・一応、近年では数少ない家庭用オリジナルの横スクロールSTGという点。 これぐらいしか思い浮かびません。どんな駄作でも良い所の一つや二つは見つけたいと思ってるんですが、本作に関してはどう頑張っても見つかりません。
・ステージ構成から敵キャラクターまで、ゲーム内容のほぼ100%がIII〜Vの(劣化)焼き直しで新鮮味が全く無い。 ・ボンバー的な扱いになり、使用リスクの減ったオーバーウェポンが強過ぎ。特に重ね撃ちのローリスクハイリターンっぷりは完全にバランス度外視で、Vよりも遥かに大味。 ・ステージが全体的に短過ぎ(唯一長丁場のステージ5は長過ぎ)、敵配置もスカスカ。難易度を上げても敵弾「だけ」が増殖する手抜き仕様で全く面白くない。ボスは単調パターンに部位破壊すら無し、おまけに耐久力も低く、オーバーウェポン抜きでもアッサリ高倍率で倒せるのが殆ど。自機は隠し含め三機いるものの、内二機は撃墜されても武器がなくならない為、緊張感が薄い。ここまで来るともう大味云々以前の問題、これで熱中できる訳がない。 ・グラフィックはパッと見綺麗に見えて、その実ペラペラ。視点変更時にハンターを見れば一目瞭然です。人型メカが棒立ちでフワフワ飛ぶという某ブロークン並の部分も…。演出関係も「取り合えずグルグル回しとけ」的なやっつけ視点変更(変更最中に弾やトラップへの対処を要求される理不尽な部分も)、「どか〜ん」という擬音がピッタリなダサいボスの爆発、セガガガからまんま流用したお寒い巨大歴代自機戦など、魅せてくれるようなものは一つも無し。 ・レイシリーズ、グラディウス、トルコ民謡などが入り乱れる、サンダーフォースに不釣合いな上に統一感の無いBGM。単品で聞いても耳に残らない曲ばかりで全然盛り上がれない。効果音も近年稀に見るショボさで、爽快感の無さに拍車を掛けている。 ・弾処理が面倒になるだけで根本は何も変わらないネオスタイル、戦っても面白くないボスとのボスラッシュなど、オマケもすこぶる微妙。 ・「IV以前とVを繋げる」と事前に豪語していたらしいストーリーも突っ込み所だらけでどうしようもない。特に、クリア後のレポートでガーディアンの意志を捻じ曲げまくって解釈しているのには怒りすら覚える。ラストレターをコケにする様なバッドEDといい、Vへの嫌がらせとしか思えない。 ・サンダーフォースに合っていないプロデューサーの趣味的要素が多過ぎ。「異性人が地球の言語である英語を使うのはおかしい」と言っておきながらモンゴル語や西夏語を起用した(そのくせ人名等は英語圏まんま)のは意味不明だし、従来の世界観から浮き過ぎ。挙句に自分のプロデュース作品であるセガガガの演出や曲を流用したり、自分の漫画のグロキャラをラスボスに起用するなどやりたい放題。職権乱用も甚だしい。 ………まぁ、一言で表すと「ほぼ全て」です。満足の「ま」の字も出てきません。
サンダーフォースはSTGゲームの中でも特に好きなシリーズです。VIの酷評っぷりは知っていたものの、一時期Amazonで半値以下にまで値下がりした時に「どれほど酷いのか確かめよう」と買ったのですが…正直想像より深刻でした。駄作という言葉すら生温いと感じたゲームはこれが初めてです。 焼き直しだらけで「新しいサンダーフォースを作ろう」という気概が全く感じられず、一方で随所に浮きまくりな新要素がぶち込まれているので「旧作の空気を大事にしよう」という思いが感じられる訳でもなく…。凄くチグハグな作りで、誰に向けて作られたのか分かりません。そもそも単純に出来が悪いですし、一応全難易度・全機体でクリアしましたが、楽しいと思える瞬間が全くありませんでした。 何よりも気になるのが、プロデューサーの自己満足臭しか感じない要素が目に余る事。自分のオリジナル作品でやるなら文句はありません。しかし、他社の看板ブランドを借りておいてこれは無いでしょう。ファンだけでなく、サンダーフォースやテクノソフトまで馬鹿にした行為に他なりません。この体たらくで「プロジェクトSTG」だの「シューティング復権」だのと大層な目標を掲げてファンを煽っていたのかと思うと、怒りを通り越して呆れます。 加えて、古川もとあきさんの楽曲が著作権フリーCDからの流用だったり、スタッフロールに開発担当のスタッフ・会社が一切載っていなかったり、とても大手メーカーがフルプライスで販売している作品とは思えない部分が多過ぎます。例え死ぬほどシューティングに飢えていたとしても、例え激安の中古であったとしても、例え地雷覚悟の興味本位だとしても、購入は控えた方がいいでしょう。サンダーフォースファンなら尚更です。 …プロデューサーがこれからも埋もれたSTGを掘り返して続編を作ろう、等と考えてるっぽいのが実に恐ろしい。次の被害者が出ないのを祈るばかりです。
GOOD!
