【PS2】スーパーロボット大戦Z レビュー
発売元 | バンダイナムコゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2008-09-25 |
価格 | 8379円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:シミュレーションRPG ■ プレイ人数:1人 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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3pt | 5pt | 4pt | 4pt | 4pt | 5pt | 1pt |
83pt
GOOD!
スパロボシリーズは第1次α以来の久しぶりのプレイです。男主人公ルート、難易度はノーマルで1週プレイしました。
◎グラフィック
戦闘アニメーションが素晴らしいです。どの技でも動きまくりますし、大技の派手さ・カットインも文句なし。特定の相手へのセリフや、トドメの演出など、細かいところまでスタッフのこだわりが感じる出来でした。
◎快適さ
セーブ&ロードの速さは非常に快適。ソフトリセットもあるため、戦闘中でも気軽にやり直せます。ただ、それによる難易度低下は否めません。
◎システム
膨大なキャラと機体が出てくる今作ですが、トライバトルシステムによって大体の機体には出番を与えることができます。
機体改造とパイロット養成によって、キャラや機体をある程度好きなように育てて起用することができます(基本性能に差があるので、完全自由というわけではないですが)
◎音楽
オリジナル音楽がとても気に入りました。逆に原作ありの音楽はボーカルもないのでちょっと寂しいかな、と。仕方がないのかもしれませんが。
◎ストーリー&キャラクター
異なる世界観を持つたくさんの作品をつなぎ合わせるので、多少のムリがあるのは仕方がありませんが、それでもよくまとめられてると思います。
他作品同士のキャラの掛け合いもおもしろいし、主人公も見た目で最初は引いても、いいキャラしてます。どの作品にも見せ場があり、原作ファンの人も納得できるのではないでしょうか。
特に中盤の分岐ルートでは人数が丁度よく、会話や戦闘がとても楽しめました。
BAD/REQUEST
×ストーリー&キャラクター
終盤はキャラと機体、そして敵の数がいよいよ膨大になって、1面1面やるのがかなりしんどくなります。ストーリーに関わってくるキャラも当然増えて、主人公も一部の面を除いてすっかり空気に。あまり出しゃばってくるのもイライラするかもしれませんが、個人的にはもう少し出番が欲しかったです。
良い所にも書いたんですが、中盤の分岐ルートくらいの人数がストーリー的にも戦闘的にも丁度いいと感じたので、もう1回くらい分岐が欲しかった気がしました。あるいは、少数精鋭で戦うステージがもっとあってもおもしろかったかもしれません。
それから、敵のオリジナルキャラのデザインやキャラはもう少しどうにかならなかったのかなぁと。あまりにも場違いで子供っぽいデザインやセリフにちょっと引いてしまいました。これもスパロボらしさと言ってしまったらそれまでですが。
最後に、これは人それぞれだと思いますが、最初に選んだ主人公によって中盤大きく、しかも長期間ルートが分岐します。これによって好きなキャラと強制的に分かれてしまうことがあり、人によってはこれが不満に感じる人もいると思います。私は男主人公ルートがたまたま好きなキャラが多かったこともあり、それほど気になりませんでしたが。
COMMENT
中盤までの充実っぷりが、終盤のダルさで萎んでしまった感じです。最後のほうは1面クリアするまでにすごく疲れてしまいましたw
それでも、新シリーズということで久々にスパロボをプレイしましたが、予想以上に楽しめました。さすが人気シリーズ。システムも洗練されていましたし、アニメーションや演出にスタッフの気合とこだわりを感じました。
原作ファンももちろんですが、私のようにほとんど原作に対する知識がなくても、キャラクター図鑑、用語図鑑も充実してますし、十分楽しめます。また、スパロボをやってから、原作を見てみようと思えることも、スパロボの大きな魅力だと思います。
個人的に、主人公とジャミル、ホランド、ゲインあたりの大人の男たちの会話が気に入りましたw
次回作にも渋い大人と熱い展開を期待します。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 5pt | 2pt |
79pt
GOOD!
