【PS2】TOMB RAIDER: ANNIVERSARY(トゥームレイダー: アニバーサリー)
発売元 | スパイク (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2008-03-27 |
価格 | 6090円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
ジャンル:アクションアドベンチャー /プレイ人数:1人 1996年に登場し3Dゲームデザインやグラフィクスにおいて世界中に衝撃を与えた、Tomb Raiderシリーズ第1作目が遂にリメイクされた。強化された「Tomb Raider: Legend」ゲームエンジンのグラフィクス・テクノロジー・物理学はゲーマーに新たなララ・クロフトの冒険を提供する。 |
- 総合ポイント
- 72
- (難易度)
- 3.00
- レビュー数
- 3
スコアチャート
GOOD!
前作のレジェンドのグラフィックエンジンにより新に生まれ変わったシリーズ一作目のリメイクで、グラフィックの美しさと新アクションによる新たな謎解きにより、一作目をやりこんだ人にも新たな感動を与えてくれます。
このシリーズは難しいことで定評がありますが、これまでと比較して本作はかなり親切な設計になっています。具体的には・・
・アイテムやレバー、つかめる崖等が非常に見やすく描かれているため、見落としてハマる事が少ない
・チェックポイント(復活地点)が大量にあるので、死んでもほんの少し戻されるだけで復活出来る
・死んで復活したり、セーブ〜ロードするとライフが全回復する(おかげでボス戦以外は回復薬が不要で、人によっては物足りないかも・・)
・難しい謎解きは、アイテムの「ララの日記」を読めばヒントを教えてくれる
・リワード(シークレット)は、見つけるのは比較的簡単だがたどり着くための方法が難しいというバランスになっており、運ではなく努力でカバー出来る
また、クリア後のオーディオコメンタリーやタイムアタックのおかげで、クリアしてからも何度も楽しめます。
BAD/REQUEST
どちらかと言えば好みの問題になりますが、あえて挙げると・・
・特殊武器の所持弾数に上限が設定されたため(ショットガンで40発と少ない)、前半で弾を溜め込んで後半で強い武器を使いまくるということが出来ない。
・時間制限のあるエリアがかなり厳しい。難易度イージーでもこの制限時間は変わらないため(難易度は戦闘で受けるダメージに影響)、アクションの苦手な人は嫌と言うほどリトライする可能性がある。
・オープニングで恐竜と戦っているララは美人だが、ゲーム中のララの顔はちょっと・・・。
ラーソン、ピエールといった脇役ですら渋く格好よくなっているのだから、主役はもうちょっと顔に拘って欲しかったかも・・。
・オリジナルとララのキャラが若干変わっている点に少し違和感あり。
亡き父に想いをはせ、人を撃ち殺すのをためらう一人の女性として描かれているのは映画の影響かもしれませんが、旧シリーズのララはタフでクールで敵に容赦ない鋼の精神の持ち主として描かれていたため、リメイクで変えてしまうのはちょっと気になります。
・人間との戦闘がボタン押しのイベントになってしまったため、事実上、一部のボス戦がなくなっておりちょっと残念・・・
・レジェンド以降の直感的なアナログ操作のため、常に崖からの大ジャンプをぎりぎりで行うことが難しくなった。
よって墜落した場合、踏み切りが悪く飛距離が足りなかったのか、物理的に絶対飛べない崖なのかが判断しづらく、何度か死んで見ないと分からないといった点が難点です。
COMMENT
トゥームレイダーという作品の面白さは、端的に言えば探索と発見の喜びに尽きると思います。
神秘的な遺跡を注意深く徹底的に探索し、隠された仕掛けから謎を解き明かし先に進む・・・そんな喜びを存分に味あわせてくれるゲームとして非常に完成度の高い作品に仕上がっています。
オリジナルが大好きだった人には文句なしにオススメ出来る作品で、オリジナルを知らない人でもじっくり頭を使って遺跡を探索したい人にはぜひプレイして欲しいです。
ただ、とにかく死んで覚えるゲームですので、2,3度死んでやる気を無くす人にはちょっと向かないかもしれません・・。(すぐに復活できますが・・)
ただし、それだけに注意深く周囲を観察し新たなルートを発見、踏破した時の喜びは何者にも変えがたく中毒になるでしょう。