オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 5pt | 3pt | 2pt |
82pt
GOOD!
PS4ではない、あくまで3での評価です。
・尋常じゃない徹底的にこだわったPOPでオシャレなゲームデザイン
このゲームの一番のウリはここだと思う(あえてここでは「オシャレ」という言葉を使う)。前作4は明るくでPOPなデザインという感じだったが、今作はそこにカッコよさが足された感じ。しかしその徹底ぶりがハンパじゃない。音楽やキャラデザインがオシャレでカッコイイ・・・だけではなく、画面に表示されている情報全てのデザインがオシャレ。黒と白と赤を基調としたデザインが、セリフのウィンドウ、戦闘のコマンド、カレンダーの数字など、とにかく全てに抜かりなく統一されている。さらにいうと、なんてことのない操作ひとつひとつのエフェクトにさえこだわってるレベル。この画面から漂うオシャレ感だけで、ゲームに疎い人でも思わず画面に見入ってしまうと思う。
・グラフィック
PS4版より若干グラフィックは落ちるらしいが、少なくともプレイしていてその辺は気にならない。もともとリアル系じゃなくてアニメ調なので、多少グラフィックが落ちる程度じゃ気にならない。特に悪魔の作りこみが丁寧で関心した。この悪魔なら使いまわしてもいい。
・音楽
過去作とはまた違うオシャレな曲が多い今作。戦闘曲など最高にイカす。今作の曲はアシッドジャズを意識したらしいが大正解。このゲームに最高にハマっている。前作とは雰囲気が違うので、中には前作の曲のほうが好きという人もいると思うが、今作にはこういう感じの曲が必要だったという説得力がある。女性ボーカルの声がまたオシャレで、オシャレな曲にピッタリ(何回オシャレ言うんだ)。
・システム
日常生活を過ごしつつ、期限までにダンジョン攻略をする・・・相変わらずのカレンダー式なのだが、なんだかんだでこのシステムは面白いと改めて感じた。少しずつ自分の能力を高め、仲間と絆を強めていくのは確かにただの作業・・・しかし、前作よりやれることが増えて、あまり苦にならないように工夫がされている。狭いとはいえ、新宿や渋谷を再現した街も見ていて楽しい。前作でいえばコミュニティにあたる、今作コープのキャラたちは、直接的ではないにしろ、ストーリーにも関わり、存在意義が増した。ダンジョンも3や4の自動形成のものから、いわゆる普通のダンジョンとなった。これにより、似たような場所を上がったり下がったりするだけの単調さから解放された。
・戦闘
痛快な曲にのって繰り広げる戦闘はひたすら気持ちいい。総攻撃後に入るキャラのカットインは何度見ても飽きない。また、敵が3や4の何の面白味もないデザインだったシャドーから、シリーズお馴染みの悪魔になり、さらに悪魔との会話や交渉が復活。無個性な敵ではなくなった。
BAD/REQUEST
残念ながらいくつかある。
・オシャレ具合が行き過ぎて、メニュー画面や一部文字が見づらい。しかし、個人的にはそれでも今作の思い切ったやり方は正しいと思う。
・ロード時間
PS3版の宿命か、PS4版より少し長いらしい。けっこうな頻度でロード待ちが起きる。しかし、決してそれほど長いわけではない。戦闘後のリザルトシーンも長いのだが、見せ方がうまいのでそこまで気にならない。
・パレス侵入の下り
