PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

映画『スター・ウォーズ／フォースの覚醒』のストーリーや世界観を、レゴで忠実に再現した作品であるところ。
作中のさまざまな要素が映画に沿ったステージやゲーム性で作りこまれており、映画を観たなら思わずニヤリとしてしまう。
レゴということもあり、作中のキャラ達がコミカルな言動を取るのも、非常に面白かったです。

グラフィックはかなり良いです。
今作はレゴで表現されたものと、リアルな造形で表現されたもので分けられています。
特にステージの背景にあたる土砂、岩石、植物、機械、建造物はリアルな造形で表現されていることが多いです。

BGMはスターウォーズでお馴染みの音楽が用いられています。
それぞれステージに合ったBGMが流れるので、大変素晴らしいです。
元々のスターウォーズの音楽が素晴らしいうえに、ゲーム作品でも同じように聴けるのは嬉しいところ。

やりこみ要素として収集要素があるところ。
各ステージには、特殊なブロックパーツが配置されており、ものによっては謎解きによるギミック発動で入手することが出来ます。
それらを入手した際の特典もしっかり用意されているので、やり甲斐があります。
各ステージはクリア後に「フリーモード」として自由にプレイできるので、やりこみを目指す際に便利です。

音声は英語と日本語を選ぶことができ、日本語音声ではスターウォーズでお馴染みの声優さんが演じています。
ハン・ソロ役の磯部勉さんなど、映画でお馴染みの声優さんが起用されているのも、大変うれしいところ。

BAD/REQUEST

レゴの醍醐味であるクリエイト要素はあまりないところ。
レゴといえば「好きなブロックを自分の思い通りに組み立てて遊ぶ」というのが売りですが、今作はそういった要素は薄いです。
今作はあくまで映像作品をゲーム化した「キャラゲー」なので、映画の内容をゲームで遊ぶ要素で作られています。
作中でレゴを組み立てる要素はあるものの、指定された少数のブロックを選んで組み立てる程度。
「好きなブロックをたくさん使って、好きなものを組み立てたい」という方には、残念ながら向いていません。

GOODで書いたやりこみ要素ですが、全体的にめんどくさい。
謎解き自体は特別難しいわけではないのですが、全体的に冗長に感じるものが多く、だんだんめんどうくさくなってきます。
謎解きの種類もいくつかあるため、さすがに面倒に感じてしまい、ストーリークリアした後はやる気が起きませんでした。

今作のゲームシステムに関して、いくらか説明不足に感じるところがある。
今作には紙媒体の取扱説明書や作中のヒントによる説明もあるのですが、それらだけではゲームシステムの把握が不十分に感じます。
ムービーが終わった後にいきなり説明もなしにゲームプレイに移行することあるので、ステージによっては攻略が分かりづらい。

場面によっては処理落ちのせいか、カメラワークがカクつくところがある。
特に大きな爆破のある場面で発生しやすく、プレイ途中でフリーズしてしまわないか、見ていて冷や冷やするほどでした。

COMMENT

32型液晶TV・HDMI端子使用。
レゴのゲーム作品は、PCのレゴ・クリエイター、PS3版ムービー ザ・ゲームをプレイ済みです。
スターウォーズのゲーム作品は、PS4版バトルフロント２をプレイ済みです。

ネット通販にて、たまたま新品1820円で売られていた今作を購入してプレイ。
映画『スター・ウォーズ／フォースの覚醒』はすでに鑑賞しているので、今作は楽しむことができました。
難易度も低く、レゴに親しみのある方なら子供から大人まで幅広く楽しめる作品だと思います。
ですが、全体的に冗長に感じるところもあり、少々退屈に感じることもありるのが、惜しいところ。

「良作」と呼ぶにはまだまだ厳しい完成度ですが、レゴ好き・スターウォーズ好きの方にオススメです。