【PS2】ペルソナ4 レビュー
発売元 | アトラス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2008-07-10 |
価格 | 7329円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon / オリジナル・サウンドトラック |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:RPG ■ プレイ人数:1人 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 2pt | 4pt | 4pt | 3pt | 2pt | 3pt |
61pt
GOOD!
※真エンディングクリア、前作プレイ済み
■音楽
前作に引き続き、なかなかイイ感じ
歌が入った曲もあり、従来のRPGのBGMとは一線を画す
全体的につい口ずさんでしまうようなポップな曲調
今作から始める人は新鮮に感じると思う
■グラフィックス
前作よりアニメの質が上がっていたような気がする
■難易度
ライトユーザーには若干難しいかもしれない
が、コツがつかめれば戦えるようになるし、難易度調整の救済処置もある
■快適さ
前作の不満点がいくつか改善されており、そこは素直に評価したい
■その他
・キャラ萌え要素
これがP4最大の武器に違いない
そして前作ほどキャラクターにクセがなく、親しみやすい
また仲間内でのイベントが豊富にあるので、前作みたいに薄っぺらい関係じゃなく、仲間で戦ってる!って気分に浸れる
・前作のネタがちょこちょこ盛り込んである
・ストーリーは結構よかった
・コミュのストーリーがわりとよくできてる
BAD/REQUEST
■オリジナリティー
前作と殆どやることは変わらない
もっと言えば、ストーリーが違うだけのP3
RPGは平々凡々として特に褒めるところが見つからない・・・
■音楽
良い所にも書いたが、RPGのBGMにしては若干主張が強すぎるかもしれない
あと、音量がバラバラ
■グラフィックス
許容範囲だとは思うが、正直最近のゲームと比べると見劣りする
■快適さ
前作からいくらかは改善されたとはいえ、まだまだ不満は残る
・ちょくちょく入るロード
・長いイベントがあるにもかかわらずスキップ機能がない
・個人的にナビが耳障り!ナビOFF機能ぐらいつけて欲しかった
■その他
・テンポが悪い
その元凶はカレンダー(コミュ)にある
サクサク進みたいのに、カレンダーのせいで先に進めない
決まった日にちまではADVパートで暇つぶし
ゲームのなかで暇を潰すとはどういうことだろう?
RPGとうまくかみ合ってない
例えるならば、プリンと寿司を同時に口に入れたような感じ
おまけに、コミュがRPGに大きな影響を及ぼす為、半ば強制的に効率よいプレイをせざるを得ない
その為、どうしても作業的になり中だるみする
自分を騙し騙しプレイする羽目に
・ストーリー
特に文句はないが、最後の二転三転の展開はいささかくどかった
・使いまわし
敵キャラの殆どが前作からの流用
ダンジョンは見た目が違うだけで、大したギミックもなく実に陳腐
COMMENT
やってる時は楽しいが、終わってから虚しさだけが残った
何が楽しいかと問われて、思い浮かぶのはイベントばかり・・・
体感的にはRPGとADVが3:7の比率
それぞれを別々に見ると、特別優れてるわけでもない
これぞRPG!ってのをやりたい人にはお勧めできない
軽いギャルゲーのおまけでRPGがついてきますよ〜って感じなので
・・・散々貶したが、嫌いではない
むしろ好きだが、なんか異様に悪いとこが目に付いてしまう作りだった
なので、客観的なレビューになった
あとこれは評価には直結していないが、売り手の悪意を感じる
汚い売り方ばっかすんなといいたい
総評
人によってはかなり楽しめるかもしれないが、肌に合わないと時間を無駄にする
私は楽しめたが
プレイ時間ただでさえ長いから勿体無い
公式サイトなどでチェックをしてから購入を考えたほうがいい
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 5pt | 5pt | 4pt | 3pt | 3pt |
81pt
GOOD!