・オリジナリティ
新小隊システムである「トライバトルシステム」の導入によって、様々な戦術が展開できるようになったこと。
(例えば小隊全員で力を合わせて全体攻撃をするトライチャージが使える「トライ・フォーメーション」、集中攻撃に向いてかつバリアを最大活用できる「センター・〜」、全体攻撃に耐性を持ち、小隊でそれぞれ一対一の戦闘に持ち込める「ワイド・〜」)
・グラフィック
戦闘シーンは「そこまでやるか」と思わせたくらい、素晴らしかった。
陸空(海?)別の戦闘シーンも用意されていることも+。
・快適さ
ロードも速く、小隊自動編成も結構使えること。
小隊名もおまかせで付けられる。
・その他
主人公によっての分岐が多い。2週プレイしても飽きにくい造り。
BAD/REQUEST
特に見あたらない。
しかし、良い点でも挙げたが主人公によってはほとんど活躍できない参戦作品がある(らしい)ので、そのファンだったりする場合は注意が必要。
一部のボイスにバグがあるようだが、未確認。
COMMENT
・難易度
2点の理由は難易度ノーマルだったらという点から想像して付けた。
(難易度ハードで進めているので)
ちなみにハードは3点。
かなり久しぶりのスパロボだが、結構楽しめた。
まだ半分くらいだが、これからも楽しめると思う。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 2pt | 3pt | 2pt | 4pt | 2pt |
58pt
GOOD!
・グラフィック
従来のスパロボにくらべカットインが増え、そのどれもが原作の絵柄をかなり忠実に再現しているのが嬉しい。自軍だけでなく名ありの敵キャラのほとんどにまであるのには驚いた。
・システム
ローディングの速さは特筆もの。ソフトリセット→コンティニューなどは携帯機より早い。
戦闘に入る前の確認時に精神コマンドが使えるなど、細かいところで便利さが増している。特殊技能も前作に比べて「これをつけておけば鉄板」というものが少なくなったため機体に合わせた技能選びを考える楽しみができた。
敵味方とも、戦闘時のボイスにバリエーションが増えた。
BAD/REQUEST
・グラフィック
良い所にあげたカットイン多用で、動きの細かさや重量感のあるアニメーションを誤魔化している部分がある。4点。
・サウンド
ローディングとアニメを重視したしわ寄せがBGMに現れている。midiで演奏したかのような音の薄さと、アレンジ。過去作と聞き比べると劣っているのがはっきりわかる。バルディオスやオーガスのテーマなど例外的に良いものもあるので2点。
・システム
ウリのひとつであるフォーメーションシステムはあまり意識しなくても問題なかった。
強力・使い勝手のいいALL攻撃を持つユニット以外は使いにくかったのがαシリーズの小隊制の問題だったが、今回はトライチャージ攻撃(特定フォーメーションでのみ出せるALL攻撃)がALL攻撃に置き換わっただけとも言える。
後半のボス格はバリア持ちや気力上昇の激しい敵が多いため、結局今までどおりの単体攻撃+援護攻撃が主流となる。
無論、ALL攻撃が強いユニットは今まで通りの感覚で使える。
フォーメーションごとの差別化をもっと進めれば深みが出たと思う。3点。
・システム
序盤は主人公があちこちの部隊を転戦する設定のため、ストーリー展開がぶつ切りになってわかりにくい。
仲間になってインターミッションで改造したキャラが次のステージからしばらく使えないということもよくある。
また、序盤から主人公ごとに参戦作が大きく異なるうえ
中盤の約15話の間部隊が分割されるのだが主人公がどちらの部隊についていくかが選べない。序盤にも5話分の分岐はあるがこちらは選べる。
図にすると
序盤9話+第1分岐5話+中盤強制ルート15話
となるが、このため人によっては40話で再合流するまでほんの数話しか使用できない作品が出てくる。
・オリジナルキャラと設定
敵オリジナルキャラのうち一人は思わせぶりな前フリだけをして、何もオチをつけないまま姿を消してしまう。そのキャラにある理由で狙われる主人公らの設定は明らかに続編またはオリジナルジェネレーションに登場させることを前提に作られたキャラ達であり、エンディングも主人公らに限っては不完全燃焼で終わる。
・シナリオ
現代のインターネットに該当するネットワークから発信される捏造情報に自軍を含めた世界中が踊らされる…という荒唐無稽なシナリオ。真偽を判断する知性と確認する手段があるのに誰も行動しようとせず、対話し確認するという選択肢をとばして戦闘を開始する主人公達。
味方間の対立・同士討ちというシチュエーションが描きたいのは伝わってきたが、対立に至る過程が「ネットで悪事を働いてるのを見たから」というのではあまりに説得力がなかった。
原作の複数のエピソードを1度に済ませることでキモの部分がカットされたりして散漫な印象。
版権作ストーリーが数作品まとめて1ステージでボス倒して決着というのもよくない。
「このキャラの性格、違うんじゃない?」「こんなこと言わないんじゃない?」という版権キャラも何人か存在している。
上記を総合して熱中度3点。
・音声バグ
バグがあることよりもそれを現在も隠蔽していることのほうが悪質。
COMMENT
100点満点で70点。3年かけて、今までのスパロボより高価格のわりには期待はずれな作品でした。主にシナリオ的な面で。
グラフィックはPS2ではこれ以上は望めないでしょう。
サウンドに関してはPS2の限界と、ロードやアニメを天秤にかけたうえでの選択なのでしょうが正直物足りなさは否めません。
GOOD!