・一応、近年では数少ない家庭用オリジナルの横スクロールSTGという点。
これぐらいしか思い浮かびません。どんな駄作でも良い所の一つや二つは見つけたいと思ってるんですが、本作に関してはどう頑張っても見つかりません。
BAD/REQUEST
・ステージ構成から敵キャラクターまで、ゲーム内容のほぼ100%がIII〜Vの(劣化)焼き直しで新鮮味が全く無い。
・ボンバー的な扱いになり、使用リスクの減ったオーバーウェポンが強過ぎ。特に重ね撃ちのローリスクハイリターンっぷりは完全にバランス度外視で、Vよりも遥かに大味。
・ステージが全体的に短過ぎ(唯一長丁場のステージ5は長過ぎ)、敵配置もスカスカ。難易度を上げても敵弾「だけ」が増殖する手抜き仕様で全く面白くない。ボスは単調パターンに部位破壊すら無し、おまけに耐久力も低く、オーバーウェポン抜きでもアッサリ高倍率で倒せるのが殆ど。自機は隠し含め三機いるものの、内二機は撃墜されても武器がなくならない為、緊張感が薄い。ここまで来るともう大味云々以前の問題、これで熱中できる訳がない。
・グラフィックはパッと見綺麗に見えて、その実ペラペラ。視点変更時にハンターを見れば一目瞭然です。人型メカが棒立ちでフワフワ飛ぶという某ブロークン並の部分も…。演出関係も「取り合えずグルグル回しとけ」的なやっつけ視点変更(変更最中に弾やトラップへの対処を要求される理不尽な部分も)、「どか〜ん」という擬音がピッタリなダサいボスの爆発、セガガガからまんま流用したお寒い巨大歴代自機戦など、魅せてくれるようなものは一つも無し。
・レイシリーズ、グラディウス、トルコ民謡などが入り乱れる、サンダーフォースに不釣合いな上に統一感の無いBGM。単品で聞いても耳に残らない曲ばかりで全然盛り上がれない。効果音も近年稀に見るショボさで、爽快感の無さに拍車を掛けている。
・弾処理が面倒になるだけで根本は何も変わらないネオスタイル、戦っても面白くないボスとのボスラッシュなど、オマケもすこぶる微妙。
・「IV以前とVを繋げる」と事前に豪語していたらしいストーリーも突っ込み所だらけでどうしようもない。特に、クリア後のレポートでガーディアンの意志を捻じ曲げまくって解釈しているのには怒りすら覚える。ラストレターをコケにする様なバッドEDといい、Vへの嫌がらせとしか思えない。
・サンダーフォースに合っていないプロデューサーの趣味的要素が多過ぎ。「異性人が地球の言語である英語を使うのはおかしい」と言っておきながらモンゴル語や西夏語を起用した(そのくせ人名等は英語圏まんま)のは意味不明だし、従来の世界観から浮き過ぎ。挙句に自分のプロデュース作品であるセガガガの演出や曲を流用したり、自分の漫画のグロキャラをラスボスに起用するなどやりたい放題。職権乱用も甚だしい。
………まぁ、一言で表すと「ほぼ全て」です。満足の「ま」の字も出てきません。
COMMENT
サンダーフォースはSTGゲームの中でも特に好きなシリーズです。VIの酷評っぷりは知っていたものの、一時期Amazonで半値以下にまで値下がりした時に「どれほど酷いのか確かめよう」と買ったのですが…正直想像より深刻でした。駄作という言葉すら生温いと感じたゲームはこれが初めてです。
焼き直しだらけで「新しいサンダーフォースを作ろう」という気概が全く感じられず、一方で随所に浮きまくりな新要素がぶち込まれているので「旧作の空気を大事にしよう」という思いが感じられる訳でもなく…。凄くチグハグな作りで、誰に向けて作られたのか分かりません。そもそも単純に出来が悪いですし、一応全難易度・全機体でクリアしましたが、楽しいと思える瞬間が全くありませんでした。
何よりも気になるのが、プロデューサーの自己満足臭しか感じない要素が目に余る事。自分のオリジナル作品でやるなら文句はありません。しかし、他社の看板ブランドを借りておいてこれは無いでしょう。ファンだけでなく、サンダーフォースやテクノソフトまで馬鹿にした行為に他なりません。この体たらくで「プロジェクトSTG」だの「シューティング復権」だのと大層な目標を掲げてファンを煽っていたのかと思うと、怒りを通り越して呆れます。
加えて、古川もとあきさんの楽曲が著作権フリーCDからの流用だったり、スタッフロールに開発担当のスタッフ・会社が一切載っていなかったり、とても大手メーカーがフルプライスで販売している作品とは思えない部分が多過ぎます。例え死ぬほどシューティングに飢えていたとしても、例え激安の中古であったとしても、例え地雷覚悟の興味本位だとしても、購入は控えた方がいいでしょう。サンダーフォースファンなら尚更です。
…プロデューサーがこれからも埋もれたSTGを掘り返して続編を作ろう、等と考えてるっぽいのが実に恐ろしい。次の被害者が出ないのを祈るばかりです。