・戦闘システムが非常に面白い
メガテン3の戦闘システムにペルソナ3の総攻撃が加えられ、更にコミュを深めた仲間が援護をしてくれる。これは前作ペルソナ3にはなく、このゲームは主人公がHP0になればゲームオーバーなので仲間との掛け合いが非常に良かったと思います。仲間を自分でコマンドが選べるのも何気に良い追加要素。
他にもコミュを深めればバッドステータスを直してくれる、食いしばり(HP0になっても1残る)、主人公に対する攻撃をかばってくれる、など。
それ以外には3の物理攻撃が打撃、斬撃、射撃の3つが物理攻撃1種類にまとめられたのが分かりやすくて助かった。
雑魚戦でも敵の弱点を考えながら倒すのは常に緊張感があり、楽しませてくれた。
・BGMが新しい
前作ペルソナ3からボーカル入りの曲が出てきてそれを今作も引き継いでいる。特に通常戦闘音楽は明るく、アニメのOPを思わせる。また、ダンジョンの音楽も前作とは違い、全く毛色の違うBGMがそれぞれにマッチしている。
・ダンジョン
前作は自動生成ダンジョンで大した仕掛けもなく、本当にローグゲーのようにただ進むだけであったが今回は、自動生成ではあるが仕掛けが施されたり、ダンジョンも今までにないものばかり。最初は中世の城のようなダンジョンかと思えば、ハッテン場、ストリップ劇場、レトロゲーのドット絵を3Dで再現したかのようなダンジョン…。普通のRPGにはないダンジョンと思いました。
・演出がかっこいい
ペルソナ発動時のカットイン、総攻撃時のカットイン、アニメーションも今回は前作より綺麗で、更には前作の舞台とリンクしているという点。手抜きとも取れるが、元々ペルソナリーズ、及びメガテンシリーズも他の作品とリンクしているのでこの演出は良かったと思う。
BAD/REQUEST
・敵の動機を含めたシナリオが全く分からない
黒幕を含めたラスボス陣がほとんど良く分からない目的で黒幕をやっている。プレイした方は分かると思いますがバッドEDボス(あの落とすかどうかの人です)は一応目的が存在し、特に12月3日のイベントにはいい役を演じてくれました。
その分ノーマルEDボス(あの人です)は目的もほとんどなく、愚痴を吐くだけ、更には自分は関係ないなど、仮にもノーマルEDボスなのに全く持って器が小さいとしか思えない。というか最初から怪しすぎるのでもっと色々なミスリードを招く人物が欲しかった。ただこれは推理サウンドノベルではないのでそこまで作りこめないとは思いますが。
そして真EDボスも何故存在したのかすら分からない。FF9の永遠の闇のようにぽっと出て来た感が否めない。ここだけはペルソナ3のように10年前実は〜のような伏線でも張って欲しかった。
・ほとんどのペルソナが旧作からの流用
大体はペルソナ3でも見られたペルソナでした。仲間専用ペルソナなどが新規ですがそれでももっと見たかったです。制作期間が短かったというのもありますが…。
・マルチエンドをもっと
一応マルチエンドと宣伝していますが基本は真EDを途中でやめたバッドED、ノーマルEDがあるだけで一本道のエンディングです。話の中盤でシナリオ分岐点が存在し、そこからそれまでの行動で全く違うルートがいくつか展開するようにして欲しかった。仮にもこのゲームは2週目推奨要素があるので。
COMMENT
自分はメガテンシリーズ、ペルソナシリーズ、更にアトラス社製のゲームは初プレイでした(ペルソナ3はプレイ動画だけ見ました)。
ゲーム性としてはかなりいいコマンドRPGでした。難易度も少し高めだが決して無理なレベルではなく、ボス戦も時間をかければ倒せるレベルです。
BGMや、天気システムも3から作りこんだシステムがところどころ目につくので良かったです。
ただやはりシナリオが結末は4の方が好きですが全体的に見れば3の方が良い気がしました。なんというかボスにカリスマ性が感じられなかった。
ついでにこれは個人的な感想ですがかなり今回はテレビの中の世界を意識しているかかなり目に刺激が強い色合いが多く使われていました。
ついでに言うとドラクエ、FF系のようにどこか旅や冒険しながら進むゲームではないのでそういうのに飽きた、或いはあまりないRPGをやりたいって人にオススメです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 5pt | 3pt | 2pt |
78pt
GOOD!
○連続怪奇殺人事件を軸にしたストーリー
ペルソナ(メガテン)シリーズと言えば、かなりスケールの大きいどこか
現実離れしたストーリーが多かったのですが、今回は地方都市に起こった
殺人事件がメインなのでファンタジーでありながら現実感もあり、なかなか
面白いストーリーでした。
後半は少しなりを潜めますが、サスペンスホラー的な雰囲気も◎。
また、もう一つのメインである学校生活も、笑いあり涙あり。仲間達の仲の
良さもあって、羨ましくなるくらい楽しいです。
そして感動のエンディング・・・「仲間」というと青臭さを感じてしまうことも
ありますが、やっぱり信頼できる仲間がいるって素晴らしいことですね。
コミュのサブストーリーも健在で、基本良い話ばかりなので、戦闘に疲れた
ときの清涼剤になります。
○キャラクター
更に万人受けするデザインになり、誰の目から見ても魅力的だと思います。
これは間違いなくメガテンも含めたシリーズ未経験者の方へかなり門戸を
開いていると思いますね。
みんな良い奴ばかりです。
○BGM
歌詞ありの豪華でオシャレなBGMが相変わらず光ります。
フィールド曲(疾走感のあるほう)が、特にお気に入りです。
○戦闘システムの改良等
目立つところで
・仲間に直接指示できるようになった
・弱点攻撃によるダウンを防御で回避できる