今作のダンジョンはパレスと呼ばれるのだが、設定がややこしく侵入の下りが長い。悪人を改心させるために、心の異世界パレスに侵入し最深部に眠る歪んだ心の大元オタカラを見つける必要があり、パレスに入るにはスマホに入ってるナビに名前とキーワードを言う必要があり、パレスには侵入を防ごうとするシャドウがいて、苦労の末オタカラを見つけても、一度パレスから脱出し悪人本人に予告状を出す必要があり、予告状を出したらもう一度パレスに侵入しオタカラを奪う必要がる・・・とこう書いててもややこしい。一応「なぜそうする必要があるのか」という説明もあるのだが、それにしてもややこしくて長い。ストーリー上何人もの悪人のパレスに侵入することになるので、少しずつ流れを理解し慣れてくるのだが、もう少しスマートにできなかったのだろうか。
・音楽
戦闘の曲など耳に残る曲もあるのだが、逆に印象に残らない曲もけっこうある。4の曲はバリエーションも豊富でみんな胸を張っていい曲といえたのだが・・・
・システム
カレンダー式は確かに楽しいのだが、やはりそのうちダレてくる。ストーリー上勝手に日にちを飛ばされるのも、仕方がないとはいえモヤモヤした気持ちが残る。
・ストーリー
これは一概に悪い点とは言えないのだが、今作は序盤が一番話が重い。主人公のまわりの人はみんな冷たく、最初に戦うことになる悪人は人によっては吐き気がするレベル、そして悲劇が起き・・・とゲーム開始早々暗くて重い展開が続く。人によっては「なんか思ってたゲームと違うな」「4のわきあいあいとした感じが恋しい」と思うだろう。正直自分がそうだった。今にして思うとその序盤はがあるからこそ、その後の話が活きてくるのだが・・・また、今作の回想で進めるやり方はうまくいったとは言い難い。ネタバレになるので詳しくは言えないが、クリアした今振り返るとそこまでしてやるほどのことか?と思う。また、今作は悪人を改心させていくという話なのだが、改心した悪人が泣きべそかきながら謝る姿は決して痛快で気持ちいいものではない。しかし、主人公たちはその都度打ち上げパーティーを開いて大喜び・・・どうにも共感できない。これはほんの一例で、他にも主人公たちに共感できない場面がいくつかある。主人公たちがまだ幼く、意図的な部分もあるのかもしれないが。また、今作には前作同様、修学旅行などのイベントがあるのだが、前作と比較するとあっけなく終わってしまう。これも意図的だと思うが、少なくとも今作は前作にあった青春感はあまり感じられない。
・キャラ
前作4と比較すると比較的大人しいキャラ・・・なのはいいのだが、どうにも4ほど好きにはなれない。ある男キャラは口と頭が悪いだけ。また、別の男キャラは変人設定のわりに全然ボケてくれない。優等生な女キャラは全然ツッコんでくれず、お嬢様な女キャラは空気。なんか、物凄くもったいないと感じた。4のように漫才の掛け合いをしろとまでは言わないが、もう少しそれぞれ魅力的なキャラにできたのでは?猫のモルガナが一番魅力的で、一番人間らしさを感じたのは喜んでいいのか。
・セリフの日本語少しおかしいときがある
今作で多様される「〇〇かもだし」って、違和感が凄いあるのだが、自分だけ?
COMMENT
延期しただけのこともあり、細部に至る部分まで非常に丁寧に作られたのを強く感じる。
気になる点もあるのだが、それらをかき消すほどの魅力がこのゲームにはある。それは良い点でもあげた「オシャレさ」だ。言葉にするとバカみたいだが、本当にそのオシャレさを堪能できるだけでもこのゲームをプレイする価値はある。
PS4版でもPS3版でもいいから、少しでも興味を持った人はぜひプレイしてほしい。
※個人的には今作で話がキレイに終わっているので、妥協になりかねない今作の番外編や続編は出さないでほしい。(けど出るんだろうなあ。)
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-06-14
この後どんでん返しが待っているかと思うと早くプレイを進めたいです。
時間が無いのが悔しいです・・・。
GOOD!