○戦闘アニメーション
ここまでやるかと言うぐらい細かに描かれている。
状況によって何パターンも演出変化もされていて、止め演出も派手になされています。
スタッフの意気込みを感じ、カットインや大技で興奮する事間違いなしです!
敵ユニットも半端なく力が入ってるので色々見るのをお勧めします、
例え雑魚でも原作通り動いてるとニヤリとさせられます。
○システム
特筆すべきはローディングの早さ。
システム周辺も快適な作りで、わからない事もすぐに検索出来る作りになっていて、ストレスを感じさせない。
○バランス
話を進めるだけならサクサク進み、マップ上の条件をクリアして行こうと
するならば手応えを感じる難易度。精神コマンド等も複数パイロットで
数を減らす辺りのバランス具合は練りこまれていると思う。
○BGM選曲
全体的にBGM選択幅は広がり、選曲のチョイスもそれなりによい感じに纏っている。
○主人公によるストーリー変化
男女選べるのですが、男女によって殆ど別ストーリーを体験出来る。
BAD/REQUEST
○BGMアレンジの質
一部秀逸なアレンジはあるものの、全体を通して非常に出来が悪い・・
つまった感じや、スローテンポ、原曲から離れ過ぎてる等、皆さん相当不満
を感じるのではないでしょうか?
○主人公選択
傾向としてオリジナルキャラクターのデフォルメ化が激しく、抵抗感を感じる人も多いかと思います。
キャラクターの顔や、性格、声を選べるとかなり感情移入もし易く楽しみが増すと思うのですが・・
○ルート分岐によるユニットの固定化
今回は選択による分岐は少なく、男女主人公による分岐がメインになります。
よって長く使えるユニットが男女で相当限られます。
男女別ルートに好きな作品が分かれてたりすると、
問答無用で一方は使えなくなる期間が長くなり、苦痛に感じる事も。
○インターミッション
一応スキップ出来るのですが、シナリオの前後に入り、とにかく長いです。
状況把握や大事な話だといいんですが、どうでもいい会話の中に効果音までが入るので延々続くとうんざりします。
現在の状況はレポートの様に纏められて忘れても何時でも見れる方が便利かと、
一応会話のログが見れますが、シーンが変わると見れなくなるので
非常に長い会話が続きシナリオをまたぐと、記憶力が良くないと色々話を忘れます・・
個人的にストレスを一番感じた部分です。テキスト形式のアドベンチャーゲームをやってる訳ではないので、この部分で多くの時間を取られるのは苦痛です。
COMMENT
色々不満な部分もありますが、完成度の高さ故の残念さであり
私の中ではスパロボ最高傑作ではないかと感じました。
スタッフのゲームに対する姿勢が満足度を底上げしてると言えるでしょう。
ただゲーム自体が洗練されるのと対照的に版権物とオリジナルのギャップ差は広がる一方な気がし、
インターミッション部分の様に、違う部分でのプレイ時間増加は不満を残す部分になりました。