【PS4】Anthem(アンセム) レビュー
発売元 | エレクトロニック・アーツ (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2019-02-22 |
価格 | 8424円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 犯罪 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクションRPG ■ プレイ人数:1~4人(オンライン専用) ■ PS4 Pro ENHANCED:PlayStation 4 Proでプレイすると一部の映像表現が強化されます 【PS Plus加入必須】オンラインマルチプレイを楽しむにはPlayStationRPlus(有料)への加入が必要です。 |
- 総合ポイント
- 52
- (難易度)
- 2.00
- レビュー数
- 1
スコアチャート
GOOD!
・動作のカッコよさ
オープンフィールドに出たときの動作が作りこまれており、どんな動作でもカッコよく感じます。
なんならただ移動しているだけでも映画の冒頭のようで、ひたすら空を飛ぶだけでも画面が映える。
作りこまれた風景と、キャラクターを取り囲む細かい演出がそう感じさせてくれるので、没入感が半端ではありません。
・個性的なジャベリン・エグゾ・スーツ
プレイヤーが選べる戦闘用スーツは四つの種類があります。
スーツの性能はうまくバランス調整されており、極端な強弱がないので、個性を活かせばしっかり活躍できます。
みんながこれを使うとか、これを使えば最強!!とかはあまり考えなくても大丈夫です。
また、移動の操作感覚すら全く異なるので、スーツを変えると、いつでも新鮮な気分でゲームを楽しめます。
・バランスの取れた戦闘
このゲームは協力プレイが推奨されています。
これを前提とした難易度であるので、仲間を置き去りにして活躍したいという人にはあまりお勧めできません。
仲間と上手く連携が取れると、サクサクと戦闘が進むので、共闘感を強く味わえます。
・作りこまれた世界観
舞台となる惑星は、地球ではありません。まったく違う歴史を歩んできた、別の世界です。
植物や生き物、文化などは馴染みが薄いものばかりです。
最初は単語一つ取っても理解に苦しみますが、慣れれば没入感が高まります。
ゲーム内で読める事典がありますので、細かいことはそこで全部分かります。
BAD/REQUEST
・多すぎるバグ
一時的にゲームの進行を妨げるようなバグが頻発するし、ゲームをまともにプレイできないレベルのバグが放置されたままです。
もちろん個人の環境で程度と頻度の差はあると思いますが、それにしても普通のゲームと比べると多すぎます。
・不親切なアイテム管理方法
ジャベリンを強化するパーツや武器などは専用の画面である『工房』、あるいは街にある倉庫システムでのみアクセスできます。
拠点内ですぐにでも確認したいとしても、いちいちシステムを起動できる場所まで移動しなければなりません。
さらに、ミッションに一度出れば装備の付け替えはできません。このため、装備の使い心地が気に入らないとしても、いちいち
拠点に帰る必要があります。そのたびに長いロード画面を挟んでです。
・魅力の薄いストーリー
世界観が作りこまれているのに、肝心のメインストーリーがお粗末です。
どこかで見たような展開を継ぎはぎしたような展開ばかりで、察しの良い人なら次の展開がすぐに分かります。
主人公が戦う動機、人物それぞれに共感できるような内面性の掘り下げ、敵と戦う必要性。
全部が薄っぺらいので、「ふーん、それで?」で流せるような、ふわっとした流れでストーリーが進みます。
ジャベリンを着ているのは自分なのに、物語の中心にいるのは別人なのではないか、といった印象しか持てませんでした。
・圧倒的ボリューム不足
ミッションはすべて似たような内容です。
ある地点に移動し、モノを集めるか、一定時間留まり、敵を倒す。この流れを二回か三回ほどこなす。
これしかすることはありません。
戦闘が楽しいのであまり実感しませんが、冷静に考えると恐ろしいほどのルーチンワークです。
ストーリーをクリアした後のコンテンツも少なく、気が付くと毎日同じことを繰り返しています。
ジャベリンを変えることで気分は新鮮になっても、大きい枠で見ると本当にすることは少ないです。
COMMENT
ジャベリン、戦闘、世界観。
面白いゲームになる材料をしっかり持っているのに、システム回りの雑な仕上がりが足を引っ張り、結果として残念な出来になってしまった。
開発会社としてはこれからもアップデートによってコンテンツを追加したり、バグを修正するなど、対応を予定しているとのことです。
しかし、それを考慮してもあまりにもお粗末、というのが率直な感想です。
見切り発車で出してしまったのか、背中を押されて無理やり発売してしまったのか。
そんな印象を受ける、良作になり損ね、今、普通以下の烙印を押されようとしているゲームです。