・コミュを上げておくと、仲間が戦闘中いろいろ助けてくれる
など。前作よりかなり快適かつ計画的に戦闘ができます。
ダンジョンも自動生成型とはいえ、定期的に追加され、イベントが挿入され
ながらの進み方ですので、あまりダレずにプレイできました。
欲を言えば、自動生成型でなければベストなのですが。
BAD/REQUEST
○使いまわしの雑魚とペルソナ
雑魚は前作と基本デザインが同じ上、色違いばかりなので、新鮮味はありません。
ペルソナも相変わらず使い回しが多いので、ペルソナの元ネタから変えろとは
言いませんが、デザインは新しくしてほしいところ。
○事件とストーリーのオチ
殺人事件のオチがつまらない理由でいまいちでした。
(現実でもそんなものですが)
ストーリーも個人的には、どんでん返しは多くても2回までで十分だと
思っておりまして、何回もひっくり返されると驚くより前に「何?また?」
と感じてしまいました。
ただ、伏線は張りまくっているので、2週目をすると「なるほど」とは思います。
■以下は悪い点というより、あったら良いなという程度のもの。
○コミュとストーリーが連動していない
例えば誰かと恋人同士なったとしても本ストーリーには一切反映されないので、
会話に違和感を感じてしまいます。
(極力矛盾がないように会話内容に配慮はされている)
更に言えば、鬼畜にも仲間内で2股3股かけても不利益がない。いいのかこれで(笑)
まあ、会話パターンが膨大になってしまうので、仕方ないですかね。
○コミュのボイス
中途半端にボイスつきなので、いっそのことコミュはボイスなしにするか、
豪華にフルボイスにするかどちらかをお願いしたいところ。
○システム面
・ソフトリセットがない
・ロードはタイトル画面からしか出来ない
・タイトル画面に戻るのもコンフィグを開かないと出来ない
イベント中だとすぐさまロードが出来なくて、もどかしいときがありました。
○ゲーム期間が1年間でない
でっきり1年間かと思ったら、途中で一気に最終日へ飛ばされてしまいます。
コミュ計画も崩壊してしまうし、その飛ばされた期間にあったであろう、
仲間と初詣に行ったりとか、チョコをもらえるかドキドキワクワクしたり
とかのイベントがないんですよ。なんたることだ!
正直学校生活は尻すぼみ感があります。
COMMENT
いやあ、面白かったです。
次世代機も出ているこの時期、PS2でこれほどのRPGがプレイできて
嬉しかったですね。やはりゲームは画像が綺麗だとか、情報量が
多いとかだけでは面白くならないってことを改めて実感しました。
要は製作者のセンスが一番大事ってことでしょうか。
まあ、正直P3の使いまわし感がビンビンするんですが、いろいろ
改良されてますし、今作は「田舎」が舞台、「連続殺人」という
メガテン系では珍しい題材だったので、それが買おうと思った動機です。
実は私はP3は途中で投げてしまったのですが(タルタロスがきつかった)
P4は真ENDまでいけましたので、前作を投げてしまった人にもお勧めです。
P3との繋がりもほとんどありませんので、ペルソナシリーズをやりたい
方にも今作をお勧めします。
GOOD!
前作の問題点がことごとく解消されている点。
マップ移動、コミュのランクアップ時の演出、読み込み速度の向上、仲間に指示ができる、仲間ペルソナの習得スキルが選択できる等。
ユーザーの声に耳を傾けすぎると、そのせいで全体的におかしくなったり・・・ということも多いと思うのですが、それをこれだけ良い方向に改善できるというのは素晴らしいと思います。
長い時間プレイすることにおいて、飽きさせない工夫がいたるところにあるところ。
P3では後半あたりやることが何も無くて、「帰って寝るだけ」というのを繰り返したものですが、今回はやることがたくさんあり飽きませんでした。
ストーリーに関して。
いたるところで笑える要素が入ってて、キャラ同士のやり取りがほんとに楽しい。
RPGやってて本気で笑ったのは初めてかもしれない。
そのギャグ要素とはうって変わってシリアスな部分はとことんシリアスで、この辺のバランスの取り方が絶妙だったと思う。
声優さん達の演技も手伝いほんとに最高でした。
詳しくは書けませんが、マヨナカテレビにぼんやりと人が映る理由とかは、どことなく現在を彷彿とさせるようなものがあり、中々深く感じた。
仲間たちがとにかく魅力的でした。
P3はどうしても疎外感というか、全編通して寂しさを感じてたんですが、今回はそれをあまり感じなかった。
皆さんおっしゃってる通りBGMは素晴らしいですね。
前作も素晴らしかったですが、今回もずっと聴いてても全然飽きません。
個人的に天国の曲が好きで、最初聴いた時あまりの良さにしばらく聴き入ってました。
BAD/REQUEST
ニューゲームを始めてから自由に行動できるまでに時間が非常にかかる。
導入部分なので仕方ない部分ではあるんですが・・・。
メニュー呼び出し、ペルソナ合体時の結果表示の時のロードは短くなってると思うのですが、マップ移動時のロードはやっぱり長く感じた。
頻繁に移動することになるのでそこが余計に気になった。
仲間が即死スキルをくらってもホムンクルスを消費するようになったこと(確か3では消費しなかったはず)。
終盤の、バッドENDを回避する選択肢の選択がシビアな点。
そこまでのイベントが中々長い上、選択肢を1つでも間違えるとアウトというのはノーヒントでは難し過ぎる。
COMMENT
発売前は短い開発期間に不安を感じてたんですが、まさかこれほどの完成度を誇るとは思いませんでした。
非常に満足してます。買ってよかったです。
次回作、もしくは追加ディスク的なものが出るなら絶対買います。