【PS2】ナイツ into dreams...
発売元 | セガ (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2008-02-21 |
価格 | 3990円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
アクション 「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」を作ったスタッフにより生み出された伝説のアクションゲーム「ナイツ」が10年以上の歳月を経て、PS2に蘇る。 セガサターン版「NiGHTS into Dreams...」が、ハードの性能に合わせた幻想的なグラフィックで完全リメイク。また、懐かしのセガサターン版を再現したモードも用意され、当時のファンにとっても、新たにナイツにプレイする人でも楽しむことができる。 |
- 総合ポイント
- 61
- (難易度)
- 2.57
- レビュー数
- 7
スコアチャート
GOOD!
・あの名作ナイツをリメイクした事
・空を飛ぶ爽快感が素晴らしい
ナイツとディアライズし空を飛びながらリンクを繋げ、チップを集めイデアキャプチャーを破壊し、アクロバットタイムで華麗に舞い得点を稼ぐ…
今までにここまでの「空を飛ぶ爽快感」が引き出せたゲームは無いと思います。
・クラリスとエリオットの夢と勇気の物語
ナイツは悪夢に襲われていた二人が、夢の中でナイツに出会い、二人がナイツから勇気を貰い悪夢と向き合う…といった過程から、この二人の成長を描いているんだと思います。
このゲームは、今時のRPGのようにキャラクターがぺらぺらと喋るゲームではありません。
しかし、キャラクターは喋らなくても、ナイツが二人に教えてくれた事や、二人の勇気、そしてエンディングの場面での二人の気持ちは、言葉が無くても伝わってきます。
とても夢のあるゲームだと思います。
・グラフィックが綺麗に
SS版のグラフィックも綺麗だと思いますが、リメイクされた事によりさらに綺麗になっています。
・SS版ナイツやクリスマスナイツも収録
懐かしのSS版のグラフィックを表現したモードや、綺麗になったクリスマスナイツも収録されています。
他にも、クリスマスナイツでの季節限定のモードも、もちろん収録されています。
・素晴らしい音楽
ナイツの魅力の一つの音楽ですが、「Dreams Dreams」を筆頭に、素晴らしい曲ばかりです!
特にこの「Dreams Dreams」は名曲だと思います。
ステージの種類もいろいろあるのですが、どの曲もステージの雰囲気にあっていて、カッコイイ曲から可愛い曲までいろいろあります。
しかしナイツの音楽の魅力はコレだけではありません。
ナイツには「生きている音楽」というシステムがあります。
このシステムは各ステージにピアンという人工生命体が存在しており、このピアン達のナイツに対する好感度によって、ステージの音楽がアレンジされます。
例えば、各ステージにはナイトメアンという敵キャラクターが存在しており、このナイトメアン達はピアンを襲い、食べてしまいます。
そして、ナイトメアン達を倒しピアンを助けると、ピアン達のナイツに対する好感度が上がり、喜んでいる感情の音楽へ変わります。
逆にナイツでピアン達を殺してしまうと、ナイツに対する好感度が下がり、起こっている感情の音楽へと変わるのです。
自分のプレイスタイルによりステージの音楽が変わるので、いろいろな音楽が楽しめるというわけです。
ここまで音楽にこだわっているゲームはナイツ以外で見たことがありません。
この画期的なシステムを考えた製作者さん達は偉大ですね。
・ピアン育成システム
上で名前がでたピアンですが、このキャラクター達は育成もできます。
ナイツが空を飛んでいる間もピアン達は動き続け、タマゴを産んだり、楽器を吹いたり、歌を歌ったりしています。
このピアン達の種類にもいろいろあり、メピアンと呼ばれるものや、スーパーピアンというものまでいます。
スーパーピアンはタワーを建設しますが、スーパーピアンは考えてプレイしても、作るのが難しいので、スーパーピアンを作ろうとすると膨大な時間がかかります。
この育成は、スコアアタックと並ぶやりこみ要素と言っても過言ではないでしょう。
・熱いスコアアタック
このゲームは始めてやると、Aランクがなかなかでず「なんで?」というような気持ちになると思います。
やっているうちに段々と遊び方が分かり、このゲームはただ飛んでイデアを奪還しゴールするだけのゲームではないという事に気がつきます。
このゲームは言わば「考えるレースゲーム」とでも言ったところでしょうか。
いかに早くボーナスタイムに入り、リンクを繋ぎながら同じコースを素早く、そして時間ギリギリまで飛び続けるゲームです。
しかし、ただ素早く飛びパラループでチップ等をすべて回収しながら進めばいいというものでもありません。パラループで時間差でアイテムを回収し、遠くにあるリングまでのリンクを繋げたり、わざとパラループをせずに次のリンクを繋げたりと、考える要素もたくさん詰まっています。
たくさんのリンクを繋げると「もっとここをこうすれば、もっとリンクがつなげるかも」という気持ちになり、ついつい時間を忘れてプレイしてしまいます。
はまれば、熱中度は高いと思います。
・あの幻(だと個人的に思っただけかもしれない)の絵本が付いてくる!
