事です。主人公のアーシャが名前だけしか出てこないのはちょっと寂しかったですね。旧作キャラ出し過ぎて新キャラを食いつぶすのもどうかと思いますが、キースとか物語の根幹に関わるようなキャラはもっと出して欲しかったです。次回作に期待ですね。 ・BGMがいまひとつ 音楽の評価が高いのもアトリエの魅力の一つだと思ってますが、今作はこの曲いい!!って直感的に思えた曲はなかったです。いい曲もあるんですけどね…。 またシリーズ恒例の差し替えBGMのDLCですが、曲数・自由度共に前作から大いに衰退してます。選べる曲はアーランドシリーズと前作アーシャからのみです。自分はザールブルグからアトリエを遊んでいるのでちょっと寂しかったです…。 そして前作はゲーム中に使われている曲一つ一つを違うものに変える事ができるくらい自由度があったのに、今作はアトリエ・街・フィールド・通常戦闘の4曲しか変えるところがありません。最大10曲まで選んでランダムで流す仕様ですが、それをすると本作のBGMは流せません。通常戦闘曲割と好きだったのでちょっと残念です。 ・仲間の友好度の表記がない おそらくシステム的には友好度というのは設定されてると思いますが、それをゲーム画面で確認する事ができません。仲間が増えると、どうしても控えに回さないといけないキャラもいて、そうすると友好度が上がらないという情報もあるため非常に難儀します。今後DLC追加キャラとか出てくるとさらに控えメンバーが増えて、余計に友好度表記は必須になってくると思うのですが…。 ・やることやった後… シリーズをプレイ済の人は、大抵の課題は期限の余裕を持ってクリアできるレベルなので、調合も順調にやっていった人ほど、後半延長戦突入した段階でほとんどやる事なくなります。1周目は2周目への装備づくりとかで潰せるでしょうが、2周目ともなると本当に最後は時間をつぶすだけとなります。 しかしアトリエで寝て時間過ごそうにも一度に10日までしか最長寝られないのでそれを何度もするのは非常に面倒で、結局フィールドをうろうろして時間を潰すことになります。 初期のシリーズでは初日から最終日まで寝て過ごすことができたはずなんですが、なぜなくしてしまったんでしょうか
過去のアトリエシリーズはほとんどプレイ済です。 前作アーシャがあまり面白いと感じられなかったのですが、順調に進化しているみたいで安心しました。色々細かい不満点とかありますが、少なくとも買って満足しています。 さんざんキャラクターが薄いと書いてますが、強烈なのがない分アトリエをやったことのない人にも安心しておススメできます。ですので、アーランドシリーズのようなハイテンションなキャラクターの絡みが好きな人は物足りないかもしれません。逆にアーシャのようなちょっと落ち着いた感じが好きだけどちょっと物足りないんだよねっていう人にはぴったりなんじゃないでしょうか。 これなら次回作も安心して買えるような気がします。
GOOD!
・グラフィックの進化
主にキャラクターに関してですが、前作アーシャより格段に良くなってると思います。
モーションに関してはまだまだ人形劇っぽいのですが、表情の造形は素晴らしいです。
特にコロコロ表情を変える女主人公のエスカを見ると、その進化の形が見えてくると思います。
イベントでは基本棒立ちが多いですが、戦闘でのモーションはとてもいいです。みんな良く動きます。特に男主人公のロジー君はこれでもかというくらいカッコ良いモーションがとてもいいです。
・調合システム
前作アーシャと、トトリ・メルルにあったアイテムの特性を継承するシステムを合わせた新しい調合システムが、とっつきやすい割に熱中度が高くてとても楽しいです。継承システムのおかげで何気ないアイテムでも使う素材を吟味して少しでも良いアイテムを作りたいという気持ちになります。
アトリエ初心者でも慣れてくれば割と簡単に高威力のアイテムや装備を作れると思います。
・キャラクターイベント
今作のキャラクターはアクの強過ぎる人はほとんどおらずマイルドな感じですが、全員どこかしらズレているので、掛け合いのイベントなどは面白くて吹き出すところもあったり。
前作アーシャでは、だらだら続く会話に辟易して音声スキップする事もざらだったのですが、今作はスキップする事はあまりないですね。
・戦闘・採取
使用アイテムを事前に登録して持っていく形式に変わっています。大量に持ち歩くことはできないですが、アトリエに戻ると自動的に使った分は補充されるので、個数を気にする事もなく雑魚戦でもガンガンアイテムを使っていけるのがすごく楽でした。
錬金術師2人もスキルが使え、さらにアイテムを2人で使って強化するダブルドローというシステムのおかげで、かなり攻撃的な錬金術師ができたんじゃないでしょうか。最初は非力な錬金術師2人で大丈夫かと思いましたが、ロジーはそれなりに物理攻撃も上がるので問題なかったです。
