【PS2】機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威V
発売元 | バンダイナムコゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2009-02-12 |
価格 | 6800円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:戦略級シミュレーション ■ プレイ人数:1人 |
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発売元 | バンダイナムコゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2009-02-12 |
価格 | 6800円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:戦略級シミュレーション ■ プレイ人数:1人 |
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GOOD!
難易度normalの地球連邦軍クリア済み、ジオン公国にてplay中。
ps版「ジオンの系譜」(以下、前作と表記)との比較中心のレビューです。
<評価できる点>
敵戦略フェイズ・行動フェイズ時間が短い。
高速戦闘シーンが速い。ヤバイくらい速い。
この2点により、前作に比べゲームの進行はとても快適です。
改造が楽しい。
生産した兵器の運用方法を変えたり、高性能化できます。
兵器によっては改造の選択肢が複数存在し、どれにしようか迷うのは楽しいです。
アライメントシステムが良い。
資金・資源調達の誘惑に負け極道になるか、清貧を貫くか、playerに選択を迫ります。
前作に比べ、戦闘シーンが少し綺麗になっている。
非難されることも多いようだが、私は満足です。
兵器と人物の画像が新たに作成されている。
兵器画像は色彩艶やかで、好みにより意見が分かれると思います。
人物画像には違和感を覚えるキャラクターもいます。
敵の思考に知性を感じます。
自軍が完全に勝勢の場合、敵軍は基本的には撤退してゆきます。
自軍が足の遅い兵器のみで進入し十分優勢を築いた時、敵軍は迷走を装い次の戦略ターンにて援軍を殺到させ、深入りした自軍は殲滅されることがあります。
音楽は良いです。
前作と同程度にゲームと融合していると思います。
兵器・人物ともに増えています。
1・2回のクリアではすべてを見ることは出来ないと思われます。
BAD/REQUEST
<改善すべき点>
ワールドマップが前作と同じである。
地上と宇宙の分割方法・画像ともにほぼ同じである。
分割方法の変えてみる、木星付近や火星でも闘えるようにしてみる、或いは思い切って天体運行の概念を取り入れてみる等の工夫が欲しかった。
エリアマップが前作と同じである。
画像・拠点の位置・戦略ラインの引き方まで同じあると思われる。
拠点なるものが抽象的で、奪取する気になれない。
拠点をもう少し具体的なものにし、破壊など出来るとなお良いと思う。
現状では兵器の潰し合いという性格が強く、都市や基地、ひとつのコロニーや要塞をめぐる攻防を演出できていない。
エリアマップの画像が粗い。
倍率を3通り選択できるが、最小倍率はユニットの判別が困難なほど小さく見づらい。
最大倍率は拠点や戦略ラインがギザギザするほど粗い。
新兵器開発完了後の報告が画像のみとなっている。
新兵器をどの程度生産し、どのように運用するか参考にしていた活字による情報がない。
これを報告とは言わない。
ユニット移動後、全兵器一様に「ドゥーン」というおかしな効果音がする。
艦船・ms・ma・車両・航空・航宙各々の兵器にふさわしい移動音が存在するはずである。
ユニット移動後画面全体が上下に揺れることがある。
不具合?
射撃後格闘する戦闘シーンが前作と同じで単調さを感じる。
画質的に不満はないが、動きの変更や添加など見せ方の面でもう少し努力すべきだった。
ビームライフルやバルカンは各アニメ作品、或いは機体によって異なる。
サイサリスのバルカン音(劇場版)などはとてもよい仕事をしている。
こういう部分にこだわってもらいたい。
外交がない。
力を入れ方次第でゲームの内容をかなり変更出来る部分だと思うが、存在そのものが消えている。
イベント時のアニメがなくなっている。
紙芝居ではやはり寂しい。
キャラクターのしゃべるせりふが前作と同じである。
ガッカリである。
声優が一部変更している。
声優の他界により難しい部分もあるが、フォウ、チェーン、マ・クベの声が違うのはとても悲しい。
「チ〜ン・・・・・・、いい音色だろ」のチ〜ンがない。
なぜ、こんな小さいが重要な部分を省いたのか理解できない。
COMMENT
<感想>
「ジオンの系譜」と基本的に同じゲームです。
全体としては質・量ともに少し向上している印象を受けました。
ただし、完成度が高く多くの支持を得た「ジオンの系譜」を何が何でも超えてやろうという作り手の意気込み、或いは細部にこだわる職人魂のようなものは、感じられません。
ps2ユーザーにも楽しんでもらおうというサービス精神よりは、pspのついでに販売して儲けてやれというメーカーのエゴを強く感じる商品です。
酷評した理由は、改善すべき点にて既述した中に、費用や労力をそれ程必要としない部分が含まれていることと、内容の向上に比べ商品の価格が高いこと、そして何よりこのシリーズに対して期待するがゆえです。
私は販売開始から約1ヶ月後、いくつかのレビューを参考にしてからほぼ定価で購入しましたが、後悔はしていません。高価な点は次作に対する期待を込めたメーカーへ投資だと考えることができれば、満足して楽しめるゲームだと思います。
<要望など>
火星表面や木星付近で戦闘したい。
天体運行の概念を取り入れて欲しい。
複数の勢力が入り乱れさせ、休戦・同盟・兵器の交換など外交を充実させて欲しい。
人物を引き抜きたい。
各都市やコロニーに人口という要素を加えて欲しい。
都市やコロニーをめぐる攻防を実感したい。
コロニーや都市を破壊してみたい。
自分の意思と作戦でコロニー落としをしてみたい。
拠点や戦略ラインのギザギザ以外、ゲーム全体の画質をこの程度にとどめるならば、もっと他に出来ることがたくさんあると思います。
進む方向を誤らないよう、メーカーの皆さん、がんばってください。