メニューなどがとにかくおしゃれで格好良く作られています
初めは見づらいなと思いましたが、慣れてくるとこれがペルソナ5の基本だなと感じます
ロードも結構あるのですが(エリア切替、ゲーム内の日またぎ等)、その5~8秒くらいの時間も余り気にならないような工夫がされています
特に戦闘結果の見せ方は非常に上手いと思いました
主人公が無駄に話さないので感情移入しやすかったです
有名声優を使っているけど基本的に自分の選択肢以外無言です
また登場人物全員に本職の声優を使っていてアイドルや有名人を無駄に入れていないのも素敵です
ストーリーが興味深く、とにかく先が気になって仕方なかったです
現代社会の法に裁かれない悪と闘うという内容はリアルにブラック企業に苦しみ政治不信な自分にドストライクで、早く倒して改心&反省させたいという強い思いをもってプレイできました
矛盾を感じた点も途中でありましたが、その多くは後に理由も分かり本当に良く出来ていると思いました
登場キャラに髪の毛が緑やピンクなどおらずリアルな世界観(もちろん異世界はファンタジー設定ですが)は感情移入しやすいです
町にいるモブもゲーム内の時間経過で話す内容に進展があるなど細かい点も凝っていて、とにかく手間がかかっているのが感じ取れました
BAD/REQUEST
パレスやメメントスでは敵に見つからないようにせねばならない要素があり、最初はメタルギアみたいで面白いと思いましたが途中からはガンガン敵を倒して進んで行くことが出来ず面倒でした
特にパレスは強行突破していると警戒度が上がって追い出されるので隠れたり隙見て襲ったりととにかく面倒に感じました
メメントスでレベル上げ素材集めをするにも時間が経過するため自由に出来ないのは不便でした
ゲーム内の時間があるのは特徴でしょうから良いのですが個人的には取り返しが付かなくなる要素なので嫌いでした
ストーリーの悪人を見ているとリアルの国や組織の上層部も実際こんな奴らばっかりだよなと思えてきて気分が暗くなりました
高校生だからしかないとはいえ人前でベラベラ話す仲間(声も大きいらしい)、不自然な程にターゲットに接触するメンバーと脇が甘くて正体バレまくってるのは何だろなって思いました
せっかく恋人関係になっても専用イベント以外は普段と変わらない女性陣
みんなベタベタしたくないのかと思いきや専用イベントではそんな事はない
普段から行動や反応に違いが出るようにして欲しいというのは贅沢でしょうか
以下は欠点ではないのですが最後までプレイしても分からず個人的に不満でした
1.主人公達が車に乗って全力疾走でもギリギリのパレス脱出の場面で、廃人化の犯人が後からノコノコ出てきて事を済ましてどうやって脱出したのか?特殊能力があるのと持っていたけど後のイベントからそれは無いようで謎
更にこの後にパレスは無いのに絶妙のタイミングで廃人化を起こした手法も謎
2.モルガナが杏と出会った時から特別な感情を抱いていたのはモルガナの正体や出生に関係あると思っていたけど特に無さそうですし理由も不明
(どちらもどこかで説明がされていたら単なる私の見落としです)
COMMENT
クリアまで100時間越え、飽きっぽい私がここまで熱中できたRPGはいつ以来でしょうか
目立って悪い点は無いとても良く出来たゲームだと思います
人気があるのも納得の名作だというのが正直な感想です
プレステ4版は未プレイですが、プレステ3版の画像が汚いとは感じませんでしたしロード時間も見せ方の上手さもありますが許せる範囲です
前作は未プレイですが(ペルソナのプレイ経験は1と2のみ)、主人公が高校生ということで青春しまくるのかと思いきや現代の社会問題を受け止めた内容で一安心
例えれば有名漫画デスノートの様な独自の手法で法に裁かれない悪と闘う的な感じで、私はいつもストーリー重視なのでとても興味深く遊べました
ただ、主人公が悲しい経験でやむなく引っ越ししたという設定から終始扱いが冷たい人が多く、そこが重く感じる人はいるかもしれません
また声のデカい名声欲しいメンバーの問題行動が多すぎて見てて根は良い奴と分かりながらもイライラしました
モルガナは終始主人公に親切親身で私生活も一緒にゲームしたり料理を見ててもクレクレ言わないしと本当に良い奴過ぎなのに、そんな彼に対して役立たず扱い発言にもイラッときました
戦闘時に悪魔と自由に交渉出来ないのは気になりましたが、ペルソナシリーズはそうだったのか記憶に無いので何とも言えませんでした
昔のシリーズではなんじょう君のお金の力でほとんどの悪魔が仲間になっていた記憶があるのですが、交渉の為に敵をダウンさせていた覚えはないんですよね
とにかくプレイして損は無い名作だと思います