味方の使用スキルは全員共通で3種類に減りましたが、前作はむしろ多すぎて何がどうなってるのかよくわからなかったのでこれくらいでちょうどいいと思いました。
その代わりと言ってはなんですが、採取において基本1回1個しか素材が取れなくなってます。が、使用アイテムを自分で補充しなくて良くなったので問題ないと思います。
フィールドで何かしら時間が経つ行動をすると起こせるようになるフィールドイベントもうまく使えば、このマップを最初にクリアして次はここ、って感じで計画を練って進むのも自分的には結構楽しかったですね。
BAD/REQUEST
・戦闘がぬるい
GOODに書かせてもらったように、初心者でも割と序盤から強力なアイテムをポンポンつくれるのと、アイテムを気にせずバンバン使えるので、全体的に難易度は低いです。さらに6人パーティーで前列と後列をターン消費せずに入れ替えられるので攻撃を受けても後ろに下がれば倒れる事もない、というのもあってよっぽど無謀な戦いをしない限り戦闘不能になる事もないかと思います。
これまでのアトリエは、新しい武器をそれなりに作れば互角に戦えるくらいの難易度で、装備が整えばぬるゲーになるのが常だったので、今作で武具を整えたらどれだけぬるくなるのか…。
仕方がないとはいえ、アトリエシリーズは毎度戦闘バランスが結構ちぐはぐですね。
・キャラクター描写が薄い
基本対象キャラ+主人公2人のイベントが多いため、仲間同士の掛け合いは少ないです。まあこれは前作のアーシャもそうだったんですけど…。むしろアーシャよりも多いですけど、メルルと比べると少ない…。まあ立場も出身もバラバラの仲間達なんで仕方がないとは思いますが、もうちょっと仲間同士の掛け合いを見たかったです。
そして一番残念なのが、アーシャの登場人物がほとんどストーリーに絡んでこなかった事です。主人公のアーシャが名前だけしか出てこないのはちょっと寂しかったですね。旧作キャラ出し過ぎて新キャラを食いつぶすのもどうかと思いますが、キースとか物語の根幹に関わるようなキャラはもっと出して欲しかったです。次回作に期待ですね。
・BGMがいまひとつ
音楽の評価が高いのもアトリエの魅力の一つだと思ってますが、今作はこの曲いい!!って直感的に思えた曲はなかったです。いい曲もあるんですけどね…。
またシリーズ恒例の差し替えBGMのDLCですが、曲数・自由度共に前作から大いに衰退してます。選べる曲はアーランドシリーズと前作アーシャからのみです。自分はザールブルグからアトリエを遊んでいるのでちょっと寂しかったです…。
そして前作はゲーム中に使われている曲一つ一つを違うものに変える事ができるくらい自由度があったのに、今作はアトリエ・街・フィールド・通常戦闘の4曲しか変えるところがありません。最大10曲まで選んでランダムで流す仕様ですが、それをすると本作のBGMは流せません。通常戦闘曲割と好きだったのでちょっと残念です。
・仲間の友好度の表記がない
おそらくシステム的には友好度というのは設定されてると思いますが、それをゲーム画面で確認する事ができません。仲間が増えると、どうしても控えに回さないといけないキャラもいて、そうすると友好度が上がらないという情報もあるため非常に難儀します。今後DLC追加キャラとか出てくるとさらに控えメンバーが増えて、余計に友好度表記は必須になってくると思うのですが…。
・やることやった後…
シリーズをプレイ済の人は、大抵の課題は期限の余裕を持ってクリアできるレベルなので、調合も順調にやっていった人ほど、後半延長戦突入した段階でほとんどやる事なくなります。1周目は2周目への装備づくりとかで潰せるでしょうが、2周目ともなると本当に最後は時間をつぶすだけとなります。
しかしアトリエで寝て時間過ごそうにも一度に10日までしか最長寝られないのでそれを何度もするのは非常に面倒で、結局フィールドをうろうろして時間を潰すことになります。
初期のシリーズでは初日から最終日まで寝て過ごすことができたはずなんですが、なぜなくしてしまったんでしょうか
COMMENT
過去のアトリエシリーズはほとんどプレイ済です。
前作アーシャがあまり面白いと感じられなかったのですが、順調に進化しているみたいで安心しました。色々細かい不満点とかありますが、少なくとも買って満足しています。
さんざんキャラクターが薄いと書いてますが、強烈なのがない分アトリエをやったことのない人にも安心しておススメできます。ですので、アーランドシリーズのようなハイテンションなキャラクターの絡みが好きな人は物足りないかもしれません。逆にアーシャのようなちょっと落ち着いた感じが好きだけどちょっと物足りないんだよねっていう人にはぴったりなんじゃないでしょうか。
これなら次回作も安心して買えるような気がします。