SS版の発売当時はまだ保育園児で、とても絵本なんて買えない&存在を知らなかったという事もあり、手に入らなかった絵本ですが、このリメイクのおかげで手に入りました。
絵本つきで5040円は安いと思います。通常版も4000円で買えますし、お買い得な価格だと思います。
BAD/REQUEST
・なんかナイツが重いような…
BRAND NEW DREAMSの方のナイツがなんか重いような気がします。
特にBRAND〜の後にSSのモードをやると、分かると思います。
・SSモードのグラフィックが汚い
PS2版をプレイした後、懐かしくなってSS版をプレイしてみると、PS2版に収録されているSS版よりもグラフィックは綺麗でした。
まあ、「SS版を再現したモード」と書いてあったのでしょうがないのかも知れませんが。
・メピアン動きすぎじゃ…
SS版に比べて、メピアン動きすぎじゃないですかね?
いつもの場所にいないと思ったら、かなり移動してピアンをバクバクと食べてたり…。SS版はあんまり動かなかった気がしたけど、こんなもんだったっけ?
・ロード長い
モード選択後やクリア後のリプレイが流れる前のロードが長い。
ステージに入る前は夢に入ってゆく演出があるので気にならないが、ただ字が出ているだけのロード時間は長く感じる。
・セーブがいちいちうざい
最初は特にオプションをいじらないでプレイしましたが、クリア後にいちいち「セーブしますか?」等のメッセージがでてうざい。
オートセーブにしといても「セーブ中」等のメッセージが出る。
SS版ではメッセージは出なかったので、気になりました。
・ソニックモードやリンクチャレンジが無い…
クリスマスナイツにあったソニックモードやリンクチャレンジ等が削られていますね…。ソニックモードは個人的に好きだったので、残念です。
・ストーリーが分かりづらいかも
Wii版ではナイツが喋ったので、Wii版から入った人には話が分かりづらいかも。
はじめて遊ぶ人も、キャラクターが喋らないので「はぁ?」とかなるかも。
・人を選ぶゲーム
良いところに書いたスコアアタックですが、悪いところにもあたります。
面白さに気が付けばとてもはまりますが、分からないとなにこのクソゲーで終わりかねません。
システムが分かりづらく、しかも取っ付き辛い…。
Wii版もでしたが、ある程度遊ばないと面白さが伝わらないので、人を選ぶゲームだと思います。
・ボス戦が難しくなった
良いと思う人もいるかもしれませんが、私は良いとは思いませんでした。
ギルウィングが一撃で倒しづらくなっている所が個人的には痛いなぁと。
このゲームは敵を倒すRPGではないので、ボス強化等の調整は別にいらなかったなぁと思いました。
てか、ボス強化するくらいなら、他にも手を加える場所があるでしょ…。
・所々操作しづらい
スプラッシュガーデンの水球(?)の中やスティックキャニオンの網に張り付くやつの操作がしづらい。特にスティックキャニオンの方。
コントローラーや自分の腕もあるだろうけど、SS版をやってみたらすんなりできた。
COMMENT
遂にSS版のナイツが移植された、と発表時は喜びました。新作とリメイクの両方が出るという事で、両方を心待ちにしていました。
そしてリメイク版も発売され、パーフェクトサントラとナイトピア・ドリームパックが届き早速プレイしました。
所々の細かい不満点はあるものの、見事にはまってしまいました。
Wii版のシステムも好きですが、やはりこっちのシステムの方が好きです(A-LIFEのシステム等も含む)。
ただ、いちいちロードが長かったり、セーブがうざかったりと細かい所が気になる点は本当に残念です。
やはりこの爽快感はナイツでしか出せませんね。少し飽きても、時間をおいてプレイすれば、またはまる!
夢のある感動的な物語や、スコアアタックやA-LIFEのシステム等のやりこみ要素も豊富で、是非周りの人に勧めたい作品です。
でも、人を選び取っ付きづらいので安易には人に進められないのが…。
Wii版、PS2版共に売れていないのが悲しいです。Wii版は海外ではそこそこ売れているようですが、PS2版は海外では出ないそうです。是非海外でもこのリメイクを出して欲しいですね。
最後にSEGA&SONIC TEAMさんへ またナイツの新作を作ってくださいね。今度は2年くらいで…。11年は長すぎるなぁ…。