【PS2】神代學園幻光録 クル・ヌ・ギ・ア
発売元 | アイディアファクトリー (オフィシャルサイト) |
---|---|
発売日 | 2008-10-09 |
価格 | 7140円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | ■ジャンル:ADV+RPG ■プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 11
- (難易度)
- 0.25
- レビュー数
- 4
スコアチャート
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発売元 | アイディアファクトリー (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2008-10-09 |
価格 | 7140円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | ■ジャンル:ADV+RPG ■プレイ人数:1人 |
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GOOD!
■グラフィックス
岩崎美奈子が手がけるキャラデザインが良い。
立ち絵や一枚絵も、良い出来である。
また、戦闘での敵デザインも格好良いものが多い。
■サウンド
主人公以外は全てフルボイスとなっており、
読みにくい台詞を分かりやすく聞き取る事が出来る。
■難易度
たとえラスボスであろうと麻痺が必ず効くようになっており、
最初に使用すれば100%勝利できるという抜け道があること。
BAD/REQUEST
■オリジナリティ
戦闘は他のRPGを参考にしたシステムを搭載しているのだが、
システムの不親切さ、処理の遅さ、不要なターン表示によるテンポの悪さ、
そういったものが全て絡み合い、参考にしたと思われるRPGの大幅劣化に。
参考にするのであれば、せめて参考元並の快適さを追求して欲しい。
アドベンチャーパートでの喜怒哀楽による感情入力も、
他のゲームの雰囲気に似せるため意図的に搭載したシステムと思われるが、
リアクションに首を傾げたくなるものも多く、またゲーム的に機能していない。
(好感度が上下してもエンディングが変わるような事もない)
■サウンド
曲自体の出来というよりも、シーンに合わせたBGMになっていない。
魔王の城のような曲をバックに失踪した妹を探して街を歩き回ったりとか。
■熱中度
街の点で結ばれた部分をグルグル回ってフラグを立てる作業がメイン。
戦闘突入までのロード時間、画面切り替えのロード時間が長く、
しかし戦闘エンカウント率は高く、画面切り替えする必要も多め。
システム的な部分でストレスがたまるが、では物語はどうかというと、
フラグ管理に失敗して与えられていない情報を知ってる事前提で進んだり、
意味不明なまま状況が流れていく、常に戸惑いを覚える展開で、
物語そのものにも熱中することができない。
■満足感
シナリオのボリュームもアドベンチャーとしては不足気味、
不足であるが故に超展開が多く、シナリオに魅力を感じられない。
ならばRPG要素はどうかというと、とってつけた感が拭えず、
結果として、不満しか残らなくなってしまっている。
せめてどちらか一方でもやり甲斐があれば違ったのだが。
■快適さ
戦闘のロード時間やマップの切り替えは非常に時間がかかり苦痛。
繰り返し行う作業部分での読み込みの長さは、快適さを大きく奪っている。
ただ不思議なことに、シナリオ部分に関してだけは例外で、
バックログ機能でも台詞が再生可、既読スキップなどは揃っている。
(普段使う事の少ない機能なので、その恩恵を感じる事は少ないが)
COMMENT
ゲームの制作経験が皆無に等しいスタッフしか確保できず、
最低限の売り上げを確保するため絵師と声優を集めただけなのでは?
といった疑念を抱いてしまうくらい、作りが中途半端で、粗が目立つ。
転生学園の絵師+転生学園スタッフが監修した○○学園、
という宣伝は、それを誤魔化すためのものでしかなかった。
フラグの管理ミスや誤字、とってつけただけのRPG要素、
分かりにくい上、感情移入する間もなく進んでいくシナリオ。
何か1つでも、武器になるくらい作り込んだ部分があれば良かったが、
全ての面において、短所はあっても長所はない、という状態であった。
キャラクターにシナリオが全く追いついていなかったのが悔やまれるが、
キャラ設定(主人公に妹・眼鏡の親友・大正娘など)自体は悪くない。
今作での反省点を踏まえて、次回ゲームを作成する時は、
欠点はあっても、魅力ある「何か」を作れる開発スタッフに変わってほしい。
……そうなってくれると思わなければ、今作が存在する価値は何もない。