【PS2】信長の野望・革新 with パワーアップキット
発売元 | コーエー (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2008-03-06 |
価格 | 10290円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 |
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タイトル概要 |
歴史シミュレーション 「信長の野望・革新」がさらにパワーアップした充実の作品が登場。追加シナリオでは本能寺の変後の1582年「覇王の後継者」、1600年8月「関ヶ原合戦」、架空シナリオ「太閤の恩」が加わり、各城によって異なる特産品の算出し諸外国との貿易で南蛮技術の獲得が可能になった。その他、忍者や国人を自由に操作、エディタ機能で武将の編集や戦法の調整可能、Windows版の20本のチャレンジシナリオのほか新たに6本追加、スペシャル武将として32人登場、大名家の初期配置をシャッフルし、『国替え』機能が追加となっている。 |
![](/psmk2/images/rank/no.gif)
- 総合ポイント
- 40
- (難易度)
- 2.33
- レビュー数
- 3
スコアチャート
GOOD!
・技術革新制度・・・まだ未完成な部分はあるが、織田の鉄砲、武田の騎馬など、各大名の個性化をある程度図ることが出来る。
・戦略面と戦闘面が一枚マップで展開されること。これによって緊張感溢れる駆け引きが出てきたし、軍事都市と、生産都市とか、後は水脈に恵まれた地方を水田都市にするとか、そういう個性化ができるところ。
・戦法・・・戦闘の部隊編成で三人の武将を組むことが出来るので、それぞれの戦法を発動できるところ。ただ、これも後に書くが中途半端で終わったところが多い。
BAD/REQUEST
・グラフィック・・・パソコン版と比べてのグラフィックの落差が今までのシリーズの中で一番ひどいのではないでしょうか。この辺は本作の売りである「全国一面マップ」、「四季の移り変わりでグラフィックが変化する」という醍醐味が半減してガッカリしました。これも後で感想で書きます。
・信長の野望シリーズとして、色々なシステムの変更を試みたところとか、技術革新システムとか、その試みというのはものすごく評価をしたいのですが、いかんせんちょっと中途半端でした。技術革新システムはあって、織田とか上杉とかには独自技術を1つだけ開発できるということはあったものの、結局は姉小路を選択しようが、織田を選択しようが、最終的に目指すものは一緒になってしまうので、個性化が上手く図れなかったところがあります。
・技術導入というシステムについて、たとえば西洋諸国との貿易でプレートアーマーとか、そういう西洋の鎧とかも導入できるのですが、その技術に関してもたとえば「防御力+5」とか、ただ単に数字で表されるだけなので、奥行きという点で全くなかったのが残念でした。
たとえば上の話で、「じゃあうちの軍団の防備は西洋化を図ろう」として、プレートアーマーとか導入したらしたで、その熟練度とか、プレートアーマーを導入したら騎馬方面の機動力が犠牲になるとか、そういうもっと詳しい属性を持たせたら奥行きが出て面白かったと思います。結局技術導入が全部数値でプラスされるだけなので、最終的にラーメンに具を全部載せるようなのっぺらぼうなものになってしまう。
・金銭収入の矛盾。何故か金山の収入量が異様に多くて、都市が発達し、都にも近い織田よりも、交通が不便で都市も中部よりも発展していないであろう武田や上杉の金銭収入の方が多いという矛盾がありました。これについてはせっかく内政の技術開発があるのだから、それをもっと特化して楽市楽座のシステムとか、そういう商業面での技術開発ももっと細分化して欲しかったし、都市によって商業システムを導入できるとか、出来ないとか、そういう差別化を設けて欲しかったです。
牧場とか、鉄砲鍛冶についても、技術を導入してしまえば全国一律でどこでも軍馬なり鉄砲なりを生産できるというものではなく、武田だったら商業の発達で織田よりもマイナス面はあるが、軍馬の生産については質・量ともに強みがあるとか、そういう差別化が欲しかった。
・武将の人物紹介の文章が前作以前のものや、太閤立志伝などに比べてかなり短く省略化されていたのも個人的には残念です。
COMMENT
感想なのですが、まず一番ショックを受けたのがグラフィックでした。この「信長の野望革新PK」は発売を心待ちにして、ニコニコ動画や公式ホームページで楽しみにチェックしていたのですが、いざPS版を起動してみると、あれほど豊かで細やかだったグラフィックがそこにはありませんでした。
次に売りだった技術革新システム。これも悪いところで触れたように、技術導入というシステムが完成されていないように感じられました。というのは、学舎を経てて、研究開発が済めばその技術が獲得されてしまって、熟練度みたいなものが感じられない。
もし熟練度というものがあって、一つの技術を使い続けて新しい戦術なり戦法なりが編み出せたりしたら、これほど面白いゲームもなかったかも知れません。
せっかく色々な技術の方向性、鉄砲技術を特化させるか、騎馬軍団を成長させるか、はたまた西洋文明を導入するのかとか、色々な方向性があるはずなのに、その導入技術が全部数値で、たとえば「防御力が+5」とかでしか表示されないので、思い入れが出来ないのです。せっかくプレートアーマーとか、イギリスのロングボウとか、そういう面白い題材を入れたのだから、それを使い続けることによって独自のグラフィックなり、展開をさせてもらえればと、すごく惜しい気持ちです。
色々書いてきて、書いている本人も「コイツうるせーな」とか思ってしまうのですが、次回作以降に本当に期待しています。まだ革新システムは実験段階だという印象を受けたので。