・相変わらず分岐図は素晴らしい。 分岐図を見て、選択肢の先を予想して、少しずつゴールを目指して行く。 選択肢の判断基準を作るというのは、この手のゲームには大切な事ですが、実際には判断基準も何も無いゲームがほとんどです。 その結果、攻略情報無しではとてもまともに遊べない、とても意地悪なゲームが多い中、このゲームは良心的に作られています。 次の選択肢に一気に飛べる機能も便利で、スキップの遅さを完全にカバーしています。 さて、これはノベルゲームであり、ストーリーを楽しませるために「あえてシステムを排除したゲーム」です。こういうゲームに対しては、小説や映画などと同じ「物語作品」として扱うべきだと思っています。 そしてその場合、このゲームはあまり面白く無いのです。(続きは悪い所で)
・話のバランスが悪い。 もう散々言われていますが、前半が恐ろしくゆったりした展開で、後半急に走り出して、落ち着く暇も無くそのままゴール。 これではいけないでしょう。 優れた物語作品というものは、そこの所のバランスを考えて、最初から最後まで飽きさせないように工夫しているものです。 所々で一気に引きつけるギミックを用意しておきつつも、それ以外の所で読者がだれないように上手くバランスを取る。 前作はこれが上手く出来ていたのですが、今回はバランスが悪いです。前半と後半を混ぜて薄めてやっと丁度良い感じです。 ・キャラクターのアクが強い。また、話に関係の無い人が多い。 これに関しては、前者よりも後者の方が問題です。なんていうか「ただ暴れさたり、いじらせたりして萌えを誘う為だけに存在している人」が何人かいるのです。 具体的には、シナリオルートが存在しない人全員です。 話の大筋に関係が無い割には、強烈な性格が与えられている。それに何か意味のあるのかと思えば、何も意味が無かったり。 これはもう「ただアクの強いキャラクターを出して、萌えを狙いたかった」としか思えません。全く持ってとってつけたような個性。全く持って無意味な存在。 こんなキャラクターを登場させるから、ギャルゲーがいかがわしいものになるんですよ。
なんて言いましょうか…… 一言で形容するのは難しいのですが、あえて言うならば「普通のギャルゲーになってしまった感じ」と言うのが近いでしょうね。 ダラダラした日常からの急展開によるバランスの悪さ。アクの強すぎるキャラクターによる萌え要素など、前作の良かった点である「真面目なサウンドノベルとしての方向性を目指していて、一般人でも楽しめるように工夫していたバランスの良さ」が無くなってしまった感じです。 これでは、あのアカイイトの続編としては完全に失格です。「真面目に楽しめる良作」から「いかがわしい普通のギャルゲー」に落ちてしまいました。 これはちょっと、前作のバランスの良さが好きだった人には進められません。大人しく受け流しましょう。
GOOD!
・相変わらず分岐図は素晴らしい。
分岐図を見て、選択肢の先を予想して、少しずつゴールを目指して行く。
選択肢の判断基準を作るというのは、この手のゲームには大切な事ですが、実際には判断基準も何も無いゲームがほとんどです。
その結果、攻略情報無しではとてもまともに遊べない、とても意地悪なゲームが多い中、このゲームは良心的に作られています。
次の選択肢に一気に飛べる機能も便利で、スキップの遅さを完全にカバーしています。
さて、これはノベルゲームであり、ストーリーを楽しませるために「あえてシステムを排除したゲーム」です。こういうゲームに対しては、小説や映画などと同じ「物語作品」として扱うべきだと思っています。
そしてその場合、このゲームはあまり面白く無いのです。(続きは悪い所で)
BAD/REQUEST
・話のバランスが悪い。
もう散々言われていますが、前半が恐ろしくゆったりした展開で、後半急に走り出して、落ち着く暇も無くそのままゴール。
これではいけないでしょう。
優れた物語作品というものは、そこの所のバランスを考えて、最初から最後まで飽きさせないように工夫しているものです。
所々で一気に引きつけるギミックを用意しておきつつも、それ以外の所で読者がだれないように上手くバランスを取る。
前作はこれが上手く出来ていたのですが、今回はバランスが悪いです。前半と後半を混ぜて薄めてやっと丁度良い感じです。
・キャラクターのアクが強い。また、話に関係の無い人が多い。
これに関しては、前者よりも後者の方が問題です。なんていうか「ただ暴れさたり、いじらせたりして萌えを誘う為だけに存在している人」が何人かいるのです。
具体的には、シナリオルートが存在しない人全員です。
話の大筋に関係が無い割には、強烈な性格が与えられている。それに何か意味のあるのかと思えば、何も意味が無かったり。
これはもう「ただアクの強いキャラクターを出して、萌えを狙いたかった」としか思えません。全く持ってとってつけたような個性。全く持って無意味な存在。
こんなキャラクターを登場させるから、ギャルゲーがいかがわしいものになるんですよ。
COMMENT
なんて言いましょうか…… 一言で形容するのは難しいのですが、あえて言うならば「普通のギャルゲーになってしまった感じ」と言うのが近いでしょうね。
ダラダラした日常からの急展開によるバランスの悪さ。アクの強すぎるキャラクターによる萌え要素など、前作の良かった点である「真面目なサウンドノベルとしての方向性を目指していて、一般人でも楽しめるように工夫していたバランスの良さ」が無くなってしまった感じです。
これでは、あのアカイイトの続編としては完全に失格です。「真面目に楽しめる良作」から「いかがわしい普通のギャルゲー」に落ちてしまいました。
これはちょっと、前作のバランスの良さが好きだった人には進められません。大人しく受け流しましょう。